劇場公開日 2017年8月25日

  • 予告編を見る

「美女戦士の破壊的魅力」ワンダーウーマン ゾンビさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0美女戦士の破壊的魅力

2017年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

興奮

試写会にて鑑賞。とても印象的だったのが本編開始前に流れた『ジャスティス・リーグ』の予告編を観たおじいちゃんの「これはおもしろそうだ!」のひとこと。
うんうん、きっとおもしろいよ!

ワンダーウーマンことダイアナ(ガル・ガドット)は女だけの島セミッシラで生まれ育ち、外界のことは何も知りません。
そのため世俗に疎いという天然っぽさがコメディ要素となって多くの笑いを生み、かつ彼女をかわいらしく映しています。
(何か変なこと言った?)みたいなおとぼけフェイスが愛らしい♪

序盤に繰り広げられるアマゾネスたちの闘いぶりが華麗で、いきなり心をつかまれました。もっとこの島での物語を展開させてもよかったかも。
男を“見たことはないけど本では知っている”耳年増なダイアナがスティーブ(クリス・パイン)に興味津々なのがおもしろいですね。

アマゾネスの戦闘服しか持っていない彼女が、初めて淑女の装いに袖を通したシーンがまたかわいい!とくにメガネをかけたときのキュートさといったら…!
予告編で何度も観ましたが、剣と楯を持ったまま回転扉に挑戦したがるお茶目さも笑えました。さらに『ローマの休日』オマージュなシーンも微笑ましいです。

戦場でのダイアナは無双っぷりを見せつけていくわけですが、一対多数という状況ながら、次々と敵を蹴散らしていく爽快感!街中での戦闘では凝ったカメラアングルが効果的でしたね。
スティーブの信念が揺らいだとき、ダイアナが正しい道へ導く、という点にも感動しました。

クライマックスのバトルでは強大な敵が満を持して登場。…なのですが本作の最大の欠点はこのラスボスに魅力がないこと。とにかく見た目からしてかっこ悪い!
ラストバトルもそれまでの戦闘に比べるとオリジナリティに乏しいかなぁ…。

でも、激化する戦闘のさなかスティーブがダイアナに言う、とあるセリフがとてもステキです。ナイス翻訳です。
現代に至るまでダイアナがなぜ正義を貫いて来たのか、その理由がそこに詰まっています。

全体的には前評判も納得の出来。141分という長さながら退屈なシーンは最後のバトルシーンのみ。
プロットはありきたりですがダイアナ役のガル・ガドットの魅力に溢れていて飽きることがありません。たまにロック様ことドウェイン・ジョンソンに見えるのは気のせい気のせい…笑

ちなみにエンドクレジット後のおまけ映像はありませんでした。
まだ観足りないので公開されたらいつものIMAXで観ようかなと予定しております。

コメントする
ゾンビ