この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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ちょっとブルーになりました。
水彩画のような描写は、今までのアニメと違います。
当時の普通の暮らしを描いていますが、今より不便な生活、女性が生きていくのは大変な時代でした。
淡々とした毎日も戦争で苦しくなっていく。
肉親が亡くなっていくのを、普通に描いていきます。
それがなお更、悲しみを伝えます。
涙がこぼれる映画じゃ無いけど、まぶたに涙が滲みます。
激しくないけど、じわっと悲しみが沸いてきます。
主人公の声をのんがやってますが、良かったです。
アニメではなかなか無いのですが、心に残るものがありました。
星は4.5ですが0.5がないので5にしました。
等身大の日本人
素敵でした。
新感覚でした。
原爆と言えばマイナスなイメージがあるのに
こんなに明るく(いや決して明るい訳じゃないけど、火垂るの墓などと比べれば)映像化することができるなんて思いませんでした。
たまに挟んでくるリアルな描写に胸がグッときました。
私が見てきた映画の中では回りくどい描写が多いのが普通なのですが、この映画は考察もしやすくわかりやすい映画でした。特に心に残ったのが、「でも全部は食べないようにしよう、また明日も明後日もあるんじゃけぇ」みたいなセリフです。また明日も明後日もある…その言葉に何だか戦争というものに対してイメージが変わりました。
戦争=ダメなもの、としてしまっては、その時代に懸命に生きた人達が何だかなかったことのようになってしまうような気がしました。広島に原爆が落ちても、生き残り、懸命に今日を生きた人がいる…。
最近、北朝鮮がミサイル打ったりして、近々戦争が起こりそうですが、私も1日1日を大切にして生きていこうと思いました。素直に泣きました。
周作とすずの2人が仲良くなっていく過程も素敵だと思いました。すずが「広島に帰る」と言った時に、周作が言った言葉がグッときました。
本当にあっと思わされる映画でした。
優しくて悲しい…
絵柄も話も優しかった
一番心に残る映画
すずちゃんに幸多かれ
広島で三人兄妹の真ん中として育ったすず(声はのん)、18歳で親に言われた通り、呉に嫁に行く。
ぼーっとしているすずは何事もいやな顔もせず、黙々とこなしていた。
時代は昭和19年、戦争はどんどん激しくなり、すずも右手を失う。
嫁ぎ先から生家へ帰ろうとしていたのは8月6日だった。
とても悲しい話なのだが、すずのキャラが絶妙で、肩も凝らずに見ることが出来る。
日本のアニメーションの傑作だと思う。
日常(不変の)
憧れ、夢、希望、恋、結婚、嫁姑、嫉妬、女の子の人生。
不変だよね、今も昔も多分これからも。
のほほんとした夢みがちな少女が結婚して様々な問題に悩み、それでものほほんと生きていく。なんて素敵なんだろう?昔も今も変わらないよくある話。
只、それが昭和20年前後の広島が舞台だってコト
僕達が知っている圧倒的な悲劇が確実に待っている物語だってコト
劇中ですずさんは困る、戦時下の大状況に周りの人たちも困る でも悲壮感はあまり無い「困ったねぇ~」って台詞で日常として昭和20年を生きている
そう、どんな時代だって悲壮感だけで生きている人なんていないんだよ
そこが悲壮感を感動にすり替える有りがちな映画との違い。
それがあたりまえの日常だと信じて生きてるんだから。
それでも数々の圧倒的な悲劇を通り過ぎて、すずさんは初めて感情を吐露する「こんなの納得できん、暴力で従えていたもんは結局暴力に屈するんか」と。
のほほん少女のこの台詞に僕は映画を見ながら初めて狼狽えてしまった。
戦時下っていう暴力的に不条理な大状況が他の暴力によって終わり、すずさんにとっての日常が心と体に傷を残したまま終わってしまう。
これほどのメッセージがあるだろうか?
反戦映画で有りがちな、ここで感動しなさいって押し付けが全く無く
すずさんが初めてみせる怒りが僕の心に突き刺ささる。
こんな体験した映画ははじめてだった。
後日談的に八月六日から暫くたった広島市内で見知らぬ孤児の女の子を拾って、「よう生きとってくれんさったねぇ」と声をかけるすずさんに我慢していた僕の涙腺は崩壊した。
これは残っていく作品だし
必ず残さなきゃいけない作品
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