「素晴らしかった」この世界の片隅に 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしかった
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戦時下の広島、なんでもない普通の若い女性の目線で戦争を描く。ないならないなりで料理を工夫してたくましく生きているのが素晴らしい。姪が死んでしまいのが悲しすぎて、浮浪児を引き取るところに涙があふれて困るほどであった。まさかの里親展開で、あの子を助けることでみんな救われると思う。
のんが素晴らしい。かわいらしくて、それでいて地に足のついた感じがすごい。医者に行く場面があったのでてっきり妊娠かと思ったら、そうでもなかった。不妊治療なんて当時はなかっただろうし、そういった何かを匂わせていたのだろうか。旦那さんは幼馴染の男と何かあってもそれでいいと思っていたのだろうか。
戦争が尊いものを破壊していく様子が改めて恐ろしかった。うちに今、焼夷弾が落ちてきたらと思うと耐えられない。しかし耐えるしかないのだが、本当にやめてほしい。
(追記)
今週は見たい映画が時間が合わなくて、替わりにちょうどいい時間で再映されていたので1年ぶり2回目見た。心をかき乱されすぎるので、あんまり何度も見るものではないと思うくらい感動した。最初から展開が分かっているので、その予兆があるだけで涙が出る。旦那さんが男っぽくない人柄で、だけどそれでも男らしさを発揮するところに感動したり、姪が亡くなるところは耐えられない気持ちになり、若くして腕を失うのも辛い。戦災孤児が光となり家族みんなを癒すところに泣ける。クラウドファンディングのクレジットのところで女郎の女の子とのエピソードが描かれていた。
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