「クドカン・ワールド全開」TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
クドカン・ワールド全開
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良くも悪くも唯一無二のクドカン・ワールドだから評価は好みの問題。
爺ちゃん婆ちゃんが観たら腰を抜かす仏教道の珍解釈、それはさておき輪廻転生の面白さは流行のSFのタイムリーブやループものを超越しているから凄い、こんな手があったとは・・。
舞台は殆ど地獄篇、どういう訳か鬼のロックバンド全盛、ロック好きの閻魔様に気に入られれば転生のチャンスだからみんな血眼で頑張っている。
ストーリーより先ずキャラクターありき、妙なキャラクター同士が出合い、そこから予想もしない化学反応が起きドラマが生まれるというクドカン方式だから豪華出演陣も納得の布陣、古田新太さんの閻魔大王はドンぴしゃ、ミュージシャンも有名どころを揃えましたね、ロックフリークにも見事なくすぐり満載、木村のオッチャン、久々に聞きました、生きてる頃から場末感が似合うひとだからかナイス・フィットで笑えます。
チェリーボーイの大助が同じくカマキリになったブスデブのじゅん子に犯されるなんてまさに地獄、最後は初恋のひろ美ちゃんと念願のチューも出来、閻魔様も粋な計らい。
ただ、唯一ひかかったのはバス転落の原因が大助がおちゃらけてバナナをのどに詰まらせて運転手にしがみついたシーン、ちょっとしか映りませんでしたが、これは重過失、地獄行きも納得ですが後半の大助の善い人モードに水を注します、単なる事故で良かったでしょう・・。
それはともあれ若くして死ぬなら退屈な天国より何が起きるか分からない地獄の方が面白いと言う、常識打破の逆転の発想、怒涛の展開に圧倒されっぱなしの2時間でした。
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