「深くてスリリングな世界観。亜種が暴き出す人間の本性。」亜人 衝動 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
深くてスリリングな世界観。亜種が暴き出す人間の本性。
【賛否両論チェック】
賛:予備知識は不要。迫害される亜人の姿を通して、人間の醜さ・浅ましさを痛感させられる。
否:グロシーンが多いので、苦手な人には絶対不向き。主人公のどこか達観した人格も、賛否両論ありそうなところか。
〝死なない”というだけで自由を奪われ、研究の対象として理不尽に殺され続けなくてはならないという〝亜人”の存在を通して、マイノリティを排除しようとする人間の醜さが如実に描かれているようで、胸が痛みます。同時に、ある日突然自分が〝亜人”であることに気づかされ、世界中から追われる身となってしまった主人公が、苦しみ悩み、傷ついていく姿にも、人間の浅ましさを改めて痛感させられるようです。
そして、そんな主人公を健気に守ろうとする親友や、拿捕して徹底的に研究しようとする研究者達、さらには自分達も亜人でありながら、主人公の力を利用しようと暗躍する者達の存在等、息もつけないスリリングな展開が続いていきます。
ただ、何といっても3部作なので、自動的に次回作も観る必要があります(笑)。グロシーンもかなり多いので、世界観が気に入った方でしたら、是非チェックしてみて下さい。
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