オーバー・フェンスのレビュー・感想・評価
全93件中、61~80件目を表示
函館ってやっぱり寂しさ漂う
気持ちに染み込む
小さな幸せの尊さ
とてもいとおしい作品。
オダジョーのやるせなさ感
この映画を楽しむことの喜び
予想通り淡々と現代社会を反映した人間劇でした。素晴らしい俳優陣が実力通りの力を見せつけ、それを素直にとらえて、素直に繋いだ作品です。
自分が住んでいる世界が何度も目の前に広がり、よくあるどーでもいい会話や怒りや涙が展開されるだけなんですが、それら一つ一つにことごとく反応してしまう自分がいました。
特徴的な音楽も非常に効果的だったように思います。
かなり気合いの入った作品であることは間違いないのですが、そんな力感などまるで感じることがないくらいの緩さがとてつもなく心地良かったり──。
函館の雰囲気も、押しつけがましいことなく、それでいてしっかりと出ていて(言葉など含め)とってもいい映画だなと心から思えました。出ている役者が個人的に皆好きな部類だったので、余計に好感を持てたのかもしれません。
いたって普通
オダギリジョー
佐藤泰志原作のオーバーフェンス。原作は読んでいません。映画化された佐藤さんの作品『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』に続く「函館3部作」の最終章と話題に。海炭市叙景は当時、映画館で観ていて、オーバーフェンスを観に行く前に、そこのみにて光輝くを観ました。「そこのみにて」がとにかく素晴らしく…というのは置いておきまして。 過去の2作品を見て、三部作と言われてしまっただけに比べてしまった所があり、あ〜これは事前の情報を得るべきではなかったと後悔。過去の2作品の生っぽさというか、不気味さが凄く好きで、そんな映画を見たいと思ってしまったから、物足りなく感じてしまった。なんかカット割というのでしょうか。そうゆう感じの物が、あまり好みではなく、やっぱりもっと生っぽく撮ってほしかった。出ているキャストの方はみなさん、素晴らしく、魅力的だっただけに少し残念に。
そして、もう言ってしまうと、 とにかくオダギリジョーさんが好き過ぎる自分にとって、どんな映画だろうとオダギリさんを観れただけで、プライスレスとなってしまうので、余りにも参考にはならない。
役者が素晴らしい
函館三部作オーラスになります
佐藤泰志の函館三部作を大阪芸大出身の円熟期に差しかかった三人の監督(熊切、呉、山下)が映像化していています。オーラスにあたるオーバーフェンスを山下敦弘監督がどう料理するか楽しみでした。前の二作より私見ですが劣りますね。原作を読んでるわけではないので一概に言えないけど、相変わらず何も起きない山下ワールド全開でした。精神的に不安定な聡役を蒼井優はハマリ役だが、こんなヤバイ女にはまるかなぁと普通に思ってしまいました。たわいのないことで大暴れするし、キャバクラでもあまりにトリッキーな動き。挙げ句の果てに動物園の動物を野に放つなんて。
原作ありきだが、前二作と比べあまりに題材として不利を被ってるかも。蒼井優ではなく脱げる女優をキャスティングしもうちょい官能的な構成にした方が佐藤作品は映えたのではないかというような気がする。北村有起哉が脇役ながらも流石の存在感。
全93件中、61~80件目を表示