「少女マンガ全開!!」SPY スパイ 小二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
少女マンガ全開!!
メリッサ・マッカーシー主演のコメディ映画!
ジェイソン・ステイサム&ジュード・ロウ共演のスパイ物として売りたい発売元さんの気持ちも判るが、本作あくまでもコメディ。
一応アクション部分も、コメディ映画にしては充実している。カー&ヘリアクション、金かかってんなあーと思う。メリッサ太ってるけど動きがシャープ、立回り爽快(合成だろうけど)。
コメディだと笑い優先で話が停滞しちゃうことも多いけど、本作は上手く転がしてて最後までダレる事なし。
OP曲やガジェットの007パロディも楽しい。
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アクション、ストーリー、パロディのバランス良しだが、本作、一番楽しかったのはラブコメ要素。
デブでサエない女主人公(でも仕事はできる)。
その周りにいるのは、
超絶美形のスパイ、ジュード・ロー。
腐っても鯛っていうか、何やってもカッコいい。くしゃみもカッコいい。
跳ねっ返りのスパイ、ジェイソン・ステイサム。
初盤は、ステイサムのアクションちゃんと見せろや、無駄遣いかよとイラっとするんだけど、本作のドジっ子ぶりがたまらなく可愛い。これはやばい。
エロオヤジのスパイ、 ピーター・セラフィノーウィッチュ。
そんな最強の面々がメリッサを憎からず思うっていう展開。
ステイサムが最初メリッサと反目しあうのも、気になる女子にチョッカイかけたかったんだねというお約束。
まるで少女マンガ!スパイ版「花より男子」的な。
よくあるタイプのラブコメだとしても、やっているのがジュードロウ&ステイサムで豪華さハンパない。
少女マンガなので、友情優先なのもイイ。モッサリした同僚とだけでなく、骨ギスの女上司や、敵のビッチ(ローズ・バーン)とも、「あんた、やるじゃん」的な淡い友情(?)が芽生えるのがイイ。
スイーツ()とバカにされようが何だろうが、これはもう、ほんと楽しい映画だったなあと思う。