劇場公開日 2015年10月31日

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「猛男、お前は格好いい。」俺物語!! ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0猛男、お前は格好いい。

2015年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

皆さん御存知、巨体で強面だけど曲がったことが大嫌いな熱血漢、剛田猛男の純情恋愛記『俺物語!!』でございます。今、これ凄い人気ですよね。少女漫画に大人もハマる、という人気コミックの映画化。

自分、ほんのつい最近ですよ、原作漫画を読み始めたのは。一応、既刊までは読了済みです。で、アニメも観てます。やあ、ね。もう、思っきりハマってしまったクチですから。ギャグ路線なのに時々感動させやがったりホロリとさせやがったりするね、この剛田猛男ワールドにすっかり惹き込まれちゃって。そりゃあ、映画もめちゃくちゃ期待しちゃいますわな。
何せ鈴木亮平が30㎏増量して猛男の役作りをした!てのも、それだけ彼の気合の入れ方もハンパないってことでしょう。期待しない理由はないでしょう。ねえ。

そしてそして、蓋を開けてみたならば。まああ、これまた随分とライトなラブコメディ、というノリに仕上がってますね。
あー、なるほどそうなのか、と。そうしたか、と。うん、や正直に言いますと、自分かなりの変化球を想定してまして。もっとトリッキーにかき混ぜてくるのかなと思ってて。行き過ぎたスラップスティック調を想像してたら、弩直球なラブコメなんですね。
勿論、ラブコメですから、猛男の体を張ったやり過ぎ演出は度を越してますけど、なんていうか、恋愛模様、猛男とヒロイン大和凛子のふわっとした微笑ましい情景、友人砂川とのゆっるいやり取り、だけども、すれ違う猛男と凛子の想い……みたいなものをちゃんとストレートに描いてくれてるなあ、と思って。

でも、これは一見すると映画的にはどうなのか?的な危うさも感じまして。
なんていうか、原作ファンにはご褒美的な内容というか、原作知ってる勢はストーリー分かってるからこの展開を受け入れられる、笑える、泣ける、みたいな側面も感じてしまったんですね。
んー、要するに“贔屓目”ってやつですか。自分は多分、原作を知ってるから楽しめてるんじゃないか?みたいな。原作への思い入れが左右するんじゃね?みたいな。

あ、やぁ、分からないですよ?分からないんですけど。なんとなくそう思っちゃって。原作知ってるだけに自分がフラットに観られてないので。
あまりにも直球ストレートにやっちゃってるから、これ、原作触れてない人にはどう映るのかな?とね。うん。

どうでしたか?俺は後半でめちゃめちゃ泣きましたけど。世間的にも笑って泣いてくれたらいいなぁと、思っています。

ロロ・トマシ