劇場公開日 2016年6月4日

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「イメージは上質な2時間ドラマ。歴史に隠された衝撃の真実とは。」探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0イメージは上質な2時間ドラマ。歴史に隠された衝撃の真実とは。

2016年6月6日
PCから投稿

悲しい

怖い

知的

【賛否両論チェック】
賛:謎に満ちた奇妙な事件の数々が、最後に1つに繋がっていくのが圧巻。主人公の飄々としたキャラクターも、痛快で好感が持てる。
否:雰囲気としては〝2時間ドラマ”の域は出ないので、興味がないと白けてしまいそう。グロいシーンも意外と多い。

 世界観は、さながら“2時間サスペンス”といったところ。瀬戸内海を取り巻く不可解な事件の連続が、やがて綺麗に1つに繋がっていく様子は、圧巻でもあり痛快でもあります。一見ピースの部分部分は解けそうなのに、前代像がなかなか最後まで明かされないのも、ミステリーとしてはステキですね(笑)。
 主人公の頭脳明晰で、それでいてつかみどころのないキャラクターも、個人的にはとても印象深かったです。
 グロいシーンが案外多いので、それだけお気をつけて。本格ミステリー好きな方に、是非オススメです。

映画コーディネーター・門倉カド