「女性差別の批判も」ワンダーウーマン xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)
女性差別の批判も
ひとことでいって「ガリーな映画」といえばいいのかな?
ガーリー<Garly>=(こどもっさを残した少女らしい様子)
だから、フェミニズム<feminism>=(性差別を廃止し、抑圧されていた女性の権利を拡張しようとする思想・運動)にまでは踏み込まない。
なぜ、冒頭、こんなことをいうのかといえば、約1年前、こんな記事が載っていたからだ。 「ワンダーウーマンの国連大使就任に国連職員が抗議」「女性の権利向上の一環として国連本部で就任式が開かれたが、約50人の職員が背中を向けて抗議した」”ありえないプロポーションの白人女性が、肌の露出度が高い服で、太ももをあらわにしている。これはピンナップガールの典型“という彼らの意見もわかる。
でも、それを忠実に実写化したように見える、この映画はほぼ女性の観客によって支えられているのも間違いないことだ。ぼくが見に行った新宿ピカデリーでも約70%が若い女性。男はそれについてきた感じだったからね。
実はぼくもワンダーウーマンをみるかどうか迷っていた。WOWOWでやってた「スーパーマンVSスパイダーマン」に突然現れたワンダーウーマンは女性解放を主眼に置いたキャラクターには見えなかった。だけど、映画好きな若い女性に「絶対面白いから、すぐ見るべき」といわれて見に行ったのだ。
それであんたはどっちを支持するの?結論は?と問われたら、若い女性たちのバイタリティに圧倒されちゃうんだよね。もちろん、国連職員の主張もすごく真っ当だと思うけど、古い価値観かもしれないなんて考えてしまう部分がある。映画にそこまで求める必要はないじゃない。でも古いといわれる価値観にはとても大切なものも感じるしね。どっちもどっちではなく、どっちの視点も持っていたい。
そういえば、ワンダーウーマンを演じたガル・ギャドットって、眉間にしわをよせて悪者と戦っている姿よりも、アイスクリームを初めて食べてワンダフルと笑った眼はより魅力的だった。だからじゃないけど、Garly な映画だったといっておこうと思う。