この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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個性的なアニメーション
想像していたより明るく、尚且つ悲惨さもしっかり表現されていて圧巻された。メッセージ性が多過ぎて何回も見ないと発見できないとも感じた。完全に大人向けに作られたアニメであるため、じっくりと集中して見てないと終わった後にこれだけと感じてしまう人がいるのも納得のいく作品と思えた。
お涙頂戴の映画ではない。
戦争があった。
そして、その中で人それぞれの人生があったのだということを感じられた。
わたしもすずのような、ぼーっとしてる性格であるため、すずが深く考え込み悩み奮闘する場面は共感できた。
声がとても素敵だった。
最優秀アニメーション賞
アカデミー賞をとった。
私が、この映画を観た理由です。
だから、知識と言えば呉を舞台にした戦時中のお話。これだけです。
なので、いまいちよくわからない所が数ヶ所ありました。
まぁ、話の内容には支障がない程度ですが。
戦時中なので明るい内容ではありませんが、いわゆる戦争の悲惨さはさほど感じないかもしれない。
主人公すずのキャラクターのせいでしょうか?
魅入ってしまいました。
ヒロシマに若くして嫁いで来たすずが様々なものを失いながらも行きていくというストーリー。
悲しいお話ですがほのぼのとしたり笑えるようなところもあり、ただひたすらに戦争の悲惨さを描いたり感動の押し付けのような感のあった今までの戦争関連の映画とは違ったものを感じました。
「本物」であることを確信
この作品の存在は知っていましたが、絵柄と「広島・呉が舞台」ということから子供向けのありがちな反戦アニメで、話題作りのためだけに能年玲奈の起用したものだと誤解していました。そんなものではないとの情報を昨年末に得て、遅ればせながら1月に初めて鑑賞。そして今日で3回目を鑑賞しました。
一回目より二回目、二回目より三回目、回数を重ねるごとに感動と満足感が増していきます。こんな映画に出会ったのは何十年ぶりでしょうか?
観たのは3ヶ月前ですが
様々な偶然の組合せに人生を左右されながらも世界の片隅に場所を見つけ、そこで必死に今を生きるたんぽぽのような主人公、すずさんとその右手(意味深)の物語。戦争はそれを鮮明にする一つの設定であって、メインに描かれるのは日常の生活や人間模様。反戦がメインテーマとなるような従来の戦争映画やりも、さらに包括的な視点に立った作品のように感じた。
原作漫画ではすずさんの「選んだ道、選ばんかった道」の対比が、テツやリンに関する描写からはっきり浮かび上がっている。映画はそれに添いつつ尺の問題でそれらが一部カットされているため、ただボーっと見ているといまいちピンとこない箇所も多いと思う。仕組みの単純で感動ポイントのはっきりした万人向け映画とは言い難いが、それでも多くの人に観てもらいたい。
内容や構成だけでなく、映像や音楽、声優陣について。パステルタッチの絵が優しい歌声や音色、効果音と呼応して、不思議にどこか懐かしくそしてリアルな雰囲気を作り上げていたし、のん筆頭に声優陣の声もそこにうまくハマっていた(その点、テツの幼少期の声は残念だったが笑)。この雰囲気があるからこそ、それを一瞬で破壊する爆撃のシーンの恐怖がよりリアルに伝わったと思う。
正直ここまで映画で心動かされた事は少ない。素晴らしい映画でした。
life goes on
「この世界の片隅に」
監督・脚本-片渕須直.
原作・こうの史代.
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たくさんの評判を聞いてついに、観てきました。ホントに素晴らしかった。映像、音楽、物語、いつもならどんな映画かなと考えながら観るのですが、これはもう世界に入っちゃって、むしろ現実に思えて、別に何もないんだけど、涙が溢れました。。.
初めて映画で涙が出ました。いや、かといって面白くて笑えるんだよ!そこがまた泣けるんだ。
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テーマはまさにLIFE GOES ON.
この世界の片隅で、それでも生きて行かなければ。.
どんな世界であれ、怒りや苦しみがあっても笑うことができるんだ、生きるんだ、続くんだよ人生は。.
戦争に対して肯定も否定もせずに、ただ、そこにある日常を肯定する。
終戦後のお母さんのセリフね、まだ明日も明後日もあるんだからね。。これ。
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最大のポイント.
良い映画は現実に広がりがあるもの。.
「すず」役の能年玲奈ことのん!完全にすずはのん、だし、のんはすず!!.
もう本人でしょ?のんみたらうちの奥さん泣いちゃうよ.
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良いとか悪いとかでもないですこれは。人生です。 .
苦しみながら鑑賞
たくさん苦しんで、涙して、それでも人は生きていく。
たくさん笑って、冗談言って、それでも人は死んでいく。
主人公やその旦那さんが亡くなるとかの方が物語としてよっぽどストレート。でもこれはそうじゃない。
本当に上手に人の希望を奪っていく。
こうのさんの別作『夕凪の街』を知っていたので、この人の展開のうまさは覚悟してたつもりでしたが、こうも柔らかなタッチと空気感の中に絶望を盛り込める作家さんもそう多くはないでしょう。
個人的に、広島に住んでたことがあり江波も呉も馴染みがあったし、方言に慣れていたのもあって、すごく身近に感じで苦しい気持ちでいっぱいになりました。
特に妹のシーンは苦しかった。。
あの腕、あのアザ。。
嫁いでからよく働いて小麦色になってたすずの肌が、右手事件以降どんどん白くなって、逆に義姉がどんどん焼けてって、だけどそんなすずよりすみちゃんの腕の方が白かった。
鮮やかで温かい描写と、胸に迫るドラマ
昭和初期の広島、呉が舞台のアニメ。
主人公すずのおっとりした雰囲気と、平和で穏やかな日常が温かなタッチで描かれています。
広島弁、街の様子、瀬戸内海の風景、土地の風習などからきちんと作り込まれていることを感じました。
嫁入りしたすずや、周囲の人たちの日常がリズムよく展開され、感情移入しながら飽きることなく楽しめました。
後半は戦争激化と原爆による被害を、まざまざと感じさせるシリアスな一面がありました。
いろんな葛藤と向き合い、ぶつかり、それを支え合う家族、、、そんな姿に胸が締め付けられます。
温かみのある作画と、劇中に流れるコトリンゴの挿入歌が、どこか懐かしく、そして侘しい世界観を作ってくれています。
幅広い世代に、それぞれ異なるメッセージを伝えられる良い作品だと思いました。
確かに『この世界の片隅に』…。
前々から観たい映画でしたが、ようやく近くの映画館で上映が始まり、観てきました。
戦争時代が背景にあり、広島、呉と聞けば、当然、『蛍の墓』のような悲しく、辛い内容を予想していました。しかし、戦争時代を新しい切り口で、下向きに生きることを通して爽やかな風さえ感じる素敵な映画でした。
だからと言って、決して戦争を美化してるのではなく、戦争の悲惨さも十分伝えながらも観終わった後に、前向きに生きることを残してくれたのは、主人公すずさんが「のん」の声が優しさとゆるさを醸し出し、良かったと思いました。
のんさんはもう一度復活して欲しい女優さんです。
きょう『この世界の片隅に』観て来ました。監督/片渕須直。原作/こう...
きょう『この世界の片隅に』観て来ました。監督/片渕須直。原作/こうの史代。
淡々とお話しが進む中、隅々まで伏線を張り(座敷童と赤いスイカ、遊郭のリンさん、人さらいの籠、)当時の広島・呉の生活描写は細やかに忠実に描かれていました。
何回観ても新たな発見が出来ること請け合いの情報量であります。
普通に生きる人々、その大切さ、普遍的な宝があることをすずさんが教えてくれます。
戦争。日常と喪失の間でゆらめく人たちの機微。
『この世界の片隅に』……現在も世界の片隅では紛争が絶えない。今も世界の片隅ですずさんが生きている。
是非、沢山の人に観て欲しい
12月に熊本市内のDenkikanで観て以来2回目。
近くの映画館でも公開になったので、妻を誘って観に行きました。
最初は、原作を読まずに観に行ったのですが
今回は、原作を読んだ後だったので、色々な細部についても
確認しながら観ました。
原作者や監督の思いが本当に伝わってくる良い作品と思います。
これは反戦映画じゃない。
家族愛、夫婦愛、親子愛、様々な形の愛が画面いっぱいに溢れていて、素敵な映画でした。惜しむらくは監督さんの原作愛はわかるのですが、やや内容が詰め込み過ぎた感があり、紙の漫画だと自分のペースで楽しめるんだけどなぁーと。そういう意味では繰り返し見たくなる映画ですね^_^ベテラン男性声優陣に負けず存在感を示したのんさんの演技力にも脱帽です。
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