この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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今までの日本映画をマンガ・アニメで表現してみた作品という印象でした。
原作未読。見始めて最初に思ったのは地味ということ。
ちょっと日本昔話風の絵で、派手さがまったくない。
柔らかな感じで、映画の内容とはこれ以上ないくらい合っているのだけれど、これではシネコン的な映画館ではかからないと思った。
あと最初に思ったのはのんさんの声。
一発で顔のイメージが浮かんできてよくないかも?と思った。
でも、見ているうちにのんさんと主人公のキャラクターが合っているので、徐々に重なってきていい感じになった。
顔がわかるのも、主人公のキャラクターと合っていれば、相乗効果でよくなるのかもしれない。
この映画はお笑いで言うつかみ的なものはないけれど、慣れてくるとじわじわくる感じになっていた。
見終わった感想としては、期待が大きかったせいかもしれないけど、そんなに感動したという程でもなかった。
アニメとしては同時代を扱っている宮崎監督の『風立ぬ』の方が上だと思う。
確かにいい映画で、キネ旬1位でも文句ないけれど、今までの日本映画で原爆を扱った映画とあまり変わらない感じがした。
というか、今までの日本映画をマンガ・アニメで表現してみたという方が近いかもしれない。
最近のものでは『君の名は』も、題名からしてそんな感じだけれど『転校生』その他をくっつけたようなアニメ映画だった。
この映画の場合は今までの原爆を扱った映画に『三丁目の夕日』を加えたような内容だった。
実写でもいけたのだろうけど、その場合はたいへんな製作費がかかるし、かなりガチな映像になるので、万人うけは難しい。
その点アニメにすれば、ガチではなく、かなりソフトな面白い感じの映像になるし、万人に受け入れられて、若い人にもうけて、外国人にも見てもらえる可能性が増える。
興行的にも望めるし、日本映画の復興にもなるし、いいことずくめ。
この映画とか『君の名は』みたいな作品は日本映画とアニメの新しい形なのかもしれない。
こういう映画を待っていた。
戦争映画を荒々しく描けばそれはいい映画になるだろう。
その世界を知らない人にとっては新鮮だし、戦争というものを知る良い機会になる。
ただし、そういう世界で生きていない人間がいたのも真実で、戦争を生き延びるための生活を、ゆったりとした映画で表現するという新しい映画がここにあった。
戦って死んでいく映画を見るよりも、生きるために戦争を生きていた人々の暮らしを見ることのほうが、平和のためには必要である。
素晴らしすぎる。文句の付け所がない傑作!
泣いた。そして笑った。こんなに感情が揺さぶられる映画は初めてでした。
自分は勝手に戦争描写が大量に出てくるような反戦映画なのかなぁと思っていたのですが、そんなことはなく。戦争という過酷な状況の最中に生きたごく普通の家族のお話でした。苦難を経験しながらも健気に生きるすずさんの姿に涙します。
この先ずっと語り継がれてほしい物語。
この素晴らしい映画を完成させてくれた制作陣、そしてその素晴らしい物語の生みの親である原作者さんに感謝。
ゆっくり観たい
原作未読
普通の生活が送れることの素晴らしさというかなんというか、戦争にも屈っさず生きようとする姿勢が健気
映像は暖かみがあり時に牙をむく感じでメリハリがきいていて良い
が、テンポが良く間が少なめな感じが、おっとりしたイメージに合ってないのか逆に軽快な雰囲気で良いのか…
ジブリ「火垂るの墓」の、ソフト版!
「火垂るの墓」をもっとソフトにしたような映画です。
するどい事を、さらっと描いているので、よく観ていないと見落とします。
★子供を引っ張っていたお母さんが、椅子に座って休んでいるうちに。。。
★家の脇に真っ黒な人が座っていて、その人がいなくなっても
黒い影がその場所に焼き付いているのはなぜか。。。 など
原爆や戦争の基礎知識があればなおよいですが、重くない仕上がりで、子供から大人まで可。
監督さんは、全財産を使って作り、マイナー映画館で上映したら
海外評判も良く、ヒットしてしまった。
この制作時の話も感動ものです。
ぜひ観て頂きたいです。
伏線やストーリー性もさることながら、戦時中の日常と非日常の交錯の描...
伏線やストーリー性もさることながら、戦時中の日常と非日常の交錯の描写も非常に巧み、かつヒューマンストーリーとしても上質という素晴らしい作品。残酷かつのどかでもある。人生の中でも大切にしたい一作となった。
世界の片隅の小さな物語
前半は和気藹々とした今と変わらない日常。しかし、だんだんと戦争に突入するにつれて日常が崩壊していく様を描いたメッセージ性の強い作品。音声のコトリンゴさん、声優ののんさん、片渕監督すべて原作との相性が良かったです。老若男女楽しめる映画でした。
※片渕監督曰く、戦争映画ではありません。よって歩兵や戦艦の撃ち合いなどはないのでアクションシーンは期待しない方がいいです。(空襲や対空砲、空中戦はあります)
気づいたら肩に綿毛が
日曜の朝、何の気なしにNetflixを物色してたら眼に留まった。
(あ、なんか前に話題になってたアニメだなぁ…でも戦争物って擦られすぎたテーマで古くさいからどーかなぁ)と、ハードル低めで鑑賞。
ひと言だけ、、、ありがとう。
あなた方が飛ばしたタンポポの綿毛は時間はかかったけど辿り着きましたよ。私の肩に。
ありきたりだし、普通
なんでこんなに話題なのかと思えば色々裏があるんですね
火垂るの墓の方がいいと思うのは幼少期の補正なのか?
能年玲奈もキャラと合ってるだけで演技上手くないし何を評価して良しとしてるのかも分からない
地元の話だけにどうしても・・・
戦時中で物がなく、表現の自由もなく、空襲でいつ死が訪れるかもしれない中でも、悲観的にならず生きている当時の人々の生活を淡々と描いている。
戦争の恐さ、人々の逞しさを改めて認識させられる映画。
親世代や祖父母世代の苦労が良く解り頭が下がる気分になった。
のん演じるすずさんに感動
原作者のこうの史代さんが太平洋戦争当時の資料を細かく収集し、監督自身何度も現地に足を運び当時の記憶が残っている方の話を聞いて6年がかりで制作された映画。
戦艦や航空機、爆弾などもリアルに描かれていて、映画を通して当時の状況をリアルに感じました。
また、映画やテレビ番組、マンガや写真集で戦時中の悲惨な状況は知っていましたが、本作の主人公すずさんのようなほのぼのとした暮らしを中心に据えたことに驚きました。
のんさん演じるすずさんは主人公たる魅力にあふれていて、現実のぼくの人生観をも(良い意味で)変えてくれそうです。
あなたの居場所
映画を観ているというより、夢をみていた気分。
自分よりも、少し昔の時代を生きていた女の子になる夢をみていた。
語る言葉は特にない。最高とも言わない。この物語に最高という言葉はふさわしくないと感じたから。
この物語によって私の今後の人生が変わるとは思わないけれど、私の人生の中でも特に豊かな時間を過ごしたことには違いないと思う。
いい映画です。
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