ブロンソンのレビュー・感想・評価
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トム・ハーディはっちゃける!
ストーリー自体は地味なんやけどトム・ハーディの頑張りに星を🌟
思考回路が異次元すぎてほんまに共感できるところが皆無。刑務所の中でいかに反抗するかがこの人の生き甲斐なんやろうなあ。こんなはちゃめちゃで殺人はしていないというのが奇跡というかなんというか…
【実話だそうである!!。英国で最も有名な犯罪者マイケル・ピーターソンの生き様を、圧倒的なトム・ハーディの肉体美溢れる演技で魅せる映画作品である。】
■1974年。19歳の妻子あるマイケル・ピーターソン(トム・ハーディ)は、散弾銃を手に郵便局を襲撃。
ところが、あっさり捕まり、懲役7年の刑を宣告される。
自分が俳優のチャールズ・ブロンソンの分身だと主張する彼は、刑務所内でも暴力行為を繰り返し、出所したのは最初は7年だったのが、21年から34年後だった。
◆感想
・若きトム・ハーディーの肉体美と、途中挟まれるトム・ハーディが演じる舞台劇の印象が強烈である。
・マイケル・ピータソンは、獄中でも諍いを続け、懲役はドンドン長くなっていく。
・そして、彼は途中で”暴れん坊ならこの人”チャールズ・ブロンソンを名乗り、更に罪を重ねていく。
<ハッキリ言って、今作が日本での上映が見送られたのが分かる作品であるが、個人的に狂気性を帯びた男の物語は好きなので、支持である。>
創作以上の存在
イギリス史上もっとも有名な服役囚、チャールズ・ブロンソンことマイケル・ピーターソンの半生を、かなり忠実に描いた作品。
ん?もっとも有名な服役囚?大量殺人鬼とか凶悪犯罪者とかではなく?というところがポイント。
この、ブロンソンことピーターソンは殺人は犯していない。罪状は比較的軽いものが多い…のだが、とにかく暴れまくる。収監された刑務所で暴れに暴れて、細かく出たり入ったりを繰り返しつつ結局現在まだ服役中。
その暴力の源が、”有名になりたい”という、一見なんの繋がりもない功名心と暴力が彼の頭の中ではガッチリつながっている。と言うのも、歌は歌えない、演技はできない、じゃあ、暴れるしかね?と常人には理解できない思考回路で暴れに暴れまわる。
そうして外の世界でひと暴れすれば行きつくところは刑務所。彼は刑務所ならそれ以上行き場が無いことをいいことに、看守たちを相手に日々大暴れを繰り返す。
そんな、魅力も何もない、むしろ嫌悪感しか感じない人間をどうやって描くか、それがこの映画の最大の見どころ。
そこで監督が採り入れたのが、ブロンソン本人の独白形式とする演出上の仕掛けと、トム・ハーディの怪演だった。
トム・ハーディ恐るべし、スキンヘッドとそのゴリゴリのゴツい体で暴力命の男を熱演、間の独白も狂っているブロンソンの心情をよく描き出していて、良くも悪くもトム・ハーディありきの映画となっている。
もう、冒頭からフル×ン姿で大暴れするトム・ハーディに圧倒される。
じゃあ、映画自体はと言われると、比較的現実に忠実なだけに思ったよりも平坦な印象。特に強烈な自我というか勘違いでもいいから確固たるものがあるわけでもなく、ビンラディンを仕留めようとしたおっさんや、クマに襲われても大丈夫なスーツを開発しているおっさんに比べて、究極の目標が無い分、落ち着き先がなかなか見つからない印象だった。
それにしてもブロンソン、武器をほとんど使わない。肉体一つで暴れまわり、怪我を負わされた看守は20人以上いるとか。絶対不利な看守vs服役囚でそれだけ怪我人出すとか、なんか他に生きる道はなかったんかなぁととても残念。
なんだか映画の感想よりもブロンソン本人の感想になっちゃったよ。
予告見たら凄いスピード感あってバイオレンス映画のようだけど、実はそ...
予告見たら凄いスピード感あってバイオレンス映画のようだけど、実はそうでもなく作り込んであって間を大事にしてる。トム・ハーディ★ショウみたいな舞台一人芝居などもあり凝ってる。いきなり「お前ヒトジチだ!」とか言い出すとこ頭おかし過ぎて笑った。
看守たちと戦う時は、捕まえにくくする為に毎度フルチンになるのが可笑しい。
意欲作好きな方はめちゃくちゃオススメ!
ドーピングハーディー
まあやはりというか、そのテイストは「ドライヴ」に似てて、
台詞も少なく結構淡々としていて、
その分合間に掛かる 音楽の使い方の格好良さ。
囚人の話なので暴力シーンは多いですが、
大体のシーンで音無で音楽被せてあります。
スローモーションも多いかな。
この監督のセンスはブレてないなあと感心。
最初から終わりまで進行役が「ブロンソン」本人というのも、
古き良き映画へのオマージュが入ってる気がする。
(ここはコメディポイントなんで笑うべし)
ブロンソン自身は、劇中でも指摘されていたが、「野心がない」のに、
漠然と「有名になりたい」とか「帝国を作ろうとしていた」とか、
完全に子どもで、そのくせ並みの人では手に負えない屈強さ。
人殺ししてないけど34年も収監されてるのはその為。
すぐに噛み付く野良犬である。外っては置けない。
この映画の面白さは話よりもその演出。
何はなくとも、主演トムハーディーは完全になりきっている。
「DKライジング」での悪役ベインの布石がここにある。
この映画のタイトル、「ベイン」でも良いくらい。圧倒的な存在感。
彼の「インセプション」の時の印象がまるで無い。
5週間で20キロ増やしたというその体は、
絶対何かを打たなきゃ無理だと思うが、まあ素晴らしい出来栄え。
「キャプテン・アメリカ」並の増強ぶり。
その筋肉とフルチンバトルの多さが見所でしょう。
ある意味突き抜けた作品だと思います。
お手上げ
怪演ハーディinレフンワールド
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