この世界の片隅にのレビュー・感想・評価
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どこをとっても素晴らしい作品
レビューの印象(最大3つまで)
笑えて、泣けて、悲しんで、恐怖し、楽しんで、幸せで、作品に多くの情報が溢れすぎていて選択するのに困る。
人により、鑑賞ポイントは色々と変わってくると思うのだが、とにかく素晴らしく、今、映画館で見れたことに感謝する作品でした。
深い感動に感謝❣️ もう一度観るでしょう...
この欄だけでも既に多くの方から実に熱いメッセージが届いているので、特に付け加えることはありません。
ジャンルに拘らず いろいろな邦画洋画を観るんですが、近年これだけ心にジ〜ンときた作品は無かったかと..。 原作未読の私の鑑賞を後押ししたのは この欄での皆さんの気持ちの籠ったコメントの数々でした。
呉での空襲の場面は実に丹念で、生半可な記録フィルムなどよりも遥かに説得力があると思います。
それよりも、あの厳しい日々を、喜び過ぎず、悲しみ過ぎず、淡々と、しかしシブトく生き抜いていく主人公とその家族たちの模様が活写されていて、それがジワ〜っと心に染み入ります。 上映後、子どもが横に居るのに、不覚にも目頭が熱くなって止まりませんでした..。 近来稀に見る秀作です。 「君の名は。」も大変凝った作りで素晴らしかったんですが、本作はソレを更に上回ると思います。 多くのヒトたちに観て欲しいと感じます。 そして 私は恐らくもう一度コレを観に劇場に赴くでしょう..。
終幕でクラウド・ファンディング応募者の名前が明示されたのにもジ〜んと来ましたね。
もう一度観なくてはいけない
友人が絶賛するので前情報ほぼ無し(広島県呉市の戦争モノとだけ聞いた)で観に行った。
淡い水彩画のような、どこか日本昔ばなしみたいだなと思いながら観ていたがすぐに引き込まれた。
今、私が生きているこの世界がなんとせせこましいものかと痛感した。
もっと1日、1日を大切に生きる事を忘れていた。
戦争映画ではその前線や国の官僚などが描かれているが、この映画は我々国民側の日々の生活の物語であるからこそのリアリティがとてつもなかった。
敗戦と分かり国のために悔し涙を流すのではなく、(そのような描写をよく見るので)もっと身近な人びとが何故犠牲にならなくてはいけないのか、せめて犠牲になったなら勝ってくれという気持ちに、映画の中の人達の気持ちになって涙が出た。
そしてなんといっても全編にわたって
ただただ怖かった。
すずさんの日常が戦争でどのようになってしまうのか、頼むから酷いことは起きないでくれと願いながら観ていた。
私はこの映画をもう一度観なくてはいけない。
あの結末になることを知って、もう一度観たい。
「ありゃあ~」と首をかしげるすずさんのあの顔が見たい。声が聞きたい。
人生初一人で2回映画館で観てしまった・・
他のレビューにもあるように、これほど本当に色々なかたちで心を揺さぶられる映画は初めてでした。
一回目は時間の都合上しょうがなく日本語字幕版で観た分(字幕が邪魔なのとどうしても字を目で追ってしまって・・)
映像を見落としてしまったのですが、広島弁がすんなり入ってきて、むしろこの順番で見られてよかった。
原作は未読なので二度目でリンさんの存在のキーになる部分や、水原が登場する意味やいろんな部分に気がつかされ、改めて作品のレベルの高さに驚かされました。こうのさん、片渕監督、この作品を世におくりだしてくれたことに感謝します。
例の件の後で、焼夷弾が自宅に落ちてきた時の、すずさんの感情を爆発させるシーンが好き(といっていいのか?)です。
自分も強くならないと。明日からも頑張ろう。
まとまらない
私たちも、家族や友人がなくなっても、葬儀を終えた次の日には日常に戻るしかない。この映画を観ているとそんなことが頭を過る。ものすごく感情移入して観ていたんだなぁと、数日経って気づきました。というのも、なかなか映画の余韻から抜け出せず今ももんもんとしているからです。本作鑑賞中は涙は出なかったのですが、あとからあとから感情が揺さぶられています。
自分の大切なものを奪われて、それでも前を向いて生きていけるのか。
生きていくしかないんだよ、とこの映画は優しく言ってくれている
気がします。
余りにも引きずるので、いっそBGM集買うかと買って聞くと、もうダメ。
悲しくてやりきれないの歌詞が、絶望しているのに、なぜ曲調はあんなにほわほわしているのか。その意味を考えたりしたら、すずさんのこととつながって、また心を揺さぶられる。
どんなに悲しくても、生きていくしかない。じゃあ笑おうよ。
今はそう思えます。
支離滅裂なレビューですみません。
生きてゆく
劇場版、とかいう派手さはない。戦争映画特有の押し付けがましさもない。あるのは日常であり、そこにいるのは生きているごく普通の人間だ。だがごくありふれた生活が、生きてゆくという事がどれほどドラマチックであるか。非日常的な戦争と対になることで、むしろ強烈に浮かび上がってくる。そのたおやかささと、知恵と、勇気と、そしてどうしようもない悲しみと。私にとっては一度で十分なほど、強烈に印象の残る作品だった。
いいものを観た。NHKの連ドラなんかになってたらどうなったのだろう...
いいものを観た。NHKの連ドラなんかになってたらどうなったのだろうと想像すると、原作はもちろんのことながら、アニメーションと演出の力を感じる。
すずさんが怒るのです。
原作の漫画を繰り返し繰り返し読んできた。映像化するときいてこの完成された漫画を進化させることができるのかザワザワしたが、みると原作の鮮やかな色彩、登場人物の表情、声がきれいに存在している。
再び戦争と日常の生活を、振り返る機会を与えてくれて感謝でいっぱいだ。
大傑作
参った…5回も観てしまった。かつてない経験。何度も繰り返し観たくなる作品は数々あるが、公開後数週間で5回は初めて。
アニメ、実写、洋画、邦画の別なく今年もっとも心を揺さぶられた映画。今後10年は必ず傑作と呼ばれ、その後は映画史上の古典的名作となるのではないか。
水彩画のような画面に表れる海、山、街並みはアニメならではの表現。最初のワンカットで映画の中に引き込まれる。このやわらかな世界に突然爆弾が降ってくる衝撃は凡百の実写戦争映画を遥かに越える。映画の爆撃場面で初めて恐怖を感じた。
後追いで原作を読んだが、この原作あっての成果であるのは当然。映画ではいくつかの省略と改変があるが、印象的だったのはすずさんが大和を初めて見てもらす感想。これは原作にはない。あんな大きな艦で大勢の人たちの食事や洗濯はどうするの?すずさんは主婦だ。このセリフが後のすずさんの苦難と慟哭につながる。
最後にのん。この人は映画に描かれないすずさんの人生も全て生きたんじゃないかと思わせるほどの成果を挙げている。
創ってくれ てありがとうと云いたい。
素晴らしい作品、何度見ても泣いてます!
これまでに4回観に行きました。
戦争により主人公「すず」さんの身の上に起こる後半の展開があまりに重く可哀想で、涙と鼻水が垂れっ放し、嗚咽をこらえるのに必死という、すさまじく心を揺さぶられる作品ですが、4回観てようやくこの作品のテーマが理解出来てきた気がしてます。
この物語は、いきなり知らない男性の元へ嫁ぐことになり、妻として主婦業を一生懸命にこなすことでしか嫁ぎ先での自分の居場所がなくなってしまったまだ子供の心を持つすずが、やがて訪れる過酷な運命の先に、人生で初めて自らの意思で(ここが大事)その嫁ぎ先こそが自分の居場所だという選択をし、戦後は孤児を育てながら母親として新たな人生を生きていく、そのように主人公のすずが成長することを戦中のエピソードとともに描いている物語。
簡潔にまとめると、そういうことだと思います。
自分の居場所を見つける物語、題名の通り「この世界の片隅に」自分の居場所を見つける物語、ということでしょうか。
戦争は、すずが生きた世界の日常を脅かす負の因子として描かれているのであって、すずの身の上に起きた不幸は何も戦争特有の事情ではない、現代でも交通事故によって同じことは起きる、と私は捉えています。
だからこの物語ではことさらに反戦を叫ぶようなことはせず、戦争自体はそれが市民生活に与えた影響を史実に忠実に描くことで、判断は観る者に委ねているというスタンスかもしれません。
ラストでは自分で自分の居場所を決めたすずさんが、戦災孤児を引き取り母親として、そして真の北条家の人間としての新たな人生を始めるハッピーエンドなんだ、と私は解釈しています。
そう理解しても、この作品で語られるすずさんの身の上に起きる不幸は、何度観ても私は涙なくしては観られませんが。
すずさん 。
小学生の頃からずーっと大好きだったこの作品が高校生になった今 映画化決定と決まった瞬間から楽しみにしてました 。
何よりも「 すずさんが動いてる! 」って嬉しさのあまり、始まりから泣いてしまう自分 。
戦争を知らない「 よそもん 」の私たちだからこそ観るべき作品だと思います 。
辛く 、苦しい 、暗い 、そんな印象で戦争は描かれがちですが 、すずさんの節約術や戦時中の人たちがどう生活していたのか この映画を観ると印象が変わります 。
8月6日が何の日かすら分からない人が増えている現代 、やはり忘れてはいけない 大事な想いが全てこの映画に詰め込まれていました 。
戦後75年は草木も生えないだろうと言われていた街は 、今活気に満ち溢れています 。
75年といえばちょうど2020年 、東京オリンピックの年 。
この映画が 海外でも上映されもっと広島が世界から注目されるのではないかと思うと 、居ても立っても居られないです。もっともっとたくさんの人に観て頂きたい。
過去を教えてくれる映画 、
そしてなにより未来を見させてくれる映画です 。
原作の方が良かったですが
原作の重要なパートが無くなっています。又、原作には「戦争」「日常生活」「すず(右手)の想像力」「世界のきらめき」という四つの要素が交わるようにあったのですが、この映画では「戦争」「日常生活」という部分によりフォーカスがあたっているように感じました。
ただ、全体としてはまとまりがあり、アニメ映画として屈指の出来になっています。特にスタッフロールの部分は音楽も相まって本当に感動しました。
戦争映画が苦手な方こそ見て欲しい
テレビやラジオで
CMしてるわけでもない。
もしかしたら存在自体知り得なかったかも。
このアプリで知ることができました。
レビューのものすごい高評価と
予告で見たキャラの可愛らしさと
のん、の声の演技に惹かれて鑑賞。
でも、ハードルを上げすぎないように
落ち着かせながら鑑賞(^^;
見てよかった。
ホントに見てよかった。
加えて全ての世代に
見て欲しい。
そう思った作品でした。
とにかく、のんが素晴らしかった。
あまちゃんの大ファンだったので
もちろん期待してたんですが
その期待をはるかに、
のほほーん、と超えました(^^;
また、実写映画でのんちゃんを
見てみたいです。
前半は
戦時中が舞台の映画なのに
のほほーん、とストーリーが進む。
作画が可愛い^_^
描写も細かくリアル。
序盤でまだ幼いすずが
兄の代わりに
おつかいに行くシーン。
船から降りて、
大きな荷物を背負い直すシーンで、
壁に荷物をくっつけて
その隙にに括り直す。
こういう動作のディテールのこだわり。
グッと引き込まれました。
今まであまり
戦争映画は好きではありませんでした。
戦争の悲惨さを
真正面から捉えた
押し付けがましい
映画が苦手でした。
でもこの映画には引き込まれました。
辛い時代を、楽しく逞しく生きる
人間の強さと明るさを、
実写ではなく可愛らしいアニメで
コミカルに表現できているから、
だったからかもしれません。
でも、戦争の残酷さは
ちゃんと見せる。
ここも、アニメだから
悲惨になりすぎない。
残酷になりすぎない。
あっという間の126分でした。
戦争映画はちょっと、、、。
そう思っている方がいたら、
ぜひ見に行ってください‼︎
あと、この作品は
ぜひ学校で上映して欲しい。
戦争そのものだけでなく、
その時代の「生活」を
見事に切り取ったこの作品は
どんなドキュメンタリーよりも
心に響くと思う。
若い世代にぜひ見て欲しい。
私ごとですが(^^;
刻々と刻まれる年月日に
随分前に他界した、
ばあちゃんを思い出しました。
私の父親が昭和19年生まれ。
母親は20年生まれ。
なのですずさんは
うちのばあちゃんと同じ世代。
終戦の時、ばあちゃんは
長崎にいました。
小さい頃、原爆が落ちた日のことを
よく話してもらってました。
映画のあのシーンと同じで
ピカッと光ったのを覚えてるそうです。
当たり前に生活ができて
当たり前に映画が観れる。
その「当たり前」が
どれだけ幸せなことか
やさしい、のんちゃんの声で
教えてもらえました。
スタッフロールの最後の最後。
右手のアップで「バイバイ」
最後まで席を立たないでよかった^_^
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