探検隊の栄光のレビュー・感想・評価
全30件中、1~20件目を表示
虚構を楽しむ余裕
「探検隊の栄光」を観た。某番組を彷彿とさせるタイトルの胡散臭い響き、ジャケットの意図的な昭和感、濃すぎる俳優陣。これは全力で笑わせに来てますよね!
Google Mapと衛星写真とドローンで、地球上の全てを網羅できるご時世に、誰がど素人探検隊の成功を期待するのか。
この作品は、疑いようもなくノスタルジック・コメディである。これを手にした段階で、覚悟は決まっていたはずだ。見抜けなかったなんてあり得ない。
予想通り、テキトー全開で行き当たりばったりなロケを敢行し、素材にテキトーなナレーションを当て、限りなくユルく番組を作りつつ、どこか楽しそうなクルーの面々。
この映画の最大のポイントは「楽しそう」というところだ。あまりのテキトーさに不安を滲ませていた杉崎隊長でさえ、ロケが進むにつれだんだんと表情が明るくなっていくのである。
何故か?
それはテキトープロデューサー・伊坂も、テキトーディレクター・瀬川も、根っこのところで「こういうの面白れぇと思うんだよね!」と思ってやっているからなのだ。
そして一見下らないことを、時に本当に命懸けでやっているから、観ているこっちもクスクス笑いが止まらないのである。
仕上がった番組映像とロケ中の映像が交互に流れるので、その対比も本当に笑うしかない酷さだ。だが、そこが良い。
演じる俳優陣にとっては、「演じている人」を演じる二重構造になっていて、俳優としての技量が試される訳だが、杉崎を演じた藤原竜也はさすがの役者ぶりだ。
特にワニと闘うシーンがイイね!最高だね!
バカなことを本気で楽しんでやっているから、バカなことだとわかっていてもこれを楽しんでくれる人がいると信じているから、多分彼らは常識的な評価なんて、どうでも良いのである。
そのあたりがこの映画の何とも不思議な爽やかさの元だと思う。
エンディングの一幕は、それを雄弁に物語っている。
原作との違い
くだらなさに特化
ウケるー!って感じの軽い作品
アフォでおバカな映画です
くだらねぇー。
少し位は笑えるかと期待した
けれど、これを映画にする必要があったのか?と思う。
元ネタの番組は見たことがないし、嘉門達夫?の歌とかを又聞きした程度で思い入れがないのが駄目だったのだろうか?
藤原竜也は頑張って暑苦しい主人公を演じており、他にも癖のある役者が脇を固めて、一所懸命バカ番組を作っている(笑)
あの気恥ずかしいのに一所懸命クサい演技をやる藤原竜也の様が一番面白かった
昔を知っていれば
やっぱり熱い、藤原竜也探検隊
終始くだらないなとは思いつつも、何だかんだで見入ってしまった映画でした。
まあ昔よくあった探検隊物のある種ネタ晴らし的な映画ではありましたが、こんなヤラセ感満載なテレビ番組も、昔は結構楽しんで見ていたんですよね・・・。
とは言ってもこの手の探検隊物が流行った当時は子供の頃過ぎて今となってはほとんど記憶には残っていないのですが、確かこんなだったよなと思わされるような、妙に懐かしいテイストがジワジワとツボに嵌り、くだらないんだけど結構楽しんで見れちゃいました。
やはり何でしょう、ああ言う探検隊物って、ヤラセでもない限りそうそうハプニングは起きないでしょうから、まともに作ったら全然面白くはないんでしょうね。
見る側もある程度分かっていつつ楽しんでいたあの時代、懐かしいです、今じゃ確実ネットで叩かれて即打ち切りの時代ですもんね。
バカバカしいヤラセ演出を真剣に取り組むその姿、本当に滑稽なんだけど、何故か熱くさせられました。
バカバカしいものをバカバカしいと思って作ったら絶対つまらない、でも情熱を持ってバカになれたら、見る者にも必ず伝わってくるものはあるんだろうなと、しみじみ思わされましたよ。
また隊長を演じた藤原竜也の、熱い男のイメージが拭えない俳優と言う設定が思いっきりツボ!
これ以上無い嵌り役過ぎて、見てる方も熱くなった(笑)
適当プロデューサーのユースケも相当嵌っていたなぁ。
喋らないカメラマン田中要次とか、インチキガイドの岡安とか、脇役も結構良かったです。
照明の人(川村陽介)のスベリ具合はいただけなかったけど・・・。
あと紅一点の佐野ひなこも、パンツ以外は存在感が薄かったのはちょっと残念。
まあでも、B級臭たっぷりなユルい探検隊物パロディ作品、思いのほか楽しめました。
いい大人が、いい歳こいてバッカじゃないの!!
全30件中、1~20件目を表示