湯を沸かすほどの熱い愛のレビュー・感想・評価
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前向きになれた、本当に感謝
かなりいい具合の泣ける映画。
2016年、とにかく見て欲しい一本!
俳優陣の力技!
納得の125分
オダギリジョーと杉咲花
天晴れ、宮沢りえ!
宮沢りえと杉崎花の役者魂がまっこうからぶつかり合う。
それは、衝突ではなくて、抜群の相乗効果。宮沢の気合が杉崎の熱気を呼び、それに応えるように宮沢の迫真の演技が昇華されていくようだった。
オダジョーのダメ親父っぷりも、むしろ心地よい。
宮沢演じる双葉の人柄が、他の人々の心を揺さぶっていくのがよくわかる。もしこんな人が身近にいたら、僕だって引き込まれるもの。
全編にわたり、双葉の想いが溢れすぎている。
安澄と君江が会うシーンなんて、「あとで役に立つから」って言葉のせいで、そこにいない双葉の姿が、涙があふれた僕の瞼に浮かんできてしょうがなかった。
何より、ベットでの演技は秀逸。目を疑うほどに驚き、唖然としてしまった。宮沢自身が母を癌で亡くしており、その経験が生きているのであろう。
ラストに、タイトルの意味がわかる。久しぶりに震えるようなオチだった。
その、とても常識外れの行為に、涙、涙。
まさかとは思ったのですが…
話が進むにつれ、ひょっとしてまさか…
いや、それはないない…と一瞬よぎったのですが
ラストはやっぱりのまさかでした!
そういう意味かと。
そんなアホな…でも最高。
好きです、こーゆー映画。
これこそ映画って言っても過言ではないかも。
悲しくてどうしようもなくつらい気持ちになる場面と
笑える場面がバランス良く展開していくので
重くならず暖かい気持ちになれる映画でした。
宮沢りえと杉崎花が演じる親子のやり取りが
とても自然で引き込まれました。
特に宮沢りえが強くて優しい母親像を熱演していて
とても等身大の母親に見えました。
子役たちの演技が素なのかわからないほど自然で
とても子どもらしい演技。気付いたら親目線で見てました。
オダギリジョーは何をさせてもオダギリジョーで
逆に好感が持てました(笑。
血が繋がっていなくても同じ時間を
一緒に過ごすことの大切さ。
自分の血が流れていなくても
好きになってしまった人の血が半分流れていれば
ただそれだけでその子を愛する理由がある。
自分が産んだ子供以上に親の責任として
残された時間で精一杯愛を注ぐ母親の姿が印象的でした。
残された時間で何ができるか。
残された家族は何ができるか。
家族の絆は常識を覆す力がある。
観終わって外に出ると空気が冷たく
そのまま銭湯に行きたくなりました。
大女優、宮沢りえ!
号泣!このまま泣きすぎて死んでしまうのではというぐらい泣いた!
決してお涙頂戴のあざとい演出はなく、純粋に宮沢りえ演じる双葉の生き様に心底感銘を受けた。
宮沢りえの鬼気迫る渾身、入魂の演技。ホントに素晴らしい!ずっとずっと忘れられないキャラクターとなった。
宮沢りえに引っ張られるように他の演者も素晴らしいパフォーマンスを発揮している。
まるで劇中の双葉が周りの人たちに発破をかけ背中を押し人生を変えていくように、実際の現場でも宮沢りえの影響ですごいケミストリーが生まれていたのだろう。まさに大女優の為せる業か。
双葉の主張は一貫して「逃げちゃだめだ」。どんなことがあっても立ち向かえと。あまりに真っ当なメッセージ。
予告ではどんな時も明るい肝っ玉かあちゃんのイメージだったが、本編では、そんなに単純ではなく、ちゃんと不安や葛藤もうまく演じている。ここが説得力がある。
中野監督、メジャー映画デビュー作らしい。演出も話し運びもスムーズで、見やすく素直に没頭できた。
子役の使い方もうまい。是枝監督に匹敵する才能じゃないだろうか。
次回作も期待したい。
当然、宮沢りえの次回作も期待したい。
しつこいけど、宮沢りえ、ホントに最高だ!
母の究極の愛に感動!
娘のために、必死になってくれる素敵なお母さん。
強くて優しいお母さん役を宮沢りえさんがとてもカッコよく演じています。
娘に強く生きることを教えてくれるハートの強い母でしたが…。
ある日、余命2ヶ月の宣告を受けてしまいます…。
もっともっと娘の為に、将来のために頑張りたかったはずなのに、あと2ヶ月だなんて…。
悲しむ暇もないほどの短い猶予に、お母さんは覚悟を決めて生き抜いて行きます。
『絶対にやっておくべきこと』を決めたお母さん。
そのことを成すために、たくさんの愛を多くの人に届けてくれます!
人と人との繋がりが強い絆で結ばれてゆくのは、お母さんのおかげ。
たくさんの人を幸せにしたお母さんは、究極の愛に包まれながら葬られます。
最後の葬られ方が愛を超越し、ホラーとかしたのは如何なものか…とも思えましたが、あれはあれで幸せだったのかもしれません。
私は普通の葬られ方を望みますが(笑)
『湯を沸かすほどの熱い愛』というタイトルに似合う、強烈なラストでした。
タイトルの字体が妙にマッチしているように感じた結末となりました…(笑)
追記
当日は、会場に監督さんが来てくれました!
素敵な作品に拍手喝采!
終始笑顔の中島監督。
朗らかな雰囲気が周りの人々を和ませ、みんなカメラを向けていました(笑)
そして、私も思わすカメラを向けました(笑)
監督、素敵な作品をありがとうございました!
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