「デブなおばさんでもスパイになれると言う夢を与えた映画。」SPY スパイ カル―ステ・ガルベンキヤンさんの映画レビュー(感想・評価)
デブなおばさんでもスパイになれると言う夢を与えた映画。
結論から言うと、内勤のおばさんCIA分析官がなぜか現場に出て活躍するスパイコメディ。イケメンの男性スパイをフォローする立場から、ひょんなことからスパイになり、活躍と言うストーリー。しかも主役はお世辞にもきれいでは無く、おでぶちゃんの中年女性。途中からのっぽの同僚女性分析官まで現場にやってきて活躍する。
初めはジュード・ロウやジェイソン・ステイサムが主役の映画かと思った。彼らも活躍するが、主役はメリッサ・マッカーシー演じるCIA分析官のスーザン・クーパー。この人、CIAではあるが、内勤の分析官。つまり、現場では役に立たない可能性が高いと思われた。
それが、内勤仲間のサポートと機転を利かした行動で徐々に本格的なスパイになって行く。ブルガリアの敵の最終目的は、核爆弾だが結果的に湖に核爆弾を落とし、敵も倒してハッピーエンド。核爆弾は無事、CIAが回収して問題無し。
ステイサムも活躍するが、どちらかと言うと三枚目に徹していたのが面白かった。最後の方で「俺はローマに行くぞ!」と言いながら船を走らせるが、実はそこは海では無く湖。もちろん、ローマには行けず、ステイサムは「ここ、湖じゃねえか?ローマに行けない!」と言うオチ。ジュード・ロウは三枚目役が薄く、マッカーシーが女性の主役なら彼が男性の主役かな。
で、マッカーシーが家に帰る場面でお終いかと思いきや、マッカーシーとステイサムがなぜか寝ていて、寝たことに気づいたマッカーシーが叫んで終わり。いや、その後、すぐに「ミッション・コンプリート」と言うメッセージが出てハッピーエンド。か?このラストは「ミッションインポッシブル」のパクリと思われる。
全体的に面白く見ることができた。ただ、続編は無いだろうな。