「感動。」この世界の片隅に ちゃーはんさんの映画レビュー(感想・評価)
感動。
「感動」という言葉の捉え方は、人それぞれかもしれない。泣けるとか、奮い立つとか、また観たくなるとか、この作品に関しては、そんな甘いものではない。
劇場で観て、ブルーレイを購入したが、まだブルーレイで観ることができていない。この作品を観るのは膨大なエネルギーを消費するからだ。
劇場で観たときの素直な感想は、ものすごいものを観てしまった、どんな感想を持っていいのか分からない、という類のものだった。
圧倒的な現地や暮らしのリアリティとアニメーションの細かさ、動きのしなやかさ、絵の具のような演出、そういったことも素晴らしかった。
「戦争の中の暮らし」「暮らしの中の戦争」この2つが切り離されているものではなかったのだと思わされた。
戦争に対して肯定も否定もしない。前を向いて終わったが、失ったものが大きすぎる。忘れられない映画、忘れてはいけない映画。同時に、とらわれすぎてはいけない映画。
コメントする