オデッセイのレビュー・感想・評価
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火星に取り残された宇宙飛行士のサバイバルSF映画
地球から2億2530万キロ離れた火星の探査中に嵐に遭い、火星に取り残される主人公。
地球との通信手段もなく、食料は残りわずか。次のクルーが火星を訪れるのは4年後。
生存不可能と思われたが、主人公は死と向き合いながらも孤独なサバイバルを始める。
最後まで諦めない強い気持ちで、冷静に分析と判断をし1つずつ問題を解決していく。
その知力と体力の素晴らしさ、優れた才覚を発揮する姿に圧倒された。
科学的な内容もとても興味深かった。
後半では、主人公を救うために
宇宙船のクルーや地球にいる科学者達が一丸となって救出ミッションに立ち向かい、緊迫感溢れる宇宙の描写と共に描かれていく。
クルーの仲間を想う気持ち、船長の責任感。
困難に立ち向かい最後まで諦めない気持ち、挑戦し続けることの大切さを感じた。
死と向き合いながらのサバイバルだが、
作品全体の雰囲気を明るくポジティブにさせてくれるBGM(David BowieのStarman)がとても良く、注目して観るのもおすすめ。
また、宇宙飛行士の素晴らしさも感じた。
肉体的に鍛え上げられていることはもちろん、知識量と、とても強い精神力。常に非常事態や命が亡くなるかもしれないという想定をしながら考え行動する訓練を沢山積んでいるだろう。
先見性を高め、精神力を鍛える。
常日頃から視野を広くもち、あらゆる可能性を想像する。対処法の選択肢を増やす。
そういう習慣を身につける事で、何か想定外のことが起きても冷静に対応できる。
知識や情報収集量を増やし、沢山の経験を積むことが大事だと感じた。
そして空気があり、水がある。植物が育ち、食べるものがある。地球のありがたみも感じさせてくれた。
「生きる」を学ぶ
和気あいあいとした雰囲気から一変、事故によって火星で仲間に置き去りにされる、仲間を置き去りにしてしまう…というシーンから始まります。胸が締め付けられました。。。
そこからは、独りぼっちでどうやって生き抜くかという姿を丁寧に、丁寧に描写されてます。気圧が人に適していないことや、呼吸ができない火星では生身では死と隣り合わせだという事はわかりますが、事あるごとに死というワードが出てくるので緊張感がハンパないです。その中、主人公マークは「自分は幸い植物学者だ」と栽培をはじめます。酸素をつくって、水をつくって…と。いやあ、興奮しましたね。
人はなぜ生きるのか?なぜ生まれてくるのか?…そう疑問に思う日もあるけれど、この作品をみると、学んで行動して、失敗をして悲しみ、工夫をして挑戦をして、成功して悦び、そしてまたひとつ学ぶ……そうやって自己の成長や周りとの関わり合い、生きることをしていくんだなと改めて感じました。諦めない真摯でユーモアのあるマークに魅せられました。仲間も素敵ですね…!すごくよかったです!!
老人にして類まれなる創作意欲に敬意を表するが、浮かんできたのは違う2人の「R」
リドリースコット
前々作の「悪の法則」でようやく弟トニーに肩を並べたリドリーだが(オレはトニー派)、前作「エクソダス」でさんざんケチをつけてしまった(オレはエドガートンで満足)。
だが、リドリーの創作意欲、というか、本当にいろんなジャンルに手を出す、じゃなかったチャレンジする姿はまさに現在のハリウッドの巨匠だけにとどまらない姿勢が素晴らしい。
その彼が作ったのが、本作「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」。
じゃなかった「オデッセイ」
邦題については、またアレコレ言われているようだが、ハリウッド映画の原題でもずいぶんアレなものもあるので、正直どっちもどっち、というのがオレのスタンス。
さてそれはおいといて、さすがは、というか、船内のシーンやスペクタクルシーンは素晴らしい。
だが、ストーリーは省略や説明の取捨がどうもちぐはぐで、面白いと言いながら帰る観客は、それと同時に、「ようわからん」という消化不良も抱えながらの帰路となる。
画もいい、役者もいい。だが音楽の軽さと同時に、あえてちゃんと語ろうといない、というか、ちゃんと積み上げて、ラストのカタルシスまで導こうという気がないようにも見える。
いや、と言うより、この軽さに合った語り口がリドリーにはやはり出来ないのだ。
そう、この映画を観て、ごくごく自然に想起されたのが、「アポロ13」と「キャスト・アウェイ」。そう、二つのRとは、「ロン・ハワード」であり、「ロバート・ゼメキス」。
この二人だったら、もっと楽しかっただろうし、もっと盛り上がっただろうし、もっと分かりやすく観客を誘導したころだろう。
チャレンジ精神は大いに敬意を表するが、リドリーじゃなかったら、もっと、と思わせるのはかなり痛い。
奇しくも、同時期にこのハリウッドの巨匠3人の新作が公開されている(もっというとスピルバーグも、だな)という奇跡ゆえ、なおさらそう思う。
マット・デイモン。
デイモンのインテリ風はいいのだが、どうしてもトム・ハンクスが何度かやったような役にしか見えないことが悲しい。
絵的に今風であったり、ディスコ垂れ流しが旬であろうとも、題材は決して新しくないし、さらに語り口がうまくない、というのが正直な感想。
追記1
Turn the beat around
と言えば、オレはGloria Estefanのほう。そしてスライの唯一のファッショナブル映画「スペシャリスト」の主題歌。bowieの「Starman」より遥かに好きだ。
バカにした時点で減点。
追記2
役者がいい。特にキウェテル・イジョフォー、好演。
そこまで、しますか…
2016年の作品
非常に悩ましいのは、どこかで見たことのある感覚が付きまとってしまうこと。
おそらくそれは「アルマゲドン」なのかもしれない。
そしてこの作品の下敷きにあるのが、マイケル・サンデル教授の「正義について語ろう」だろうか?
火星で発生した大嵐
そして事故
緊急脱出したクルー マークを見捨てたことの是非と葛藤
そして地球で確認された彼の生存
それを巡って記者たちがNASAに詰め寄る
「すべて」を鑑み、最善策を検討する幹部たち
合わない計算 そこに現れた中国政府 中国案
クルーたちだけで出す結論 全員一致 マーク救出作戦の決行
さて、
何だこの違和感?
全員が善人ですべての知恵で彼を救う。
タイムズスクエアに集まる全ニューヨーク市民
マークが生き延びるためにしたジャガイモ作り
水作り
4年後に来る予定の着陸場所
偶然拾った「パスワインダー」
地中から掘り起こしたエネルギー源のプルトニウム
無人島でもジャングルでも砂漠でも… すべては同じ型だ。
ここに加えたのが、予定調和というのか、つまらない「問題発生」だろう。
時はオバマの時代 ノーベル平和賞??? 「Yes We Can」
この作品は一度地上波で見た気がしたがほとんど覚えていなかった。
それを確認したかったので見たものの、少々残念感が残ってしまった。
そうでしたか~ そういう映画だったんですね。
良作
・良かったところ
この映画を観て、マット・デイモンの良さに気付けた。
・悪かったところ
ある時からNASAと火星でメッセージ(チャット)のやりとりが出来るようになるんだけど、その過程はもう少し分かりやすく描いて欲しかった。
その他にもテンポが良すぎて理解できずに進んでしまって、はにゃ?となった部分が散見された。
言うならば、作品に『置き去り』にされました😡
「宙わたる教室」からたどり着いた「火星の人」
NHK総合、毎週火曜日放送のドラマ10で「宙わたる教室」というドラマが放映されている。都内の定時制高校の科学部の話なのだが、彼らは、火星の状況を校内で再現して、クレーターを生成する実験に取り組み、学会での発表を目指している。
その実験のきっかけとなったのが、保健室登校をしていた佳純と顧問教師藤竹の、小説「火星の人」にまつわる会話からだった。
このドラマ、とにかく火星あるあるが色々出てくる。火星の夕焼けは青いこととか、火星探査機のオポチュニティのエピソードだとか、昼と夜の寒暖差が100度近くあることとか…。そして、「オデッセイ」が「火星の人」の映画化なんだということを知り、これは観たいなと思って鑑賞した。
ドラマの中でも「映画では夕焼けが青くない」と言っていた通り、伝わり易いように配慮してか、そういったファクトの部分はさらっと地球上に寄せられていたが、内容としてはとてもいい映画だった。
取り残されたマークが、死を覚悟しつつも生きることを諦めずに、自分のこれまでのありとあらゆる知見を活用して活路を見出していく姿。地球とコンタクトが取れない中で、NASAとマークが互いにコミュニケーションの方法を探り合って、課題をクリアしていく姿。不可能にみえるミッションも、誰かしらの新たな発想を持ち込んで乗り越える姿。そして、たった一人の命を、国を超えて皆で救おうとしていく姿。それらの姿が胸を打つ。
火星に一人残されたマークと重ねるのもおこがましいが、自分も今年3ヶ月間の入院をして、周囲の人達には覚悟をさせてしまう状況もあった。映画でも、悲壮感漂うNASAの人々に対して、当のマークはどこかあっけらかんとしていたが、自分はそこにとても共感できた。
マークとて、自分の死を考えない訳ではなかったろうが、ずっと悲嘆に暮れているのは、ちょっと違うと思うのだ。今とにかく生きていて、やれることがある状況なのだから、いつも通りに、これまで一人の時間を過ごして来た時と同じような生活を送ることは、とても自然なことだと思う。だから、ログの動画撮影の場面は、笑いながら楽しく観られたし、クルーたちとの軽口の言い合いは、そうした覚悟を共有するもの同士の絆が感じられた。そして、いよいよ火星を脱出できる時の万感の涙には、自分も退院の時を思い出した。
起承転結のストーリーは明快。展開も王道だが、それでもやっぱり、よいものはよい。
今日もいい映画を観られたことに感謝。
重い状況をあえて重く考えない
火星に一人取り残された マーク・ワトニーが、 地球へ帰るための執念...
ダメだけど、ダメじゃなかった
最初にダメ出し。
宇宙や火星の描写はイマイチ見応えがない。
130インチのスクリーンで視聴。以前テレビモニターで観た時よりは迫力は感じた。
SFは好きだしガンダムも好きだが、NASAを持ち出してファンタジー作ってしまったらオシマイ。NASAそのものがファンタジーであるとバラしたいのであれば納得。
宇宙用スーツの腰の結合部分をきちんと見せてくれないし、宇宙空間の設定が進歩がないというか出鱈目のままで残念。
主役のマット・デイモンの演技が良かった。サバイバルする舞台が火星という設定には違和感があるが、それなりにリアリティがあって、トイレ事情の描写、16進法という発想が出て来たり、水を作る方法や電気も自給自足したりして面白い。我らの住むEARTHなら、もっと自給自足出来るというメッセージも感じる。意外とライフライン利権や現行システムへのアンチテーゼが含まれているかもしれない。
全体的に演じた役者たちが良いのは確かで、特に船長が魅力的な人であった。
クライマックスはベタだけど良いシーン。ラストのマット・デイモンも格好良いし、BGMの選曲が抜群に好み。デビッド・ボウイのスターマンがかかった時が面白さのピークで、その後は奇跡的過ぎ&強引過ぎる展開で、兎に角ハッピーエンディングに持っていこうとするムードが微妙だと感じた。
火星でレッツエンジョイ農耕ライフ
有名どころらしいんだけど、事前情報何もなしで見ました。
火星に置き去りにされてサバイバルする話だった。
目が覚めて「食う物もないしどうしよ…」ってなってるシーンで「のんびり畑でもやれw」と思ってたら、マジで畑耕し始めて目が点になりました。冗談じゃん…
流石に水まで自分で作り出すとは思わなかったけど。食料より先に問題になるのは水だもんな。
虫、エロなし、グロは序盤に結構イターイ流血シーンあり。
(適当な)あらすじ:火星探査のため火星地表で色々拾ってたら嵐が起きて計画は中止、撤退中に飛んできたアンテナがぶち当たって吹き飛ばされ、主人公マークはいきなりKO。仲間は嵐の中頑張って探したけど見付けられず、死んだと判断し泣く泣く避難。しかし仲間が宇宙に飛び立った後、マークが奇跡的に生きていたことを知る。マークを助けるか、計画を優先するか…NASAの重鎮の中で意見が割れる。あいつ俺達のこと恨んでないかなぁ…とショックを受ける仲間達、陽気に芋を育てるマーク。一応食料にも限界があるから助けに行こうという話になるが…
結構色々大変なこと起きてるんだけど、主人公がなかなか陽気で、音楽もやたら明るく、全編通してほとんど暗い気分にさせないのがいい。若干『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』感さえある(選曲のせいか?)。
主演がマット・デイモンだったのも良かったのかも。あんまり深刻な顔じゃないよね(ただの悪口)。
マークが序盤でアンテナの部品が腹にぶっ刺さって大怪我したのに、痛がるのは2日くらいで後は何事もなかったかのようにピンピンしてたり、長官が「順調にいけば…な」と呟いた次のシーンで爆発が起きて大事な芋が全滅したり、急にアメリカに友好的なファンタジーチャイナが出てきたりと、ちょいちょい突っ込みたいところはあるけど、概ね楽しめました。
原作小説でこういう設定だからそのまま作っただけで、別に中国に媚びたわけじゃないよby20世紀FOXらしい。
中国資本かどうかは調べても出てこなかったし、Yahoo知恵袋で「そこそこの技術力があるけどどんな物作ってるかまでは公表してない国」が中国くらいしかないからでは、と書いてる人がいて、なるほど納得。
流石に北朝鮮とお友達設定はヤバいだろうし、そもそもそんな技術力あるイメージはない。アメリカの敵と言ったら昔はロシアだったけど、ロシアも技術力隠し持ってるイメージはない。韓国じゃちょっとパンチ弱いし(アイドルのイメージしかないだろうし)、確かにどこが凄い技術力持っててアメリカに力貸すのが意外かと言われたら、近年伸びまくってる中国かなって感じはしますね。
インドやアフリカ、東南アジアらへんも伸びてるけど、別に隠してないし。
『ロード・オブ・ザ・リング』でボロミア役を演じたショーン・ビーンが出てるシーンで指輪物語の話を出したり、アベンジャーズシリーズでウィンター・ソルジャー役を演じているセバスチャン・スタンが出てるシーンで『アイアンマン』の話を出したり、さては製作陣も遊んでるな…?
セバスチャン・スタンの役に対して、特にそんな話はそのシーンまで一切なかったのに、突然マークが「よぉハンサム(日本語字幕だと「色男」)」と呼ぶのも、ウィンター・ソルジャー(バッキー・バーンズ)がハンサムで色男だったという設定のせいなのかも。本作中では一切ハンサム設定なんてなかったのに、突然のハンサム呼ばわりに「?」でした。あ、この世界でもちゃんとハンサムの設定だったのねと。
本作は2015年の作品なので、こちらの方がウィンター・ソルジャーより後ですよね。
自分は最近セバスチャン・スタン作品を見ていこうかと目論んでいたところ、Amazonプライムで急に本作が無料になったので勢い込んで見たんですが、そもそもあんまり出番なかったですね。あくまで「仲間のうちの一人」役なので、余程のファンじゃなければ見なくても別に良いかも。宇宙服で顔が見えづらいってのもある。むしろ、この格好でちゃんと演技してる感出せてるマット・デイモンと、あと最近注目している船長役のジェシカ・チャステインがなかなか良かったです。
NASAでゴタゴタしてる重鎮達の方が、宇宙服がない分演技は見やすい。突然アイデア出してきて計画買えちゃう天才肌の黒人の兄ちゃん、全然知らない俳優だけど演技良かった。有名な人なのかな…
俳優陣は意外と有名な人が結構出てて、これだったらもっと良い作品になったような気もする。でも、まああくまで主役はマット・デイモンだし、マークがいかに生き延びる話がメインだし、うーん…
全体的に面白かったんですが、何が面白かったかと聞かれると具体例は特にない、そんな作品でしたね(ただの悪口)
あ、船長がマークを捕まえるシーンは、命綱の山吹色が映えて美しかったです。「アイアンマン」した甲斐あったね!
この映画はあのシーンのためにあったと言っても過言ではないかも(ただの悪口)。
いや、良い映画だったよ!!!☆3.5だけどね!!!!
火星に1人取り残されたら?
挑戦的なエンタテイメントでありながら、新しい環境の中でのサバイバルにおいて科学的思考を学ぶことの重要性を体現
リドリー・スコット 監督による2015年製作(142分/G)のアメリカ映画。
原題:The Martian、配給:20世紀フォックス映画、劇場公開日:2016年2月5日。
未読だが、アンディ・ウィアー「火星の人」が原作。火星にただ1人で取り残された植物学者でもある宇宙飛行士マーク・ワトニー(マット・デイモン)が、科学の力で長期間サバイバルする姿が描かれていて、感動させられた。家族愛的人情もの要素は排除し、シンプルに科学的知識と実行力で生きていく描写、リドリー・スコット演出に、大いなる好意も覚えた。
じゃがいもと栽培研究用微生物は持ち込みだが、燃料ヒドラジンN2H4から水素を分離し、酸素存在下で燃焼させて、水を作り出した。そして、宇宙飛行士の排出物を肥料にして、微生物利用し、じゃがいも栽培に見事に成功。思わず拍手してしまった。送付情報が限定的な中、地球との二進法利用のアルファベットでの交信成功も見事に思えた。
救助に関して、地球の重力を利用して加速させるスイングバイを利用して帰還中の宇宙船を再度火星に向かわせる展開も、面白かった。見ている時は良く分からなかったが、地球が火星に向かって進んでいる時には、万有引力による推進力が相加的に加わるということらしい。「はやぶさ」もこの力を利用して小惑星に辿り着いたとのことで、映画では大発見みたいな扱いだったが、そんな特別のことでは無い様だ。
全体的に、挑戦的なエンタテイメントでありながら、新しい環境の中でのサバイバルにおいて科学的思考を学ぶことの重要性を体現しており、多くの日本の子どもたちに見てもらいたい映画に思えた。
監督リドリー・スコット、製作サイモン・キンバーグ、 リドリー・スコット、 マイケル・シェイファー 、アディッティア・スード、 マーク・ハッファム、原作アンディ・ウィアー、脚本ドリュー・ゴダード、撮影ダリウス・ウォルスキー、美術アーサー・マックス、衣装ジャンティ・イェーツ、編集ピエトロ・スカリア、音楽ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。
出演
マーク・ワトニーマット・デイモン、メリッサ・ルイスジェシカ・チャステイン、アニー・モントローズクリステン・ウィグ、テディ・サンダースジェフ・ダニエルズ、リック・マルティネスマイケル・ペーニャ、ミッチ・ヘンダーソンショーン・ビーン、ベス・ヨハンセンケイト・マーラ、クリス・ベックセバスチャン・スタン、アレックス・フォーゲルアクセル・ヘニー、ビンセント・カプーアキ、ウェテル・イジョフォー、ドナルド・グローバー、
マッケンジー・デイビス、ベネディクト・ウォン、ニック・モハメッド、チェン・シュー、エディ・コー。
宇宙開発が盛んなこの時期だからこそ作る意味があった作品。
2012年8月6日にNASAの火星探査車「キュリオシティ」が火星に着陸した。
個人的な印象だが、あのころから人々は火星に興味を持ちはじめた印象がある。有人・無人はともかくとして人類がアクセスできる場所としての興味だ。
もちろん、まだ人間が火星にいったことはない。それでもNASAや民間宇宙企業が開発競争を加速しているのを見ていると、近いうちにいけるのではないかという気がしてくる。
そのような状況で本作である。
火星に取り残された植物学者マーク・ワトニーがなんとか生き延びようと、ひとりきりでさまざまな工夫をこらす。そして、彼が生きていることに気づいたNASAは、ワトニーを地球に連れ戻すために知恵をしぼる。
本作では火星という、誰もいったことのない土地で生き延びねばならなくなった人間の孤独なサバイバルと、彼を支える仲間たちの姿が描かれる。
サバイバル術もリアルなような気もする。なにしろ誰も火星にいったことがないので、本当にそういうことが可能なのかわからない。「エイリアン」の描写に現実的な要素は求めないが、本作のように科学的・植物学的な説明がはいる作品についてはリアルなのか、とまずは疑ってかかってしまう。
とはいえ、「2001年宇宙の旅」のほうがリアルに見える、というのは思った。モノリスやスターチャイルドといった、リアルとはかけはなれた要素が登場するにもかかわらず、リアルに感じるのは、キューブリックのすごさなのかもしれない。もしくは小説を担当した、 アーサー・C・クラークの腕前なのか。
製作費150億円。
興行収入920億円。
映画としては成功している。
マット・デイモンやジェシカ・チャスティン、ショーン・ビーンといった有名俳優のおかげもあって、安心して観られる作品だった。
難を言えば、火星に取り残された植物学者がいかに孤独か、といった部分の描写が弱かったと思う。
本作は宇宙開発が盛んになってきたタイミングで作られたサバイバルものではあるが、孤独にさいなまれる人間と、それを助けようとする仲間といった、それこそ宇宙規模の距離も描いてほしかった。
そして、サバイバル映画としてはやや地味な仕上がりになっている。
好きな映画ではあるが、どっちつかずになってしまっている印象ではある。
火星で1人鉄腕DASH
知識とアイデアは絶望を希望に変える
火星探査中のクルーが激しい砂嵐に襲われる。そのクルーの1人、植物学者のマークは嵐による飛来物に巻き込まれ行方不明になる。死亡したと判断され、他のクルーは帰還する選択をとる。しかし奇跡的に彼は生きており結果的に火星に取り残されることになる。マークは4年後にある次の火星探査計画まで生き延びることを決意する。
通信手段がなく自身の生存を伝えることができない中、食料もわずかな極限状況で植物学者としての知識と経験を使い、1個1個問題を解決しながら火星でのサバイバルを開始する。
私が最も印象に残っていることは、
知識と経験はどんな状況であっても自分の武器になり可能性を広げることができるという事です。植物学者としての知識とそれを使うアイデアによって生存不可能と思われた状況に希望を見出していくマークの姿にあきらめないことの大事さを改めて感じました。
個人的には食料問題の解決方法が「火星でそんなことできるのか」と必見です。
求める結果を得るためにはどうすればいいか、事業家として私も日々試行錯誤をしていますが、知識と経験により視野が広くなりできることが増えることを体感しています。知識を得る最も身近で効果的な方法は読書だと考えていて、私も日々読んでいます。
いろんな知識をつけることで人生の見える景色が変わるかもしれませんね。
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