劇場公開日 2016年11月12日

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この世界の片隅にのレビュー・感想・評価

全1024件中、521~540件目を表示

5.0どんな時代にも日々の暮らしがある

2017年1月14日
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鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

知的

戦中の広島を描いた作品ともなれば、確実にあのことは避けて通れない訳で、かなり重い作風になっているのだろうなと思ったら、思いのほか笑いが絶えない作品になっていてちょっとビックリ。
でもまあ確かにそうだ、戦争が起こっても日々の暮らしは絶対ある訳で、それは他愛もない話もするだろうし、笑いも起こるだろうし、恋心も抱くだろうし、お腹も空くだろう。
当然ながら当時の暮らしを知らない者としては、主人公・すずの暮らしぶりを通して当時の人達はどんな暮らしをしていたのか疑似体験することができ、とても見応えを感じた映画でしたし、小規模公開ながら大ヒット&高評価連発なのも思わず納得の内容だったなと思いました。

しかしすずのキャラクターが何とも言えないおっとり感、のほほんとした性格で、とても癒されたなぁ。
彼女について丁寧に描かれたモノローグのおかげで、物凄く物語りに入り易かったし、すずと言う人物に物凄く心惹かれました。
戦争が激化する暗い時代に突入しても、彼女がいれば間違いなく笑いが絶えない生活を送れそうですね。
あまりの天然ぶりに何度も笑わせてもらいました、夢見がちで、絵を描くのが大好きだった設定も作品をより良い物に彩っていたと思いましたよ。
そのすずに命を吹き込んだのんの声がこれ以上無い嵌り役、やはり唯一無二の存在だなと改めて実感しました、実写での復活も心待ちにしています、そして周りのプロの声優陣も完璧サポート、聞き応えがあって本当に素晴らしかった。

でも笑いが絶えない作風だったからこそ、ささやかな幸せを蝕む戦争と言う暗い影が、ズシリと心に重くのしかかりましたね。
当時の人々は一体今がどんな状況で、この後どんな結末を迎えるのか知らない、そう思うと胸が締め付けられる思いで一杯です。
現実はもっともっと悲惨だったのは間違いない事実、いろいろな意見があるのもよく分かる、でもあの時代を描いた映画がこれだけ話題になり議論が巻き起こるのは、とてもいいことだと思います、そしてこんなアプローチの仕方もあるのだなと、あの時代を描いた一つの映画として私は素晴らしいと思いました。

終戦の日、おっとりとしたすずが、珍しく感情をあらわにしたシーンは特に印象的だったなぁ。
しかしどんなに様々な感情が交錯しても、命あるものはそれでも生きていかなければならない、そんな中での希望溢れるエピローグを見ていたら、自然と泣けてきました。
感動の押し売りもなく、しかも説教臭くなくあの時代を描いていたのはホント素晴らしかったね。
そして当時の人々が耐えて耐えて生き抜いてくれたからこそ今の時代があるんだなと、再認識させられた映画でした。
絵のタッチの優しさも印象深かったです、お義姉さんのキャラクターも何気に好きだったなぁ。

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スペランカー

4.0なぜだろう、しあわせな気持ちになった。

2017年1月14日
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悲しくて、つらい時代の話。でも、なぜか見終わった後はしあわせな気持ちで満たされた。好きな人のことを思い出した。なんでだろう...どんな時代でも、生きている限り朝が来て夜が来てまた朝が来て...その中で自分がどう生きるか、誰と一緒に生きていくか。ただ、それだけなんだなぁ。戦争があった時代を生きた人たちの日常を見て、そんなことを感じた。

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ぶーこ

5.0日常の中に潜む戦争

2017年1月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

戦争アニメというと暗いイメージがありますが、本作は違います。
普通に暮らす人々の生活の中に、ひっそりと戦争が潜んでいる感じがよく描けています。今までにこういった作品はなかったので新鮮でした。

心配していたのんさんの声も、思っていたよりは悪くなかったです(笑)

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まー坊

4.0選択は何度もあった

2017年1月13日
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鑑賞方法:映画館

庶民が悲惨な目に合うまで、何度か選択する機会がある。今がまさにその時ではないか。自民党が政権を取り続ける限り、この映画がまた現実になる。渡邊白泉の作品「戦争が廊下の奥に立ってゐた」気付いた時にはもう手遅れである。常に警戒すべき時代であることを忘れてはいけないとこのホンワカした絵面のアニメ作品は告げている。不吉な映画だと思えなくもない。見終わったばかりだからこそ、複雑な心境だ。

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shanti

4.0情感を込めて淡々と描いた佳作

2017年1月13日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

広島と呉を舞台に戦前から先の大戦までの戦争が激化し人々と人々の暮らしが翻弄される中で、描くことが好きな少女が結婚をして大人になるまでを情感を込めて淡々と描いたアニメの佳作だ。ほんわかとした柔らかな質感の絵が物語を生かしている。

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mango happy

4.0上質な映画

2017年1月13日
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一言で言うと、【上質な映画】という感想。

やわらかな日本らしいタッチの絵に、社会全体というよりも、描くところを絞ることでより私たちも身近に感じられるお話。

時に詩的に、時にこども向けの絵本かと思う優しいカット、こんなにも世界観にぴったりとあう音楽、センスのよさを感じずにはいられない。

少し遡ればこんな日本があったんだとも思うし、現在と比べるほどに、いい悪い抜きに、あまりにも大きな変化が日本にもあるんだと、頭が飽和します。

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モアナ

5.0公開をもっと続けて

2017年1月13日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

2回目見に行きました。こんなに自然に涙が何度もあふれてくる映画ははじめて。2回目もしばらく立ち上がれませんでした。
のんさんのパワーはすごい。後半ほどぐいぐいひきこまれました。彼女の魅力は存在そのもの。存在するたけで価値がある。「あまちゃん」と、「この世界」だけでもすごい。むしろ出番がすくなければ希少価値。ピュアーさが一番の魅力。少なくても今後もよい作品にめぐりあってほしいとおもいます。吉永小百合さんのようなイメージがかぶります。人柄の魅力もありそう。いまの逆境にめげずこれからもがんばってほしい。今回どれかの映画祭でもし主演女優賞は無理としても存在価値をかえってみなさんが認めるのでは。パンフレットを読むと、エンディングの脚色はのんさんの演技から監督賞が触発されたところもあるとか。
昨日はNHKクローズアップアップ現代特集~のんさんが最初に登場。
かわいかったなあ。絵を描けるのもいいなあ。がんばる才能があるなあ。
声の良さに人柄がにじみでてます。まさにいまのおかれたさまが、あまちゃん第2章なのか? なあ。これからもガン張るでしょう!

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まさ

5.0久々に映画館が混んでいた

2017年1月13日
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鑑賞方法:映画館

昭和20年代〜30年代頃に生まれたと思われる世代の方で溢れかえっていた。
なんと情緒的で暖かく優しく、柔らかな映画だろう。
母のそばにいるときのような温もりを感じながら鑑賞しました。
絶望の中にも、人はいつでも何か光を見つけて歩んでいるんですね。
そんな気持ちになる作品でした。
誰に言ったらいいか分からないけれど、何だかありがとう。
毎日を大切にします。

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ke_yo

0.5うーー?

2017年1月13日
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映画おじさん達が騒いでるので観たけど、これ何がいいの?
辛うじて寝ずに観れたので0.5点。

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どっぴーの

5.0生きること

2017年1月13日
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鑑賞方法:映画館

大切な人やものをたくさん失ってもそれでも前向きに明るく生きていこうとする主人公やその周りの人たちに、涙があふれそうでした。

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taka

5.0お前だけは普通でおってくれ

2017年1月13日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

泣ける

悲しい

片渕監督作品は2009年に『マイマイ新子と千年の魔法』が面白いと聞き、上映期間の終盤の方だったので千葉から埼玉へ遠征して見に行って、その作品の良さに触れDVDまで購入するほど好きな作品だった。
その後、片渕監督がこの作品を製作している事を露ほども知らず、たまたま公開直後にクラウドファンディングでこの作品が製作されたのを聞き、監督が誰なのかを調べたところ、マイマイ新子の片渕監督だと知って興味が湧き観賞。

冒頭はのんさんののんびりとした喋り方に違和感(物語との齟齬を感じると言う意味ではなく、今まで出会ったことのないキャラクターとして)を感じたけれど、物語を見ていくうちにすーっと自分の中で馴染んでいくような気分になった。

観賞していると、アニメーションなのにまるで帰省したときに親戚のおばあちゃんから昔の思い出話を聞かせてもらってるような感じを受けた。
それは全体を包む淡い色調のおかげかも知れないし、大変な人生だったにも関わらずそれを感じさせない、のんさんののほほんとしたモノローグのおかげかも知れないけれど、そのお陰で観賞直後も(顔は涙でぐしゃぐしゃだったけど)清々しい気持ちで劇場を出れた。

周平役の細谷さんや哲役の小野大輔さんは他のアニメ作品で声質の感じやどんな演技をするか解っていたのに、予めキャストを知らないと途中まで全く気づかない位(アニメっぽい)演技の感じが無く、そこに住んでいた人として見れたし、細かいディテールが現代人の自分でも徹底的な取材を行ったんだろうなあと思う位にその時代の雰囲気に触れた様な疑似感覚に陥る位とても良かった。

そんな中でも観賞後に一番心に深く残ったのがクラスメイトだった哲からの「おまえだけは普通でおってくれ」と言うセリフ。
戦争の中、すずに掛けたこの言葉は戦争と言う1つの方向に意見が集中する(アメリカは敵だ!などの)時でも価値観をフラットに、そのままのお前でいてくれって事でもあり、
現代に生きる我々にとっては、日々SNSで人を叩く(糾弾する)人がどこかしらでいて、技術は進化しても人々はどこか自粛するのが当たり前のような違和感のあるこの世界で、そんな中でも普通の価値観を持ち続けることの大事さを解いてるように感じた。

この世界の片隅にってタイトルはすずさんがこの世界の片隅に生きてる(生きていた)って意味でもあり、この世界と地続きに今の世界がある(からこそ普通でいることの大事さを謳う)って意味にも感じたなあ…。

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神社エール

5.0「今を生きる」

2017年1月12日
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鑑賞方法:映画館

幸せ

映画は素人ですが、どんな状況においても、「今」を生きることの大切さ、
また、戦時を生きた人の暮らしを垣間見て、追体験することができたと思います。こんな時でも、幸せに、人に優しく生きることができるんだなあ、とおもいました。

余韻に浸って、自分の生活を見直せる映画だと思います。

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Taku

2.5重たいけれど、どこかユーモラス。悲しい時代の温かな物語。

2017年1月12日
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悲しい

楽しい

寝られる

【賛否両論チェック】
賛:戦時中にあっても、努めて明るく生きようとする主人公やその家族が、温かい雰囲気の中で描かれるのが印象深い。同時に、そんな家族にも暗い影を落とす戦争の悲惨さも、ひしひしと伝わってくる。
否:物語はかなり淡々と進むので、思わず眠くなってしまいそう。方言がよく聞き取れないセリフも多い。

 戦時中の1人の少女の生き様を描いた作品なので、背景は非常に重くて悲しいものです。それでも、どこか温かくてほっこりするのが、またこの作品の魅力でもあります。丘で軍艦の絵を描いていたすずが、憲兵にスパイと間違われ、憲兵が帰った途端に家族全員で笑い出すシーンなんかが、印象的ですね。
 しかし同時に、そんな温かい家庭をも容赦なく引き裂いてしまう戦争の悲しさや、虚しさが淡々と語られているのも、また見逃してはいけないところです。
 温かいけれど切なくて、切ないけれど温かい。そんな不思議なアニメーションに仕上がっています。

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映画コーディネーター・門倉カド

4.5のんちゃん頑張れ

2017年1月11日
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鑑賞方法:映画館

長い映画(アニメ)で飽きるかと思ってましたが❗❗
面白い。
気が付いたら終わり間近でした。
感動的でした。

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落合春彦

5.0感動!!

2017年1月11日
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泣けました。

ぜひみんなも見るべし(^O^)/

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ヨッシー

4.5きゅん

2017年1月11日
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昔はこうだったんだという思いをしみじみ感じた。
じわじわとこみ上げてくるような映画でした。

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ajun

4.5善良で慎ましい日本人像がうまく描かれています。だからこそ、すずが、...

2017年1月11日
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ななぼん

4.0芸術的

2017年1月11日
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鑑賞方法:映画館

リアリティラインが上手な作品だと感じた。
川にウサギが跳ねる様子や、空襲が花火のように鮮やかな様子、絵的にとても綺麗で、ずっと見ていたくなった。
戦争中の話であり、最後には原爆の悲惨さにも触れていながら、戦争化における美しさを描いていて、そこに美しさを見出した彼女のたくましさ、そのたくましささえも奪ってしまう、身近な死、戦争のいろんな面が描かれているのかなと思った。

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あきら

4.5アニメだからこそ表現できた秀作

2017年1月11日
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鑑賞方法:映画館

戦争を背景とした一人の女性の成長物語。戦争の悲劇をゆっくり描きながらも、すずの感情の起伏(決してネガテイブな感情だけでは無い。)が非常に丁寧に描かれる。
実写だったら悲惨さだけに目が行くだろう、という意味ではアニメ化に向いた作品だし、やはりのんは女優としては天才だなと感じた。(プライベートや芸能界のゴタゴタで活躍の場が限られているのは非常に残念な限り。個人的には天然/不器用の度を超えて非常識との印象を持っているが、女優としての評価は別だ。)

戦争を伝える為の新・定番映画になった秀作と思う。

余談だが、
それにしてもレビューの評価が高すぎじゃなかろうか。(平均4.4ってどんな映画だよ!?)クラウドファンディングの成功例なのかなと思う。クラウドファンディングで注目を集め、それに応える秀作を創る。クラウドファンディングでハードルが上がっているからこそ、それに応える秀作に対しては評判が評判を呼び、いつの間にか絶賛の嵐になる。
メディアのコマーシャルを嫌いSNS等での“一般の”評価を気にする、自分も含め現代の日本人の傾向にマッチした作品なのかな。(決して作品を批判してはいない。良い作品だ。)

実力のあるチームにしか成功出来ない映画製作の新しい定番手法になりそうな気がする。

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あいわた

5.0命を紡いでいく映画。それでも生きていく…

2017年1月11日
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鑑賞方法:映画館

広島・呉を舞台にしたすずという少女の成長と記録。
ほんわかしたぬるーい感じの中始まる。ただ、ほんわかしていてもこの後の歴史上の展開は知ってるので何気ないシーンでも少しウルッとくる…
次に歯を食いしばるほどの涙が襲ってくる…
極めつけはそれとは異なる涙が襲ってくる…
3段階で私の感情を襲ってきました。恐るべし作品です。

「戦争中は物が何にもなかった」
よく聞く話で他の様々な映画やドラマでも描かれてる。それが日常で日々の生活を笑ったり楽しく暮らしている。

この時代何万の人が体験しているだろう普通の…ごく普通の、この世界の片隅のお話。ただ歯を食いしばって生きてきた人たちの人生の断片にすぎないのかもしれないお話。すずがこの世界の片隅に居場所を見つけたお話。

鑑賞後も涙が止まらずトイレの個室でも泣きました

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豆