「ボクのドープ日記」DOPE ドープ!! 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ボクのドープ日記
聞き慣れないタイトルの“ドープ”とは、スラングで違法薬物、間抜け、素晴らしいなどの意味があるとか。
巧く作品を表していると思った。
LA犯罪多発地域に暮らす90年代ヒップホップを愛する(ヲタク)少年マルコム。
ひょんな事から知り合ったドラッグディーラーの誕生パーティーに友人らと参加。そこでディーラーの恋人に一目惚れし…。
スラム街、黒人社会、ヒップホップ、ドラッグ…と日本人にはなかなか馴染み難いものばかり。
しかし社会派ドラマや犯罪サスペンスにならず、青春コメディとして間口はいい。この手のジャンルの主人公は不良系が多いが(それも人種差別…?)、冴えない少年なのが好感。
成績は優秀。ハーバードを目指す主人公像は、日本に置き換えれば、恵まれない環境で東大を目指す奮闘記でもある。
パーティーの最中、警察が。ディーラーがドラッグをマルコムのリュックに隠した事から…。
ドラッグを巡る騒動、一目惚れした彼女との関係、ヒップホップ愛、進路など軽快に描くが、少々取っ散らかった印象。
馴染み難い題材と言うより、詰め込み過ぎた感じ。
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