劇場公開日 2015年10月1日

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「スイッチポンで敵だけが死ぬ…」ドローン・オブ・ウォー 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5スイッチポンで敵だけが死ぬ…

淡々としている分、その現実の恐ろしさが伝わる作品。

起きて、仕事して、家に帰って、ワイフと時にやりあったりして。
繰り返されるそんな日常の裏で、「スイッチ一つで人を殺す」日々。
血も埃も汗も臭わない、遠く離れたエアコンの効いたコンテナから。
そんな現実味の無い環境で、それでも確実に人を殺している。

その葛藤に苛まされても、家族(というか嫁)にはその苦労を理解して受け入れてもらう事も出来ない苦しさ。
頼る所はもはやアルコールしかなく…
という状況で、次第に静かに壊れていく主人公を演じたイーサン・ホークが凄かった。

携帯ゲームをやるとはなしに眺めている退屈な時間に。
それはゲームなんかでは無く、実際には人を殺しているとしたら。

自分も含めた現代的感覚の麻痺に、背筋が寒くなる作品。

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レビューも書かない阿呆からのフォローは迷惑千万、好きこそモノのヘタレなれ