「戦争映画が苦手な方こそ見て欲しい」この世界の片隅に だいきつさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争映画が苦手な方こそ見て欲しい
テレビやラジオで
CMしてるわけでもない。
もしかしたら存在自体知り得なかったかも。
このアプリで知ることができました。
レビューのものすごい高評価と
予告で見たキャラの可愛らしさと
のん、の声の演技に惹かれて鑑賞。
でも、ハードルを上げすぎないように
落ち着かせながら鑑賞(^^;
見てよかった。
ホントに見てよかった。
加えて全ての世代に
見て欲しい。
そう思った作品でした。
とにかく、のんが素晴らしかった。
あまちゃんの大ファンだったので
もちろん期待してたんですが
その期待をはるかに、
のほほーん、と超えました(^^;
また、実写映画でのんちゃんを
見てみたいです。
前半は
戦時中が舞台の映画なのに
のほほーん、とストーリーが進む。
作画が可愛い^_^
描写も細かくリアル。
序盤でまだ幼いすずが
兄の代わりに
おつかいに行くシーン。
船から降りて、
大きな荷物を背負い直すシーンで、
壁に荷物をくっつけて
その隙にに括り直す。
こういう動作のディテールのこだわり。
グッと引き込まれました。
今まであまり
戦争映画は好きではありませんでした。
戦争の悲惨さを
真正面から捉えた
押し付けがましい
映画が苦手でした。
でもこの映画には引き込まれました。
辛い時代を、楽しく逞しく生きる
人間の強さと明るさを、
実写ではなく可愛らしいアニメで
コミカルに表現できているから、
だったからかもしれません。
でも、戦争の残酷さは
ちゃんと見せる。
ここも、アニメだから
悲惨になりすぎない。
残酷になりすぎない。
あっという間の126分でした。
戦争映画はちょっと、、、。
そう思っている方がいたら、
ぜひ見に行ってください‼︎
あと、この作品は
ぜひ学校で上映して欲しい。
戦争そのものだけでなく、
その時代の「生活」を
見事に切り取ったこの作品は
どんなドキュメンタリーよりも
心に響くと思う。
若い世代にぜひ見て欲しい。
私ごとですが(^^;
刻々と刻まれる年月日に
随分前に他界した、
ばあちゃんを思い出しました。
私の父親が昭和19年生まれ。
母親は20年生まれ。
なのですずさんは
うちのばあちゃんと同じ世代。
終戦の時、ばあちゃんは
長崎にいました。
小さい頃、原爆が落ちた日のことを
よく話してもらってました。
映画のあのシーンと同じで
ピカッと光ったのを覚えてるそうです。
当たり前に生活ができて
当たり前に映画が観れる。
その「当たり前」が
どれだけ幸せなことか
やさしい、のんちゃんの声で
教えてもらえました。
スタッフロールの最後の最後。
右手のアップで「バイバイ」
最後まで席を立たないでよかった^_^