ある神父の希望と絶望の7日間のレビュー・感想・評価
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ある神父の不条理で笑えぬ7日間
懺悔中、ある男から一週間後に殺害予告を受けた神父。苦悩と恐怖の日々。
…という重厚な人間ドラマかと思ったら、ブラックユーモア仕立て。
そもそも、この殺害予告自体、不条理。
男は幼い頃に別の神父から性的虐待を受けていて、復讐しようとするが、その神父はすでに他界。
そこで、堕落した神父を殺すより、善良な神父のアンタを殺す…という。
主人公の神父はこの男とは一切関係ナシ。なのに、とばっちりと言うか、神父代表として歪んで歪んで恨みを持たれただけ。
何故私が?…と言っていい。
さて、この神父、それからどうしたかと言うと、相談したのは上役の祭司くらいで、後は誰にも相談せず、特にこれと言って何もせず、いつもと変わらぬ日々を送る。
その一週間。
舞台はアイルランドの寒村。閉塞的な土地柄のせいか、住んでる人々も一癖二癖あり。
いつも通り人々と話をし、悩みなどを聞くが、個人的な問題やしょーもない事ばかり。
こちとらひょっとしたら殺されるかもしれないのに…。
小さな村の中にも、問題や不満。が、ささやかな幸せも。
そんな日々が淡々と描かれ、見てるこっちも例の殺害予告なんてついつい忘れがちに。
しかしそんな時、神父のペットが殺され、教会が燃やされる事件が。
あの殺害予告は本当に本気なのか…?
そして、遂に迎えたその日。神父は約束の場に赴く。
きっと神父は、村人たちと平凡に接するように、この男の苦しみも何もかも受け止めて、救おうとしたのだろう。
オチはやはり予定調和で…と思ったら、
本作で唯一、衝撃的でもあった。
聖職者の性的スキャンダル。
人々の悩み、不平不満。
世の不条理。
でも決して嫌な事ばかりではなく、希望の光も…。
…などなど、そういったテーマやメッセージが込められているのだろうが、いまいちよく分からず。
ドラマとしても地味で、ブラック・コメディとしても笑えない。
どう見たらいいのか…。
ブレンダン・グリーソンは抑えた好演。
暗い
7日間は何なんだろうと思ってましたが冒頭から衝撃的な展開でした。
自分が殺されるかもしれないのに人の心配をしてまわって神父さんは大変だなと思いました。
登場するキャラクターは変な人が多くとっても暗いお話でした。
希望と絶望というタイトルでしたが希望は感じられなかったかな。
なんでこんな話を作ったんだろう…
深すぎてわからなかったです。
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