「オスカーは逃したけれど」オデッセイ むかしのまっちさんの映画レビュー(感想・評価)
オスカーは逃したけれど
水、食料には限りがあり普通なら誰もが取り乱すところでしょうが、マークは我を失わずアタマをフル回転して生き抜く術を模索します。前半はまさかの農業ムービー!彼は植物学者だから、実は農業に明るい。感謝祭用にストックしていたじゃがいもを植えて栽培。肥料は人糞!?化学反応を駆使してなんと水も作っちゃいます。
食うものに困らないならあとはもう助けを待つのみ…とはいかない。その後もマークの前に数々の試練が待ち受け、最後まで予断を許さない。
常に危機的状況なので話が重くなりがちですが、火星のロケーションとはおおよそ不釣り合いな往年のディスコナンバーが効果的に流れ、どこかケセラセラな雰囲気に(最も耳に残るのがデヴィッド・ボウイの『Starman』とは感慨深い)。
マット・デイモンの好演のみならず、キウェテル・イジョフォー、マイケル・ペーニャら、何気に豪華な渋い脇役が映画に厚みを持たせています。
コメントする