「ドーピングハーディー」ブロンソン クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
ドーピングハーディー
まあやはりというか、そのテイストは「ドライヴ」に似てて、
台詞も少なく結構淡々としていて、
その分合間に掛かる 音楽の使い方の格好良さ。
囚人の話なので暴力シーンは多いですが、
大体のシーンで音無で音楽被せてあります。
スローモーションも多いかな。
この監督のセンスはブレてないなあと感心。
最初から終わりまで進行役が「ブロンソン」本人というのも、
古き良き映画へのオマージュが入ってる気がする。
(ここはコメディポイントなんで笑うべし)
ブロンソン自身は、劇中でも指摘されていたが、「野心がない」のに、
漠然と「有名になりたい」とか「帝国を作ろうとしていた」とか、
完全に子どもで、そのくせ並みの人では手に負えない屈強さ。
人殺ししてないけど34年も収監されてるのはその為。
すぐに噛み付く野良犬である。外っては置けない。
この映画の面白さは話よりもその演出。
何はなくとも、主演トムハーディーは完全になりきっている。
「DKライジング」での悪役ベインの布石がここにある。
この映画のタイトル、「ベイン」でも良いくらい。圧倒的な存在感。
彼の「インセプション」の時の印象がまるで無い。
5週間で20キロ増やしたというその体は、
絶対何かを打たなきゃ無理だと思うが、まあ素晴らしい出来栄え。
「キャプテン・アメリカ」並の増強ぶり。
その筋肉とフルチンバトルの多さが見所でしょう。
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