劇場公開日 2016年11月12日

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「連ドラを観た後と前では評価が大きく変わる」この世界の片隅に 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5連ドラを観た後と前では評価が大きく変わる

2020年6月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

笑える

悲しい

楽しい

2017年4月13日仙台の映画館で鑑賞
原作未読
当時はのんこと能年玲奈が声優として主演するアニメ映画が公開されると知り内容はよく知らないでファンとして観に行ったものだ
絵が癒し系で好き
能年玲奈がキャラに合っていた
笑いあり涙ありの良作
ただ右手を失い右手があった頃の楽しい思い出を振り返るシーンがあるがあの表現方法は嫌い

2018年TBSで連ドラとして実写化されている
時間がたっぷりあるせいかとても丁寧に作られている
役者もみんな良かったが特に松本穂香伊藤沙莉尾野真千子の3人が素晴らしかった

ちなみにアニメ化前の2011年にも日本テレビで単発ドラマとして実写化されているとは知らなかった
北川景子主演
まだ観ていないが近いうちDVDかなにかの機会で観てみようと思う

この作品を観た直後は星5つか星4.5だったがTBSドラマや『さらにいくつもの』を観た後だと評価を下げざろう得ない
素材としては最高なのに編集に問題があり勿体ない
監督が悪いのかプロデューサーが悪いのか制作会社社長が悪いのか知らないが
原作のほぼ全てを注ぎ込みたいなら120分くらいの映画には向いていない
どうせ二作品作るなら初めから120分120分(90分90分でもいいが)の前編後編で制作すれば良かった
最近の実写映画ではありがちだがアニメ映画は少ないから躊躇したか
それがダメなら『スパルタカス』とか『ベンハー』とか『アラビアのロレンス』とか『十戒』みたいに3時間越え4時間近くの大巨編スペクタルで公開すれば良かったんじゃないか

公開当時老婦人が映画館のスタッフに「おすすめの映画はありますか」と聞いていた
するとスタッフはこの作品を薦めた
しかし老婦人は「アニメは嫌いですの」と答えた
いくらジャパニメーションは日本が世界に誇る文化だとアニメオタクが熱弁を振るってもアニメというだけで拒否反応を示す大人は世の中にたくさんいるのが実状だ
連ドラは観てくれただろうか

あと「すずさんみたいになったらいつでも千円で映画を観れるよ」とアドバイスしてくれた人が身近にいるが僕はやめておきます

野川新栄