「手に汗握る」オデッセイ Natsumiさんの映画レビュー(感想・評価)
手に汗握る
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火星のことも何もわからないし、
登場人物は全員エリートで、
よく知らない単語が飛び交う。
火星に取り残されたマーク・ワトナーは
植物学者の知識と持ち前のポジティブ思考で
仲間が迎えに来るのを待つ。
生か死か、そんなレベルの話ではなく、
「どうやってこの過酷な環境の中生き延びるか」
常にその一点を見つめて
計算し、行動し、失敗し、の繰り返し。
NASAという大きすぎる機関であるが故、
上の人間も感情論だけで動けない。
火星日500以上を、一人で生きる…。
最後の救出シーンは、気づいたら
手汗がビッチョリになっていた。
宇宙の果てに放り出される可能性の方が高いのに、
小さな船(もはや船とも呼べない代物)から飛び出したマーク。
火星で一人で生き延びた男にとって、
それより怖いことなんてなかったのかも。
常に「火星vs自分」「火星vs化学」。
地球ってすごい。人間ってすごい。
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