湯を沸かすほどの熱い愛のレビュー・感想・評価
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湯を沸騰させるくらいの熱い愛
余命宣告をされた主人公の映画はたくさんありますがそこからの展開がありきたりでない脚本で素晴らしい。
宮沢りえさんの演技も素晴らしい。そして娘役の杉咲花さんの演技がこれまた素晴らしい。
銭湯が舞台になっているということと主人公の深い愛を表現した「湯を沸かすほどの熱い愛」というタイトルもこの映画に見事にハマっていて素晴らしい。
娘役の杉咲花さんが手話で会話するシーンは、宮沢りえさん演じる主人公の湯を沸騰させるくらいの熱い愛を感じておもわず涙が溢れました。
ラストに気持ちを持っていかれた
地上波放送時にツイッターで見たほどの批判は思い浮かばなかった。
性的趣向がどうのとか、その正義はおかしいだろとか、そういうのはあまりなくもっと真っ直ぐに受け止めた。
が。とはいえ。
「絶対にやらなければいけないこと」がピンとこないこと。(どうカウントすれば4つになるんだ?とか思ったり…)
前妻の突然のビンタやドアノブに下着かけるシーンへの疑問。
「その表現どうなん?」って、やっぱ思う。
ラストは割と好き。というか、それまでの違和感全てを持っていく強烈さがあった。「湯を…沸かすほどの…熱い………!!!」という衝撃。
少し時代錯誤だが、一人の女性の情熱的な愛の話
親教師に気付かれやすそうなイジメ、立ち向かえ一辺倒の母、女児の下着を放置、女性ばかりなのに男性ヒッチハイカーを受け入れ、その男性も子供たちに面白話としてラブホに連れ込まれそうになった話をするなど、時代錯誤な感じの描写が気になった。
また、血よりも強く繋がった疑似家族ものっぽい展開だったが、長く地元で銭湯をやっていた割には、地縁が全く出てこないのも疑問。以外と客とはビジネスライクな繋がりだったんだろうか? ご近所付き合いどころか友達も父ちゃんの友達が一人だけ。
ただ、それ以外は一人の女性の情熱的な愛の話で、実の母から捨てられ血の繋がらない娘を育て上げるという人生ながらも、その娘たちや周囲に惜しみ無く愛を注ぎ、そして愛された人生でした。
あと最後に、一生懸命働くから家に居させて下さいとお願いすべきは鮎子ではなく、お父ちゃんだろう。両親と早く死別し高卒で銭湯を継いだ以外は全く同情できなかった。妻が闘病しているのにスナック行ってるとか何も反省していない。初婚の奥さんをちゃんとフォローしようとしていたかさえも疑わしいと思ってしまった。
圧巻の宮沢と双璧な杉咲
母宮沢の末期ガンから、数ある難題を解決していく。
失踪した夫オダギリはあっさり見つけるも連れ子も同居する事に。その連れ子もシャブシャブで心開き、娘杉咲のイジメ問題は徹底して闘わせて解決。
自分の事は後回しの母宮沢は、小さなワガママで娘2人と小旅行。実はその旅行もミッションがあってしっかり伏線回収し、何気なく出会った青年松坂の問題も解決。
自分の死期まで全て全力で解決するスーパー母ちゃんに涙する事必至。
その宮沢りえと杉咲花の凄さも見事ながら、イジメに立ち向かう強さや、連れ子への愛情、タカアシガニ、と言った伏線回収も見事なストーリー。所々笑いもあり、ただ暗いだけの内容じゃないのも素晴らしい。
ラスト、葬式までしっかり見せるんだ、珍しいけど冗長だなぁ、と思ったら、それも理由がある事が最後に分かる。そこは少しファンタジーかな。でも皆笑顔で終わるし、あり得ないんだけどそれも良いかもと思わせてくれる。
最近観たの邦画では一番良かった。
オヤジのいい加減さをフォローした妻だが。
『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)
杉咲花演ずる娘はいじめにあい、母親(宮沢りえ)の余命が2ヵ月で、父親(オダギリジョー)は不倫して出産してしまった相手の子供の女の子を連れて戻ってきた。その女の子も含めてなんとも辛い話だが、仕事は銭湯である。かわいそうなシーンが続くが、優しさでフォローされる。余命だけでなく、母親は娘に衝撃的な事実を告げていく。この母親は娘に強い試練を与えて克服させるように仕向ける。娘はとても辛いと思うが、乗り越えていく。気丈夫な母親は<作られた>娘たちとの旅の途中で倒れる。母親というよりも一人の人間として娘たちと向き合ったが、確かに母親だったのだろう。実の子、戸籍上の子、それでも母親。しかし愛で繋がるけれども複雑にしてしまうのは、男女の別れ。そして残された子供との関係。または離した子供との無関係。主人公の母親もその母親と別れていたのだった。そんな事情も許さざるを得なかった。そんな包容力の女性だった。日本古来のというのか、一般にみられる葬儀のシーンがリアルだった。娘たちに強さや周囲の人達にも優しさと思い出を残した。多くの賞を受賞した作品だけのことはある。
中年オヤジを何回泣かせるねん(笑)
湯を沸かすほどに熱く書いたレビューが消えた!(泣)
あんな長文、二度と書かれへん。。。
短く感想を述べると、長女の純真な健気さに、
夫の連れ子の不憫さに、そして母親の強さに、
鼻水ズルズルで泣かされました。。。
ただ、ヒッチハイクの青年のくだりは必要なのか?とも
思いましたが、結果的に大団円(厳密にはこの言い方が正しいか
わかりませんが)で良かったです♪
それと、映画館で観なくて良かった!(笑)
宮沢りえに肉迫する杉咲花
ところどころ行き過ぎだと感じるシーンもあったけど
ラストシーンを見ると納得。
どこにでもいるような母親ではなく、とにかくパワフル。そんな人がだんだん病魔に蝕まれていくのは見ていて辛い。
子供に知らせるシーンが割愛されてるのは、せめてもの。ということかな。
それでも、最後の病室シーンは素晴らしいの一言。
子役の可愛さがこの映画をマイルドにしてると思う。旦那の連れ子と探偵の娘、もう超可愛い。
心が軽くなりました
最初から最後まで
涙が溢れて我慢出来なかった。
人は必ずいつか死ぬ。
分かりきったことであって当たり前であって
そう分かっていながら時間を浪費してしまう。
大切な人も永遠には側にいなくて
側にいられる時間は想像よりも
遥かに短かったりする。
終わりが見えて動き出した本当に過ごすべき時間。
宮沢りえさん演じる母、双葉が
大切なピースをかき集めるように温まってゆく
家族の時間がとても心に染みました。
母親に会いたくなりました。
二度と会えない、理解しているけれど
何年経っても会いたいです。
あの人のためならなんでもしてあげたいと思える、
多分それって、その何倍もしてもらってるって
思えてるからじゃないかな。
私もあんなに素敵な母親、女性になりたい。
タイトルそのまま、湯を沸かすほどの熱い愛でした。
いい意味で映画館で観なくて良かったです。
そんなに良い作品とは思えませんが
みなさんがそんなに高評価で「泣ける」「涙」とのコメントにははっきり言って「どこで??」というのが正直な感想です。確かに二人の女の子に対しては一生懸命なのは感じました。しかしいじめにあっている子に対して登校を無理強いするのはどうなのか?また、安澄が制服を返してほしくて教室でジャージを脱ぐところがありましたが、そんなことをしたら私なら余計変な奴、って思ってしまう。あと、旅行中に会った青年や、だんなのことを調べた探偵も彼女に何かしてもらったかな?「あの人のためなら何かしてあげたくなる」というほど子供二人以外にはしてなかったと思うんだけど。そして一番なぞなのはオダギリジョー演じるだんなでしょう。何かしてあげたくなる女性なら、なぜ彼女以外の人との間に子供を作って家も出ていく?最後に人間ピラミッドってのも私なら全然うれしくない。あと、二人の子供のエピソードのほかに主人公自身の母親のエピソードが取ってつけたような感じでしかもそれが中途半端な扱いでストーリーに必要だったのか不思議。双葉は誰に育てられて彼女のような人となったのか、その経緯がまるで不明。主人公がやたら人から好かれるのは高倉健の「あなたへ・・・」もそうだったけど、なんか白々しい。
全体的に双葉が正論すぎる、理想論すぎる、昭和的価値観だなという印象...
全体的に双葉が正論すぎる、理想論すぎる、昭和的価値観だなという印象。そのためあまり心に響かない。
いじめられてる杉崎花に「逃げるな、逃げたらもう二度と行けなくなる」って正論だけど、結果いじめはなくなったけど、現実私が杉崎花ならああ言われて学校に行き続けたら心が先に壊れるしあそこまであの子が頑張らなきゃいけないの?逃げてもいいんだよ。クラスメイトが本当に冷めてる人間なら下着姿になって下手したらさらにいじめられるよ。
ヒッチハイクの青年についても、あれだけで救われるとは思わない。
ラストのピラミッドも自己満足にしか思えない。あれやるくらいなら一回でも多く会いにいきなよ。行くのが怖かったからあれが精一杯だったの?わからなくないけどもっとできることあったはずでしょ。
映画の中で出される言葉がいちいち正論、まっすぐ、熱い。でもその全てが自分にあわなかった。双葉の全力の愛はすごかったけど、どことなく息苦しい。そんなに簡単じゃないし、もっとずるくてもいいし、弱くてもいいんだよ。私ならそう言ってほしい。
賛否両論あるが
自分なりにこの作品に対する立ち位置をそろそろ定めたいと思う。
もう相手に合わせてころころスタンス変えたくないので。
三回劇場で見た。
初回は正直ぐっときた。ピラミッドでも、ラストでも。
2回目は伏線丸見えのセリフ回しを始め、いわゆるこの映画にアレルギーをおこしている方々のその理由に当たる部分がすごく目についてしまった。
3回目はむしろ最初から斜に構えて批判的に見てしまった。
時間が経った今改めて振り返ると、初見で感動した自分に対する腹ただしさ、恥ずかしさの反動で、その後いささか評価がマイナスに振れ過ぎていたと思う。
終わりよければ全て良しではないけど、ラストはまじでエモい!てなったのは揺るぎないし、役者は皆素晴らしかった。
どっちつかずになってしまうが、手放しで絶賛するのも、目くじら立てて酷評するのもどうかと。
色々つっかえるところはあるけど、ララランドよろしくラストには持ってかれましたので、まあいい映画だった!というあたりに落としたいと思う。
いい映画だったんだけども、絶賛してる人がいたらちょっと白けちゃうぜ、て感じ!
ものすごいものを見た
宮沢りえ、杉咲花 すごすぎました。
双葉の考え方、暴力的で、愛に溢れて、強い強い力があって。
ピラミッドのシーン、なんでピラミッドって思ったら
「俺がこうやって支えるから、だから安心して、、、」
「死にたくないよ」
涙が止まらなかった。
ラスト、見た瞬間は何だこのラストと思ったけど、
見終わった後には、
家族全員であのお湯に入って、
双葉の燃えたぎる熱い愛と強さと優しさを全身で感じ合うのは、すごく変わってるけど、すごく美しいと感じた。
心に響く
泣かせに来てるようなありきたりな家族ものではなく、要所要所ガツンと来るシーンがありました。特に、実母に会った時に娘が手話が出来るというシーン、制服が盗まれたときに今は体育の時間じゃないからと制服を脱ぐシーンなど心に響くものがありました。
あなたの腐った時間につき合っていると思うとヘドが出る
映画「湯を沸かすほどの熱い愛」(中野量太監督)から。
突然、余命宣告を受けた人間が、必死で生きようとし、
その姿を見せることで、周りが変わっていく設定は、
今までに何度も観てきたので、ストーリーとしては普通。
それを、どう表現していくかによって、印象が違う。
今回は、余命宣告を受けた、宮沢りえさん演じる「幸野双葉」と
ヒッチハイクで全国を旅する、松坂桃李さん演じる「向井拓海」の
何気ない会話の中に、その想いを感じてメモをした。
「この旅は、どこへ向かっているの?」「いや、決めてないです。
目的とか、目標って、決めたらそこに向かわなきゃいけなくなるでしょ」
「じゃあ、旅はいつまで続くの?」「う〜ん、どうだろ。
そのうち飽きたってやめるのか。まあ、時間は腐るほどあるんで・・」
「は〜あ、最低な人間、乗っけちゃったな」「言いますね」
「あなたの腐った時間につき合っていると思うとヘドが出る」
末期のガンで、残された時間が僅かな女性と、
まだまだ時間がたっぷりあると感じる若者との人生観がぶつかり合い、
静かな会話の中に凝縮されていた。
「自分は、末期ガンなの、もう残された時間は少ないのよ」と、
口に出さず、若者に「時間の大切さ」を伝えるシーンは、よかった。
言葉としては、汚い表現だが、インパクトが強いフレーズ、
「あなたの腐った時間につき合っていると思うとヘドが出る」を
記憶に留めたい。
描き方が散漫
まずラストからいきなり書きます。おい、これ犯罪だろ?違うか?というエンディング。自分の妻の遺体を経営する銭湯で焼き、それで沸かしたお湯で彼女の熱い愛を感じ取るというオチなんだろうけど…確かに、火葬場以外の場所で、火葬場職員以外の者が人体死体の焼却を執り行う事を禁止する法条文はないので可能と言えば、可能らしいが、「死体遺棄罪」や「死体損壊罪」に問われたり、殆どの自治体で知事が許認可した施設以外での死体処分を禁ずる規定を設けているので、彼らが取った行為は決して良い事ではない。映画だから、こういうこともあっていい、フィクションだから、といえばその通りだと思うが、それまでの展開から見ると、とてもリアリティあるものではない。
全体にエピソードの詰め込みが多くて、あちこち飛んで、それも全部、母等、親と子の関係に関してのばかりで飽きてくる。特に松阪桃李のエピソードは不要。あれをなくして90分位にすれば話が凝縮されてよかった気がする。
そして根本なところでオダギリ・ジョーと宮沢りえの関係があっさり片付くのも呆気ない。だいだいオダギリは女に逃げられ、あの女の子を1人でどう育ててきたのか、また銭湯再開もアッサリしすぎ。銭湯が大事なポイントであることは解るが、とってつけたようで、あんな簡単に再開して大勢の客が詰めかけるのなら、もとからして休業しなくてもよかったのでは?と思う次第。
トータルとして細部が漠然とみせかけだけで、ひとつに芯が全く見えない。宮沢りえの病気についても、余命僅かというのにあまりにも旅行に出るまでの元気さと、娘の病気を知ってからのあまりにも素直に向け入れる態度など、何か親子の愛を描いている割に感情の描き方が弱い気がする。
涙・涙・涙…
役者とは観るものを引きつけ感情を揺さぶる演者。
見事にどっぷりと感情移入し涙、鼻水でした。
余命2ヶ月と宣告され落ち込む間も無くこれだけはしなければと動き出す双葉。
蒸発した夫を連れ戻し家業の銭湯を再開し娘のメンタルを鍛え親子の秘密を打ち明け更に双葉自身の身の上まで…
ステージ4でありながらパワフルなお母ちゃんである。
産みの親、育ての親、全部ひっくるめた家族愛。
旅の途中でヒッチハイカーと出会い彼の心を温かく包む双葉の愛はまるで菩薩様のようである。
私自身、今余命宣告されたらと思うと悲しみよりやはり今出来る事をしておかなければと思う。
母は強し!それに尽きる。
ただ1つ
双葉の母の現実感がツライ。
我が子をおいて自分だけ新たな家庭を築き過去を忘れ幸せに暮らす親を…子供は何時迄も母が好きだし会いたいと思っている。
いっそ双葉が言っていたように母はもう亡くなっていて双葉を迎えに来てくれている。天国で母と一緒だから寂しくない。そう思いたかった。
ラストの入浴シーン…
湯を沸かすほどの熱い愛だったのですね。
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