追憶の森のレビュー・感想・評価
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ちょっと退屈だが、最後は秀逸
妻を亡くし自殺のために青木ヶ原の樹海に来たマシュー・マコノヒーが森をさまよう渡辺謙と出会ってというストーリーです。ほとんどが男二人が森をさまよう場面とマシューと妻のナオミ・ワッツとの過去の回想でやや退屈してしまいました。最後の「キイロとフユ」は秀逸で心に残りましたが、妻を亡くした男の再生のために森が見せたファンタジーとして、もう少し短くまとめた方が良かったように思います。
ファンタジー
観れた
ここは君たちの言う「煉獄」だ
映画「追憶の森」(ガス・バン・サント監督)から。
「静岡を出ますと次は浜松に停まります」の車内案内で
おいおい、どこまでいくつもりなんだ・・という突っ込みで
メモを取り出したが、帰宅後、映画館の暗闇で書いたメモを
読み直したら、その脚本の素晴らしさに驚かされた。
その中で「ここは君たちの言う『煉獄』だ」という台詞が、
妙に引っかかった。
辞書によると「煉獄」とは「天国には行けなかったが
地獄にも墜ちなかった人の行く中間的なところであり、
苦罰によって罪を清められた後、天国に入るとされる」とあり、
日本の富士山青木ヶ原樹海が、その役割を果たしている。
価値観の違いで、いがみ合っていた夫婦が、妻の病気を機に
やっと望んでいた夫婦の形が取り戻せると思った矢先の妻の死。
これは「ナカムラタクミ」という1人の日本人男性を通して、
夫婦で迷いながらも、お互い助け合って苦難を乗り切っていく、
2人が望んでいた夫婦の形だったのかも・・と理解した。
DVDが発売されたら、もう一度、台詞をメモしながら、
「愛は、思わぬところであなたを待っています。」の意味を、
じっくり味わってみたい。
P.S.
鑑賞後、ふと頭に浮かんだのは、「ナカムラタクミ」の意味、
「NTTドコモCM・携帯電話役の『渡辺謙』さん」、そして
映画「靴職人と魔法のミシン」(トーマス・マッカーシー監督)
優しくなれる映画です
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