「女優の力」ワンダーウーマン nagagon ikedaさんの映画レビュー(感想・評価)
女優の力
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とにかくダイアナ役のガル・ガドットが凄い。
あんなに大画面でアップに耐えられる美人を良くもまぁ見つけたものだ。
しかもアクションのキレも素晴らしく、DCキャラクターの一角を担うに十分な存在感を示してくれた。
またかなり作りこまれた各種美術そして演者達が、時代背景と主人公の心の揺れ動きも旨く補ってくれて、彼女が如何に正義と愛に目覚めるかを非常に丁寧に描いていた。
そして周りの登場人物たちも個性的で存在感溢れるキャラクターを配して、彼女の強さ以外の部分を上手く補うようにして、作中の「今日の平和を守る」為に孤軍奮闘する不器用な男たちもまた十分に主役級だった。
ただ、何だろう、ここまで完璧なのに、いかんせんシナリオの荒さが気に成った。
島から出る動機が唐突で、戦場までの至る道がご都合主義で、何より「キャプテンアメリカ」と違い現代まで容姿がそのままで生きている理由がふんわりと「そうか神の子だからか」とこちらが理解してやらないといけないオチが、どうも引っ掛かった。
映画なので行間も読むべきだろうけど、娯楽作品で行間を読ませると一気に萎える。
せめてなんか5分でも3分でも、色々と強引な設定の理由ぐらいは演出してほしかった。
ただ、以上の不安な演出が実はオチのフリの盛り上がりに成った。
怪我の功名か計算通りか。
途中2時間はかなり萎えてましたが、そのオチにより一気に感情が盛り上がりました。
いやとにかくダイアナ役のガル・ガドットが見事の一言に尽きます。
彼女目的で十分に元が取れる、まるで深夜アニメのような作品でした。
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