追憶の森のレビュー・感想・評価
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まず思ったのは、「自殺をするためにわざわざアメリカから来日するとは...
まず思ったのは、「自殺をするためにわざわざアメリカから来日するとは迷惑千万」。
ところが樹海の中で迷った日本人男性と出会い、考えが変わっていく過程がいい。
自殺の動機が少しずつ明らかになっていく点も。
渡辺謙の正体は奥さんの魂だったのか?
かなり無理がある設定ww
しかし、後味も悪くはなく、なかなかの良作だ。
なぜか日本屈指の霊場を汚された気分になる
正確には、樹海は霊場じゃなくて、富士山という霊場のお膝元ですが。
『千の風になって』が好きな方なら、はまるかもしれない。
魂の帰る場所。宿る場所。…囚われてしまう場所。
精霊が支配する場所。
そんなイメージがわく、樹海。
神秘であり、神聖な場所。
そんな場所を舞台にした物語。
本当は、好きなテーマなんだけれどなぁ。好きだからこそ、この映画を許せないのか。
死と生に関する話。
でも、『BIUTIFUL』を鑑賞した後だと、表面的になぞっただけの映画のように見えてしまう。他でも聞いたような言葉ばかり。
制作者の死生観が突き詰められていない。
脚本家と、監督と、制作者の意見がまとまらなかったのか?
否、それぞれが、死生観に向き合わずに、雰囲気だけで撮ってしまったように見える。
キリスト教信者も日本にいないわけではないが、富士山とそれにつながるものは、元々、日本古来の土着ー山岳信仰の色濃い場所。
そこに、”煉獄”という、キリスト教的概念をねじ込んでくるなんて。なぜ日本?と思う。もっと、キリスト教に親和性がある欧米にだって、南米にだって”森”はあるだろうに。
たんに「樹海で撮ってみた」のか。撮影はボストンの森だけど。なぜそこではいけなかったのか。
ネットで検索して出てくる「死に適した場所」のイメージだけで撮ったのか?
でも、
この場に、”樹海”にこだわるのなら、もっと日本の信仰・死生観について理解してほしかった。
ところどころ、日本の死生観に似ている雰囲気もあるが、死者の衣服をはぐ場面に抵抗を感じる。死者への礼というものを持ち合わせていない。合理主義を旨とする欧米の映画。
乱世を舞台にした黒澤明監督映画にも死者の衣服をはぐ場面はある。黒澤映画の中では、”魂”の存在を否定した、”生”のエネルギーの象徴としての行為だったような。だから、アーサーが魂の存在を認めていないという描写としては共感するけれど、「死ぬために来た」設定には見えなくなる。死を決意しても尚の自分本位な性格を表す描写なのか。”死”を意識しつつも、無意識では、ということを表現したかったのか。でも…、映画のあの段階では、納得がいかない…。
アーサーは”煉獄”に囚われていたのか?
回想場面は圧巻。夫婦だからこその痛みがビシビシ伝わってくる。
だが、回想場面と、樹海での動きがバランス悪く、考えまいとしても、考え、思い出してしまうようにはつながらないから、”煉獄”に囚われているようにみえない。このようなフラッシュバックの挟み方描写は『ハドソン川の奇跡』がうまかった。
とはいえ、監督の中ではアーサーは”煉獄”に囚われていたから、あんなに傷ついていても動けるのか???
その辺をぼかして、あえてどうともとれるように撮ったのか。
にしては、種明かし場面が強引すぎる。
妻の名もキイロって。ミドリとか他にらしい名前もあったろうに。森の緑=妻に包まれた時間というのもいいと思うが。
そして、あの花を飛行機に乗せられるの?検疫は?USAの入管で取り上げられないのか。
脚本が荒すぎるのだ。
そして渡辺氏。
山崎努氏主演の舞台『ピサロ』で初めて、渡辺氏を拝見した時は、その輝くばかりの才能に驚喜した。あの山崎氏にちょっと押されながらも、しっかりと相手役を務めていた。
けれど…。正直、最近の演技は見ていられない。
今回の演技も、シーンごとには秀逸なのだが、通してみると人物像が一貫していない。インタビューで「うさんくさく演じた」っておっしゃっていたけれど、うさんくさいどころか、別人だよ。その時々現れる、樹海を彷徨っている霊、そして別の時は〇〇の霊だったのか?
そして、ハリウッド版『ゴジラ』の時も思ったが、こだわるところは発音じゃなく、原爆でしょ!と言いたいし、今回の映画でも、日本人なら誰でも違和感もつ日本について監督に教えなかったのか…。真田氏は細かくツッコミ入れるというけれど、渡辺氏は与えられた役だけなんだろうな。
『ラストサムライ』の勝元とは違って、その場その場のことだけで何にも考えていないんだろう。
と、大切にしているものを踏みにじられた気がする映画だが、
それでも、森の景色には圧倒された。
緑と光・闇、水に抱かれる時間 を堪能した。
生と死の狭間で
自殺の名所、富士山青木ヶ原樹海を舞台にした、サバイバル・ドラマ。折々に見せる回顧録が、自殺を至る経過を物語ってはいるが、渡辺謙とマシュー・マコノヒーによる二人芝居のように展開される。
死を決意して、わざわざ日本に来て、樹海に足を踏み入れた主人公・アーサー。しかしそこで、一旦は自殺をしようとしたが、死にきれず彷徨っているタクミと遭遇。
樹海の中で、精神的にギリギリに追い詰められ、死を渇望した2人が、改めて生への本能に目覚めていく。その象徴が2人で火を起こし暖を取るシーン。死への恐怖を炎と歌で必死に打ち消そうとし、それまでの経緯を語り合う。
人は、死を決意しようとする時、生に一番に縋りつくものになるのでしょうし、それが、生物としての本能なのかもしれない。
設定や内容的には,ツッコミ所はいくつもあったが、2人の演技については、アメリカ人と日本人の違いを上手く演じ、言うことはない。そして、最後のタクミの存在が、単なるサバイバル・ドラマから、温かなヒューマン・ミステリーへと彩りを添えている。
一つだけ、言いたい。ハリウッドが日本を描くと、どうしても着物の女性や日本人になりきれない東洋人役者が目に着く。今回も、日本が舞台で、渡辺謙が出演しているにもかかわらず、やはりそういうシーンがあったのが、残念。
知ってますか? 好きな季節と色を
魂を信じます
根拠も経験も何もないけどあったらいいな〜と思うから
楽天的な性格なのかはたまた深く試行する回路があまり発達していないのかは分かりませんが死を考えるほど深く沈んだことはとりあえずありません
かと言って何も考えずに毎日をお気楽に送っている訳でもありませんけどね
深く傷ついた事だってあるしとてつもない悲しみと遭遇した事だってあるけど死を選ぶことは無かったな
世界的にも有名なのでしょうかね『Sea of trees 樹海』は
最初にこの作品を知った時からあまり暗さを感じず観てみて改めてその感覚は間違えではなかったのだと確信できました
悲しみや苦しみ絶望よりも前へ進む力になると思います
押し付けがましいことはありません
ふわりとかけてもらえた羽布団のような心地よさ
あの時の悲しさはもう忘れました
立ち止まっていた時期もあったけど時間というものは素晴らしい薬ですね
そして沢山の映画にも助けてもらいました
この作品もきっと誰かの助けになるのだろうと思います。
全ての謎が解けた時、あたたかな涙があふれる感動のミステリー
2020年6月27日
映画 #追憶の森 (2015年)鑑賞
#ガス・ヴァン・サント 監督が #マシュー・マコノヒーと #渡辺謙 の日米を代表する実力派俳優を主演に迎え、日本の #青木ヶ原樹海 を舞台に贈る異色のミステリー・ドラマ。共演は #ナオミ・ワッツ
キイロ とフユ を教えてくれた生徒に感謝すべきだな
後半に仕掛けが待ち受けている。
前半はひたすらリグレットを抱えながら樹海をさ迷っているので眠くなりました。
しかし後半は意外な仕掛けが待ち受けていていっきに面白くなりました。
前半は星2.5個、後半は星4.5個でのトータル3.5個です。
YOUは何しに樹海へ?
まず、「マシュー・マコノヒー」は、俺は「U-571」という潜水艦の映画で初めて見た俳優。
たまたまではあるけど今回、渡辺謙と出ているこの映画を見つけて見てみた。
が、マコノヒーも渡辺謙も、「なんでそこまで死にたくなることがあるの?」という背景、設定がちょいわからず、その2人がその樹海で会って結局「生きよう」となるのがちょいわからんかった。
回想シーンもケンカやら事故やらあって詰め込みすぎな感もあり。
つらくて自暴自棄みたいになるのはわかるけど、それで日本の樹海まで来る、しかし結局は生きようとなるのがよくわかんない。
日本での話ではあるはずなのに、渡辺謙も医者の人もみんな英語話せて違和感もあり。
結局はサバイバルの話になってたり、ケガして苦労しながら、いろんなことを思いながら知恵も使って「生きよう、助かろう」としていく話に、「それなら最初から樹海なんか行かなきゃいいじゃん」と冷静に思ってしまった。
この映画ももう二度と見ないだろう。
【スピリチュアルなダークファンタジー作品。ガス・ヴァン・サント監督の仕掛けるマジカルワールドに魅了された作品。】
-日本の青木ヶ原樹海が舞台。-
・不思議な風合いの作品。
映画祭で酷評され、日本でも余り話題にならなかった記憶があるが、スピリチュアル感溢れる良作だと私は思う。
・樹海を彷徨う、マシュー・マコノヒー演じるアーサーと渡辺謙演じるタクミ。
アーサーが片道切符でアメリカから、日本に来た理由と、二人の邂逅の意味とが徐々に明かされていく過程に引き込まれる。
・不思議な緣で、アーサーと、樹海を彷徨うタクミが口にする言葉の数々が、キーワードになっている・・。
<大切な人は生きている間に、出来るだけ大切にしなければ という当たり前の事に今更ながら気付かされたダークファンタジー。>
<2016年4月29日 劇場にて鑑賞>
既視感
マシューとケンワタナベを持ち出して、挙句こんな映画なんかと少々残念。アドベンチャーはあるが、自殺しに来てサバイバルはないだろう、とツッコミも覚える内容。
その理由も(自分には)そこまで共感できない。「お前とはやってらんねえよ!」と三行半の妻なのに、しかも浮気してたとか後から言うし、それで青木ヶ原までわざわざ来るか?
ただ、アメリカには青木ヶ原みたいな所謂「自殺の名所」みたいな所は国民性からして無さそうだから、外国人から見たら「自殺の名所」そのものがかなりミステリアスなんだろう。
その他のツッコミ、いきなり会った日本人が英語ペラペラなのに社内左遷されて死にたいとか、設定無理。ケンさんがなぜそーゆー設定なのかはネタバレかな。家族の名前とかも。
青木ヶ原に来る道中のタクシーが妙に古い車なのは、設定が現代ではないのか?と穏やかではなかったが、何の関係も無かった。
ラストでケンさんがそーゆー事だと分かり、「複製された男」を思いだして既視感。
奇妙で微妙な渡辺謙
富士 青木ヶ原樹海に自殺をしに来たアメリカ人とそこで知り合う同じ自殺に来た日本人の物語。
樹海の映像と共にミステリアスに話は進む為、淡々としていて前半から飽きる人もいるだろう。
(救いは渡辺謙演じる奇妙な人物。)
しかし、日本が舞台と言ってもアメリカ映画なので話の中身の大半は回想アメリカ話である。
青木ヶ原脱出作戦と共にダラダラとアメリカ人夫婦人生を見せつけられる訳であり、アメリカ人には新鮮さを感じるかも知れないが、日本人から見ればどうかな〜?
日本らしい事を渡辺謙は語るが、どこからかネットで拾って来た様なセリフばかりですし、アメリカ人夫婦には共感もさほど持てないし、救急車事故も脚本訳わかんないし、青木ヶ原を脱出サバイバルやキャンプファイヤー場所に使うなよ。と微妙過ぎます。
エンディングの方向を何処へ持って行きたいか前半からわかっちゃうし。
奇妙で微妙な青木ヶ原の案内人、渡辺謙を観たい方はどうぞ。
なぜ樹海へ?
ラストデイズでトラウマとなっていたガスヴァンサント作品。
意味が分からなかったラストデイズに比べれば分かりやすかった。
と言うか、渡辺謙の正体なんかハナから怪しいし、奥さんの死に方も想像出来たし、そんな事より問題は何故中に来たのか?キイロとフユって名前も可笑しすぎるし、何か雰囲気に騙されそうになるけど、変なところが多々あった。
鉄砲水に流されるシーンなんて、こんなことをあるわけがない、ここは既に死の世界なのでは?と思ったら、それは本当に鉄砲水だったり流された先にテントがあったり何がリアルで何が幻なのかもよく分からなかった。もしかして、それが狙いか?
青木ヶ原の授戒がやけに綺麗で、この映画の影響で自殺者が増えるのでは?と思ったけど、
授戒と言う名の生と死の狭間で生きたいと願うのは、美しい話だなと思った。
新幹線で他人と向かい合わせに座りません!
わざわざANAを使う気の使いよう。
ヘンテコ日本語が聞こえないのはいい。
原題通り「樹海」で良かったのでは?と思ったけど全部み終えたら悪くないな、という風に変わった。
でも青木ヶ原樹海が自殺の名所として世界に広く知られるのは複雑な気分。外国人ユウチューバーのニュースもあったし。
そんなにすぐ死体と出くわす?
崖から落ちたり鉄砲水に流されたりと結構なサバイバル。
冷めきった夫婦がお互い「ありがとう」と言わずに済む紅茶とシャツのくだりが切ない。
野生の蘭。
まだ救いのあるファンタジー的終わり方で良かった。
スクリーンでみるべきだったかも。
至ってフツーのマシュー・マコノヒー。
大好きな2人
渡辺謙もマシューもすごく良かった。
樹海の見渡す限り同じ風景と、ここへ迷い込んだ人達の残物が死と隣り合わせの環境を表している。
心の闇を回想しながら物語が進みます。
キイロ、フユ、最後にジーンときました。
希望をしてるな
とてもいい映画。深い!妻に先立たれ絶望して自殺を考える男がもう一人の男ろ出会い、自殺を思い止まるストーリー。どんなことがあろうと生きる意味と希望を失うな!今絶望しているみなさんに是非見てもらいたい作品だ!!!!!
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