劇場公開日 2016年6月25日

「マザーファッカー!がいちいち可笑しい(笑」TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ Cディレクターシネオの最新映画レビューさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0マザーファッカー!がいちいち可笑しい(笑

2016年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

なんで地獄が、

ロックンロールに支配されているんだ(笑)

もう楽しくて仕方ない。

清々しい笑いの中を、

ぶっ壊れた世界にぶっ壊れたキャストが、

フルスピードでぶっとばす。

音楽のディテールがめちゃくちゃ高いから、

まるで壮絶なロックオペラのよう。

長瀬さん率いる地獄バンド

ヘルズのクオリティ、高すぎです。

COZY役の桐谷健太さんのドラムも、

邪子役の清野菜名さんのベースも、

プロレベル。すごい練習したんでしょうね。

このバンドはフェスにも出るらしいから、

LIVE見てみたいなぁ。

地獄メイクで出てくるミュージシャンも、ハンパない。

CHAR、野村義男、ROLLY、マーティ・フリードマン...

そんな世界レベルのギタリストがバトルすんだから、

やばすぎです。

でもでも、

何と言っても17歳の高校生大助役の、

神木隆之介くんがうまいよなぁ。

もう屈託のない17歳の等身大なテンションで、

言うことがいちいち全部可笑しい。

クドカンさん、脚本はさすがです。

高校生あるある、バンドあるある、恋愛あるあるを、

これでもかというくらい詰め込んできて、

だけどちゃんとストーリーはできていて、

ラストは少しだけ、ジーン。

何気ない毎日が幸せだって、

今まで何回も映画から教えてもらったけど、

また違う角度から響きました。

エンタメをホントに

わかってる人なんですね。

意図的に狙ってるけど、

しっかりとアートディレクションされた

チープな地獄セットもよかった。

エンドロールでムサビと女子美がクレジットされてたけど、

美大生が影で頑張ったんでしょうね。

役者陣も、よくここまで集めましたね。

観に行くときは、キャストを確認してからの方が面白いかも。

僕はわからなかったのですが、

中村獅童さんを探してみてください。

とにかく、上質なエンタメを知らない誰かと、

劇場で大笑いするのはいいものだ。

それだけでも、

こんな世の中がまんざらじゃないよなぁと、

思えてくるはずですから。

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