劇場公開日 2016年4月29日

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「人生の振り返り。そして、再生。」追憶の森 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5人生の振り返り。そして、再生。

2016年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

富士山山麓の青木ヶ原樹海を舞台にした、一度は人生を諦めかけた男の再生をめぐる物語。

いやぁ、青木ヶ原樹海では磁石が狂うという伝説がまだ信じられているんですねぇ。しかもそれが、ハリウッド映画の設定にまでなるとは。実際に磁石が来るって、どこにいるか判らなくなるということは無いんですよねぇ。まぁ、青木ヶ原樹海が自殺の名所という件についても、無くはないけどと言う感じだと思うんですが・・・。

基本的に物語は、マシュー・マコノヒー、渡辺謙、ナオミ・ワッツの3人で進みます。って言うか、ナオミ・ワッツは回想シーンでの登場なので、実質、マシュー・マコノヒーと渡辺謙の二人とも言います。

“現在“を示すマシュー・マコノヒーと渡辺謙の二人のシーンに時々、マシュー・マコノヒーとナオミ・ワッツの回想シーンが挿入されるという、ありがちな作りなのですが、なぜマシュー・マコノヒー演じるアーサーが、青木ヶ原樹海までやってきたのか自然に理解できるように仕上がっています。でも、アーサーが人生に絶望する理由が、「え、こう来るのか」と言う、ちょっと捻りのある理由でしたね。実は途中で、薄々「これはまさか・・・」と思い始めていたんですが、案の定・・・。だってねぇ、途中のあそこまで上手く運んでいて、それ以外の理由というとね・・・。

どうでも良いんですが、マシュー・マコノヒーがナオミ・ワッツの履いている靴を脱がすシーンで彼女の足が一瞬映った時、思わず「土踏まずスゲー」と物語と関係ないことを思ってしまいました(苦笑)。だって、物凄くくっきりと持ち上がった見事な土踏まずなんだもん(笑)。

なんか、一人の人の人生を振り返った気がします。“ナカムラ”の正体は・・・と気になりますが、アーサー自身だったのかもしれませんね。中々深い作品でした。

ほぼ全編日本(青木ヶ原樹海)が舞台ですが、アメリカ映画です。こう言うのも、何か珍しいですね。

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勝手な評論家