この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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後世に伝えるべき名作
罪もない女性や子供まで無差別に殺傷した戦争の愚かさ恐ろしさを庶民の視点から描き、後世に伝えようとした貴重な作品、傑作である。日テレ、TBSと実写ドラマ化されたがアニメであれば原作漫画に寄り添い、親子で鑑賞し易いし目を覆う場面も工夫ができる。「のん」の声も主人公にぴったりだ。ただ、事務所との揉め事でメディアに圧力があったと聞くと今でも心無い人々がいる現実に落胆させられる。予算の関係で遊女のエピソードなどカットされたので完全版がリリースされたが私は本作の方がテーマに純化されていて良かったように思う。
絶望の中で希望の光を灯したエンディングのなんと素晴らしいことだろう、何度見ても涙が止められない・・。
日常の美しさに気づく
戦争映画は、悲しい結末に向かっていくものとだと思い込んでいたので、2時間を通じて、重すぎる瞬間が無いことに驚いた。
もちろん、悲しい場面やストーリー、瞬間が無いわけではない。
ただ、それでも、すずさんを通じてみる世界は、なんだか美しくて。
厳しく、残酷な世界ではあるんだけども、日々の些細なこと、色んな機微を大切に生きていこうと思える。不思議な作品。
熱くるしいこと、語りすぎることは一切ない。ほんとに、ある人の日常を覗いている、というスタンスで物語はずっと進んでいく。
なのに、なのに、なぜか感動する。
大きな物語として語られがちな戦争だが、一瞬一瞬、それぞれの物語があるのだと思うと、胸が苦しくなる。
B29が飛来するシーンは、ホントに泣きそうにある。
ただ、日常にあることの幸せを見つめて、かみしめて、生きていきたいな、と思う。
何度も何度も見返して、新しい気づきをしたい。
生きること、日常を美しくとらえる気持ちを思い起こしたい。
工夫のカケラもない
原作のマンガが好きで観に行ったけど、残念なものでした。
ただ原作をアニメにしてみただけで、ストーリィにも絵にも、まるで工夫が見られず、メリハリがなくて退屈。
監督は作品を作るに当たって、戦時中の呉の町を調べたり、当時の食べ物を実際に作って食べたりしたらしいけど、もっと他に努力するべき事があったんじゃないかな。
★では表せない
エンターテイメントではなく一人の女性の人生でした。
そこにマルやバツを付けるように、評価を★で表すことは難しいのですが、0か100ならもちろん100です。
そう感じさせるくらい丁寧に描かれた映画。
感情移入しているのに俯瞰で主人公をみているような...
自分ではない別の時代の人生を、意識が乗り移ったように体験させてもらった気がします。
それが、ラスト5分で夢から覚めたように感情を揺さぶられ泣きました。
その子がその場を離れた心境が悲しすぎて、終わったあと自分の娘を抱きしめずにはいられなかった。
もしかしたら、感情移入せずに観る人にはつまらないかもしれないけど、それも間違いじゃない気がします。
誰だって自分の人生で精一杯。
それだけこの映画がリアルだということ。
色んな感想がありますが、観て感じてほしいです。
エンドロールのミニアニメまで目が離せなかったので、是非最後までどうぞ。
とても素晴らしい映画です
「この世界の片隅に」からしか感じられなかった世界観。住民の視点から描いたこの作品は、戦争の過酷さ、悲しみ、苦しみ、そんな心底なにもない世界でたくましく生きて行く人たちの強さと優しさを十分に伝えられて、数多くの戦争映画やドキュメンタリーを観てきた当方からしても新鮮な気持ちでこの映画を観ることができました(同じ日本人であっても何か大きく違う日本人像。今はもう、元号をも変わっていくこの時代で昭和の時代がさらに過去のものへも移り変わっていく。昭和生まれのわたしからしたら良くも悪くもこの世界の変動をどのように感じていくのか)。
主人公のスズさんの考え方や言葉に現代の感覚にはないハッとさせられるものがいくつかありました。大変素晴らしい感覚と考え方、貧しい世界を生き抜く力。
実際にわたしはこの時代にも広島にも住んだことはないけれど、少しでも当時のことを感じることができたのではないのかと思う。
戦争は行われてはいけないものであり、思い出したくもない醜い過去ではあったのかもしれないけども、その戦争に負けた時の苦しい気持ちというのは忘れてはいけないとものだと。凛とした気持ちになります。
そんな強い心を持忘れないで生きたい。
まとまってないけど、以上になります。
戦争は絶対にいけない
アマゾンプライムで鑑賞。
広島で暮らすおっとりの女の子のすずさんのお話。
あるところで出会う男性と出会い結婚する。
結婚してから広島市から呉に移る。
呉で暮らす旦那さんの家族と住む。
旦那さんのお姉さんの子供と一緒にいるときに子供が不発弾に巻き込まれて死んでしまう。
そこから自分を悔やんでしまう。
腕も無くしてしまう。
戦争では結局負けてしまう。
玉音放送が流れる。
何のための戦争だったのか?
戦争はやってはいけない。
幸せは日常の中に必ず存在する
それを人々は懸命に探してゆく
それはどんな時代でもかわらないことである
挫折を経験して人は強くなれる、希望が見えてくる
これらを教えてくれた作品がたまたま戦争映画だった。たったそれだけのこと。
小さくも深いメッセージが
この世界の片隅に示されている
別に泣かなくても良いんだよ…
否定的なレビューしてる人の中に「泣けなかった」ことを理由にしてるのがチラホラ…
別に泣けるから良いってもんじゃあ無いし、この作品は別に泣かせに掛かってるものではないから…
あと重苦しさを戦争映画の義務だと言ってるのもなんか履き違えてるなぁ…
戦争の事を知らないといけないと思った。
初めは少し古いような絵に、あまり好感を持てなかったが、途中から気にならなくなり、寧ろあの絵だからかけたリアルな描写、だと想った。
空警報だけが続き、安心してるところに戦闘機がくる。
人の命が失われ、その事を抱える辛さ、それを乗り越えていくための時間と周りの人間の優しさ。
絶対悪がなく、とても優しい人達の話でした。
戦争が敗戦して、やりきれない気持ちを抱えつつもそれだけではない。
悲惨なところだけを見せる訳ではなく救いもある良い映画でした。
ブラボー。
どんな時も笑顔で生きていきたいと思う人の強さを教えてもらえた気がします。
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