「サモハンキンポー的な映画人メリッサ」SPY スパイ うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
サモハンキンポー的な映画人メリッサ
かなり過激で、下手すればPG12指定程度の暴力シーンがありますが、主演のメリッサ・マッカーシーのおまぬけスパイぶりがちょうどいいスパイスになって、緊張と、緩和が波になって押し寄せてきます。
笑いあり、恋あり、冒険ありと、彼女のことが好きなら、大好きな一本になるはず。
内勤のCIAエージェントだった彼女が、惚れた相棒の敵討ちに、一念発起して、実戦へ。これが思いもかけない戦闘力で、強敵を次々に倒していき、やがて核爆弾の取引へたどり着くという、骨太のストーリーに、爆笑のずっこけぶり。
テイストは違えど、まるでジャッキー・チェンの映画を見ているような楽しさでした。アクションも、CGに頼らず、スタント・ワークを駆使していて、気合が入っています。近年はスパイ映画が豊作ですが、最も笑える一本でしょう。
それもこれも、彼女をスパイ役にキャスティングしたミスマッチが大ヒットしたのでしょう。
これは続編にトライしてほしい作品です。
マイナスポイントは、人がバタバタ死んでいくことと、尺が長すぎることぐらいかな。
それと、お話はかなりご都合主義で、「そんなことってある?」の連続です。すべてはキャラクターの面白さと、勢いで流れていきます。
個人的には、日本語吹き替え版よりも、字幕の方が楽しめました。
2020.9.4
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