「89分が長く感じる」みちていく Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
89分が長く感じる
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女子高生が色々考えてることが、丁寧にじっくり描かれてんじゃないかな。動きが少ないから長く感じんだけど、そこが逆にいいのかも。
舞台が夏だからみんな薄着なんだけど、そこから生命力が溢れてる感じで「これから旬を迎えんだなあ」って気がした。
冒頭は進路調査票の提出から始まんだけど、ここは《桐島、部活やめるってよ》を思い出したね。高校生が自分を見つめる話は、何やられても《桐島》思い出しそうだけど。
主人公の二人は陸上部のエースと部長なんだけど、この関係は良く解ったなあ。エースと部長は違うんだよね。団体競技なら良かったんだろうけど、個人競技だから、なかなかうまくいかないね。
だから余計に部長の「願いを叶えに来ました」からちょっと感動した。
何者かに成りたくて成れなかったり、望んだものになったのに満たされなかったり、女の子だからいずれ姓が変わることを考えてみたり、大人と自分達は何が違うのか思ってみたり、色んなことが描かれてた。
ぼーっと観ててもまあ楽しいし、暗喩を読み解いてもいいと思うし、好きに観たらいいんじゃないかな。
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