「ついに映画化!」探偵ミタライの事件簿 星籠(せいろ)の海 まきさんの映画レビュー(感想・評価)
ついに映画化!
原作の小説『星籠の海』は読了していて、この映画を観ました。
福山市制の記念映画としては、原作はちょっと過激?というか、映像化どうするの?!と思っていた部分について、設定や内容を大きく変えながらも、なるべく大意を損なわないように制作されている印象です。
その変化は原作からみると大幅な変化なので、「あの人がこうなったの?!」とか「この人は、あの人とあの人とあの人を合わせた設定だな」などと思いながら観ていました。
そのため、原作を読んでいても、最終的に一体どんな風になるのか分からない部分もあって楽しめました。
残念だったのは、2点。
広瀬アリスさん演じる編集者は、ルックスは申し分なく愛らしいです。ですが、御手洗の天才さを引き立たせるだけのうるさい女の子になってしまったのが残念でした。
見た目とのギャップ、あるいは心根の良さを持たせたキャラクターで御手洗の相棒を務めたら、もっと魅力的だったのに・・・と思いました。
もう1点の残念な点は、今回の首謀者についてです。
原作では、御手洗が対峙する巨悪であり、殺害された人たちもそれに関連する、あるいは巻き込まれる形で消された人ばかりでした。
ですが、映画では首謀者の行動に必然性が見出せず、矮小化されてしまった印象です。
しかしながら、魅力的な俳優陣、美しい広島の風景、哀切溢れる事件の真相は、御手洗らしい魅力を持った映画です。
エンディングの映像も、ロマンが溢れていて気に入りました。
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