この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
全897件中、121~140件目を表示
とてもいい作品。長く名作と言われると思う。
見る機会は今までもあったんだけど、どうしても火垂るの墓がチラついて怖くて見れなかった。
でも見てよかった、とてもいい作品でした。
もう一回最初から見たい。
ほのぼので、でもリアルにこの時代の呉を描写してる。
辛い描写もあるんだけど、根底にずっとある明るさに救われた。
そして、どの時代でもみんな一生懸命生きていくのって、同じなんだなあって。
そして、主役の声の のん(能年玲奈)が今でもなぜ女優として評価が高いのかがわかった。
素朴で純朴だけど、きちんと気持ちが乗った、そして明るい演技力があるのを、この作品を通して知ってびっくりした。
いい女優さんだ。
時間が足りない
ほのぼのからの~
とりあえず見ろ
戦時中の女の子が可哀想というレベルの話じゃないです。キャラに悲しい出来事を押し付けるのではなく、「浦野すずという人が戦争の中で必死に生きている」という凄まじい作品です。
監督自身が主人公のすずさんに力を入れていて、広島の街を再現したり、「緻密」と言われている調べ物をして背景を描き出したり、アニメーションの動きのつくり方からもう一度考え直す事によって、
監督が言っていた「すずさんという人が目の前にいるかのように浮かび上がってくる映像をつくりたい」という部分が見事に表現できています。
この作品はクラウドファンディングに成功していて、たくさんの人の期待があった事がわかります。
まだ見てない人は、とりあえず見てくれ。
淡々と流れる時間
噛み締める幸福感と喪失感からくる悲しみ
人類最大の業という現実を殊更破滅的に悲劇的に描きもせず、かといって楽観的過ぎに描きもせず、すずという一人の自立しきっていないごくありふれた少女を通して映し出すことで、戦争という出来事への距離感を近すぎず遠すぎずに押し付けがましい説教的な戦争論では無い形で描いている。
このように適度に迫りくる距離感で戦争を描く事で一番のテーマである「日常にこそにある美しさ、この世界の片隅に生きていく美しさ」をより際立たせている。
これによりすずという人間がこれからも生きていくという希望に満ちた幸福感とその反対に現代と重ね合わせた時に感じる喪失感からくる悲しみを感じる。
「生きていく」その当たり前のことを忘れてしまった現代社会のへのアンチテーゼにも思える。
政治的、左翼的イデオロギーの匂いの無い理由は、戦争はそれをより際立たせる道具で、あくまでもテーマが人間讃歌であり、ただ生きていくという事の偉大さの主張であるからだ。だからこそ生きていかねばならない我々に突き刺さる物がある。
戦争映画では決して無い、人間映画。マスターピース。
計り知れない明日への希望
後世に伝えるべき名作
罪もない女性や子供まで無差別に殺傷した戦争の愚かさ恐ろしさを庶民の視点から描き、後世に伝えようとした貴重な作品、傑作である。日テレ、TBSと実写ドラマ化されたがアニメであれば原作漫画に寄り添い、親子で鑑賞し易いし目を覆う場面も工夫ができる。「のん」の声も主人公にぴったりだ。ただ、事務所との揉め事でメディアに圧力があったと聞くと今でも心無い人々がいる現実に落胆させられる。予算の関係で遊女のエピソードなどカットされたので完全版がリリースされたが私は本作の方がテーマに純化されていて良かったように思う。
絶望の中で希望の光を灯したエンディングのなんと素晴らしいことだろう、何度見ても涙が止められない・・。
日常の美しさに気づく
戦争映画は、悲しい結末に向かっていくものとだと思い込んでいたので、2時間を通じて、重すぎる瞬間が無いことに驚いた。
もちろん、悲しい場面やストーリー、瞬間が無いわけではない。
ただ、それでも、すずさんを通じてみる世界は、なんだか美しくて。
厳しく、残酷な世界ではあるんだけども、日々の些細なこと、色んな機微を大切に生きていこうと思える。不思議な作品。
熱くるしいこと、語りすぎることは一切ない。ほんとに、ある人の日常を覗いている、というスタンスで物語はずっと進んでいく。
なのに、なのに、なぜか感動する。
大きな物語として語られがちな戦争だが、一瞬一瞬、それぞれの物語があるのだと思うと、胸が苦しくなる。
B29が飛来するシーンは、ホントに泣きそうにある。
ただ、日常にあることの幸せを見つめて、かみしめて、生きていきたいな、と思う。
何度も何度も見返して、新しい気づきをしたい。
生きること、日常を美しくとらえる気持ちを思い起こしたい。
工夫のカケラもない
★では表せない
エンターテイメントではなく一人の女性の人生でした。
そこにマルやバツを付けるように、評価を★で表すことは難しいのですが、0か100ならもちろん100です。
そう感じさせるくらい丁寧に描かれた映画。
感情移入しているのに俯瞰で主人公をみているような...
自分ではない別の時代の人生を、意識が乗り移ったように体験させてもらった気がします。
それが、ラスト5分で夢から覚めたように感情を揺さぶられ泣きました。
その子がその場を離れた心境が悲しすぎて、終わったあと自分の娘を抱きしめずにはいられなかった。
もしかしたら、感情移入せずに観る人にはつまらないかもしれないけど、それも間違いじゃない気がします。
誰だって自分の人生で精一杯。
それだけこの映画がリアルだということ。
色んな感想がありますが、観て感じてほしいです。
エンドロールのミニアニメまで目が離せなかったので、是非最後までどうぞ。
とても素晴らしい映画です
「この世界の片隅に」からしか感じられなかった世界観。住民の視点から描いたこの作品は、戦争の過酷さ、悲しみ、苦しみ、そんな心底なにもない世界でたくましく生きて行く人たちの強さと優しさを十分に伝えられて、数多くの戦争映画やドキュメンタリーを観てきた当方からしても新鮮な気持ちでこの映画を観ることができました(同じ日本人であっても何か大きく違う日本人像。今はもう、元号をも変わっていくこの時代で昭和の時代がさらに過去のものへも移り変わっていく。昭和生まれのわたしからしたら良くも悪くもこの世界の変動をどのように感じていくのか)。
主人公のスズさんの考え方や言葉に現代の感覚にはないハッとさせられるものがいくつかありました。大変素晴らしい感覚と考え方、貧しい世界を生き抜く力。
実際にわたしはこの時代にも広島にも住んだことはないけれど、少しでも当時のことを感じることができたのではないのかと思う。
戦争は行われてはいけないものであり、思い出したくもない醜い過去ではあったのかもしれないけども、その戦争に負けた時の苦しい気持ちというのは忘れてはいけないとものだと。凛とした気持ちになります。
そんな強い心を持忘れないで生きたい。
まとまってないけど、以上になります。
全897件中、121~140件目を表示