劇場公開日 2015年10月31日

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「久々にええ邦画キターーーーーーッ!!」俺物語!! さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0久々にええ邦画キターーーーーーッ!!

2015年11月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

別冊マーガレットで連載されてたようなんですが、未読です。
また、正直に申し上げますと、主演の鈴木亮平さん目当てで観ました!すみません!
主人公は、見た目はごっつい、でっかい、とても高校1年生(笑)とは思えない風貌の剛田猛男。
情に厚く、優しく、素直で、古き良き時代の日本男児である不器用な猛男は、女子に全く人気がありません。
良かれと思ってやったことでも、その風貌から不審者と警察に通報されることも。でも、後輩にはむっちゃ慕われる。男が惚れる男なんです。

演じる鈴木亮平さんは、30キロも体重を増やしてそんな猛男を熱演しています。
そういえば、武田真治くんがボクサー役の、映画『子猫の涙』で言ってました。
「日本はハリウッドみたいに、オファーを受けてから体を作る時間はない。だから常に体は鍛えとかないと」って。
けれど最近は、鈴木亮平さんが30キロ太ったり、加治将樹くんも"サムライフ"で20キロ太ったり、堺雅人さんも"その夜の侍"で太ってましたね。日本の映画界も変わって来てるんでしょうか。
そんな猛男が、ナンパから救った大和(永野芽郁)に恋をしてしまう、胸きゅんラブコメです!

どうも邦画のラブコメって、出演者が高校生で、美少年美少女が、壁ドンとかしてて、「好きって言いなよ」とか、ソフトSMちっくな会話をしてて、流石にアラフィフともなれば、そんな映画に胸きゅんするかいっ!ドーン!て感じですよ。
なので邦画のこのゾーンは、私にとって唯一の未開拓地帯です。
本作は、美形の傍に佇む、えっとー、あのー、ある方向から見たら美形じゃないかな?的な、けど人柄は凄くいい主人公が、同じく奇跡的に人柄がいい可愛い子ちゃんと出会い、すれ違って、すれ違って、これでもか!ってすれ違って、結果的に結ばれるという、少女漫画の定石をふみふみしつつ、でも「おら、面白れぇ!」って思うのは、キモさの一歩手前で踏みとどまって、好感度を爆発させる猛男のキャラのせいでしょうね。
「好きだーーーーーーー!!!!」って、"好き"が生み出すパワーで、柔道で相手を投げ飛ばす猛男に惚れました。なんていい男。あ、でも猛男くん、まだ15歳だった(笑)

「好きって気持ち大事ですよね(キラッ)!?」
うぐっ!
おばちゃんには、突き刺さりすぎる真っ直ぐなテーマを、剛速球で投げて来る本作。そうなんです。好きは真っ直ぐに限ります。でも大人になると、真っ直ぐにいけないから困る。
あの、久々に映画館で笑いました!笑いながら泣きました!やべ、猛男にやられました!
大和を好きになって、予想を超える力が出るスポーツ万能な猛男。色々と考えを巡らしすぎて、夕焼けを見つめ男泣きする猛男。
好きって気持ちは、実は良いようにも、悪いようにも作用するんだよ猛男!
そういえば、誰かが言ってました。
「女性が綺麗になる方法は二つあります。いい恋をすること。悪い恋を止めてしまうこと」
やべ、私いま、めっちゃ不細工だと思う。
改めて、恋の力を再認識し、"好き"が生み出すパワーって凄かったよなーって、夜中に詩とか書けたよなー!なんて、遠い目をして微笑えませる本作。
全力で、オススメしておきます。ぜひ!

PS お菓子作りが得意な可愛い子ちゃんの大和のキャラ、もうベタっちゃあベタなんですが。笑顔で「美味しい。いくらでも食べられるぞ。余裕だ。だって大和のお菓子は本当に美味しいからな」ってばくばく食う猛男に、むっちゃ萌えました。やっぱ、沢山食べる男の人が好き。

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夏斗