「 金庫室のような個室に倒れていた5人。次々と目覚めるが、何のために...」エグザム:ファイナルアンサー kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
金庫室のような個室に倒れていた5人。次々と目覚めるが、何のために...
金庫室のような個室に倒れていた5人。次々と目覚めるが、何のためにここに集められたのかわからないまま。ジェームズ、サンドラ、ビリー、キース、最後に大男のマイク。まるで『CUBE』みたいなオープニングだ。何のために拉致されたのか最初は意味不明の5人だったが、喋り始めて、皆カーチャリアス社の面接を受ける予定だったことが判明。
通気口に一つの携帯電話が見つかる。最初は拉致されたことを警察に連絡しようとする5人だったが、すぐさま雇い主から電話が入る。「警察にはかけるな!」。そして電話をかけられるのは合計5回。残り4回になってしまった。
最初は筋肉大男と愛煙イライラ男との戦い。凶器になるものは協力して通気口に入れておいたが、ネクタイを使ってイライラキースが大男を絞殺す。さらにカトリック信者であるキースが懺悔の言葉を教会の神父に電話で伝えるが、その嘘を見抜いた女子大学院生ビリーが靴のヒールで突き刺す。そのビリーも昨夜デートした男に電話するが、彼もまたカーチャリアス社の社員だとわかり、怒って携帯を壊してしまう。その破片を使い、サンドラは彼女を刺殺してしまうのだ。残ったのは大人しそうなサンドラとジェームズだったが・・・
雇い主(マクダウェル)とそれぞれの応募者との面接が挿入されながら進行する心理ドラマ。結局はサンドラ(ハワード)が最も冷酷で他を蹴散らすことの出来る人材だったが、最後に残ったのは意外にも最低ランクのおとなしいジェームズ(デヴィッド・ダストマルチャン)だ。雇い主は契約書を破り捨てるが、会社を裏切った男アラン(ゼイン)を殺せば改めて雇うと告げる。そして、簡単にその男を拳銃で殺す・・・
最後に雇い主を殺せなかったジェームズ。これで評価が下がるところだが、企業というものの冷徹さをメッセージとしてとらえるのなら正解なのか・・・