劇場公開日 2019年11月16日

「やや期待外れ」バトル・オーシャン 海上決戦 バラージさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0やや期待外れ

2025年5月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

ドキドキ

『神弓 KAMIYUMI』の監督なんで期待してたんだが、決してつまらなくはないとはいえ、期待したほどでもなかった。合戦シーンはド迫力なんだが、ストーリー性がやや希薄。李舜臣(イ・スンシン)率いる朝鮮水軍が日本水軍を破った、というただそれだけのストーリーになっちゃってる(オリジナル版から16分カットされてるようなので、そのせいもあるのかもしれないけど)。映画としては『神弓 KAMIYUMI』のほうがずっと面白かったかな。

内容的には日本側も悪役ではなく、メインの敵役の来島通総なんかはなかなかかっこよく描かれている(目張り入れすぎだけど・笑)。来島がメイン級で出てくる映画(やドラマ)なんて初なんではなかろうか。一方で敵ボスっぽい藤堂高虎は通総を見殺しにしたりしてなかなかの悪役ぶり。しかし朝鮮軍にも李舜臣の足を引っ張る悪役がいて両軍ともに一枚岩ではないという描写がされており、そこらへんはバランスが考えられている。変な勘違い日本描写はそれほど無いが、日本武将も韓国俳優が演じてるので(台詞は日本語吹替)、やはり多少の違和感はある。1人だけ吹替なしで日本語ペラペラの役者がいるが、観た当時に調べたらやはり日本人の俳優で、それが大谷亮平だった。朝鮮が日本水軍に送り込んだ潜入スパイを演じてるが、武士に化けて日本語ペラペラという設定で、いくらなんでも無理があるのでは?と思ったら、朝鮮軍に帰ってきても日本語でしゃべり、それを朝鮮兵が李舜臣に通訳するシーンがあったので、ああ多分「降倭(朝鮮に降った日本の武士)」という設定なんだなとわかった。

バラージ
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