「多元的な意味の神話」ワンダーウーマン uzi9mmさんの映画レビュー(感想・評価)
多元的な意味の神話
善玉が悪玉をぶっ倒すヒーロー映画というだけにあらず、女が男の戦場に乗り込むフェミニズム映画というのはもちろん、戦争映画でもある。そして、清く正しいことしか知らないお嬢様が社会の愚かさを知り、それでもそれを受け入れるという成長物語でもある。なおかつギリシャ神話の一説でもあるのだ。
なんと多元的で奥深き物語だろうか。何よりガル・ガドットの笑顔の美しさと言ったら、完璧というほかない。
アクションも、スローモーションやバレットタイムを使った刺激的なものになっていて楽しめる。
まさに神々しいまでの強さと美しさであった。私は欠点が目に入らないほどに、この映画をとても好きになったのだ。
批判的なレビューも見たが、私の好きな気持ちは変わらなかった。
星条旗を模したコスチュームを着ているが、この映画のストーリーならそうでなくても良いのではないかと、それだけは思った。原作イメージなどもあるだろうが、映画のテーマを曇らせているのではないかと。でもそんなこと気にならないほど私は本作が好きだ。
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