「キャスト全員が893の猛々しさが足りないよ…」セーラー服と機関銃 卒業 野球十兵衛さんの映画レビュー(感想・評価)
キャスト全員が893の猛々しさが足りないよ…
薬師丸ひろ子版は劇場でもDVDでも観たくせに、よく覚えていないんだよなぁ。
この後で、また観返してみたいです。
で、橋下環奈版です。プライムビデオでの見放題終了が迫ってので、駆け込み鑑賞でした。
キャラクターのほぼ全員に言えることなのですが、893というには、猛々しさが足りなかったかな。
橋下環奈に関しては、そここそのギャップを狙ってほしかったです。ってか、役者としての経験不足が絶望的。
あと、せっかくの武田鉄矢の配役なんだから、そこもギャップ狙ってアウトレイジよろしくモノホン893っぽいシリアスなキャラ設定でもよかったんじゃないかなぁ。
他組員(店員・笑)と共にコメディーリリーフとして、ちょっとくどい。
せっかくといえば伊武雅刀も、いい味の893っぽさ出せそうなキャスティングなのに、見せ場もないままフェードアウトなのね。
長谷川博己もちょっと線が細いのねん。イケメソ枠としては十分以上の働きをしていたと思うけれど。
893役にはちょっとミスマッチ感が否めなくて。
そもそもが、橋下環奈ありきの青春ムービーと考えるなら、893テイストはいらんのんかなぁ?
なら、他のジャンルの映画で撮れよ!って話なんですが。
それでも、どーしてもやりたいなら!オリジナルへのオマージュとして、絶対にM3グリースガン乱射からの「カ・イ・カ・ン…」のカット&台詞は無理くりにでも入れてほしかった!
それこそ無理くりにOPとEDで、そこを別個に入れますか?って話ですよ!(笑)
クライマックスの見せ場も何もあったもんじゃない!全然カ・イ・カ・ンじゃない!
で…困ったことに、サブタイトルと絡めた物語のラストを締めくくるカットの橋本環奈のアカペラが絶望的に下手っぴなのな。
エンドロールでのテーマソングと聴き比べるとそれが際立ってしまって萎えるの。
まぁ、アイドルとして人気絶頂な環奈ファンへのサービス作品と考えるなら、これはこれでありかも。
駄菓子菓子!環奈ファンには申し訳ないけれど、その時代時代を代表するアイドルとしては、往年の薬師丸ひろ子や広末涼子のような
ただこ~のま~ま♪何時間でも~♪見惚れていたい~け~ど~♪みたいなカリスマの魅力は感じないのねん。
私、環奈ファンじゃないし。
で、これ角川映画40周年記念作品なんですね。
いつの~日に~か~♪往年の角川映画絶頂期みたく、大作プログラムピクチャーを観ることができるような時代が来てほしいと切に願う次第です。