赤い玉、のレビュー・感想・評価
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うーん(-_-;)
観客56人。内53人が中年以上の男性。中年以上の女性2人。おそらく...
胸が切なさでいっぱいに。
エンドロールが流れる頃には涙が流れていた。なんでだかわからないのだけど。
自分も老いを意識し始めてきたからだろうか。老いるということは、男として、女として生きる上で、色んなことが奪われていくのだな。気持ちとは裏腹に。
老いほど切ないものはないなあと、思った。
奥田瑛二さんは老いても素敵だけど、性の問題は容赦なくて…悲しくなってしまうね。それとは、逆でこの世界の景色は美しくて、奥さんが追いかけてくる駅のホームのシーンなどは本当に印象的。
製作会社の若造が、原稿をゴミ箱に捨てちゃうとことか、リアリティーが切なすぎた。
人間の臭いところをとことん見せつけられたような感じ。
ただ性描写が多く過激という評判でしたが、映画としてとても面白かった。
とてもいい映画たと思う。
女性一人でも大丈夫。じっくりとひたってみてください。
必見!
すごく素敵!
説教臭い映画なのかと思っていたけど、真逆でした。監督自身の自虐や映画への愛、そして女性への愛に溢れた映画だった。
切なくて哀しくて、やられてしまいました。
一人でじっくり見て、終わったあとしみじみとお酒が飲みたくなります。
出演者の皆さんも非常に魅力的。
奥田瑛二の情けないダメ男ぶりは何とも。
二人の女性の間で、かっこ悪く揺れる男を見事に演じていた。
奥田瑛二のパートナーを演じた不二子の、匂い立つような色気と三十路を過ぎた女のリアリティも素晴らしかった。
助演ですが印象深いのが土居志央梨。
奥田瑛二と対峙するシーンでは食ってました。
若い世代にもたくさん見て欲しい映画。
笑える
美しく狂った映画
シネリーブル池袋にて完成披露試写を拝見しました。映像と音楽が美しく、夜に1人でじっくり見たくなる映画です。
一人の男の生き様がありありと描かれていて、今作は現実と夢の境目を彷徨う主人公を奥田瑛二さんが悲哀たっぷりに演じられていました。やはりどれだけ情けなくても、かっこいい。
監督の奥さんである高橋恵子さんや、義理の息子である柄本佑さんとのシーンも必見です。
女優陣の中では奥田さんの生徒役を演じられた土居志央梨さんが、頭ひとつ抜けていました。少しのシーンでも、空気をかっさらっていくような余裕と迫力。まだ二十歳そこそこの若さで末恐ろしいです。舞台挨拶での可愛らしいギャップがまた素敵。カメレオン的女優さんの予感。
これでデビューとなった村上さんの初々しさも作品を生き生き見せていましたし、奥田さんの彼女役でヒロインの不二子さんは、大人の女性の魅力を存分に発揮されていました。
低予算の今作でも、見終わったあとぐったりとなるくらい人間ドラマを見せてくれた高橋伴明監督恐るべし。とにかく見て欲しい作品です。
多くの人が観て感じて欲しい一作!
“映画監督”であり“オス”。極めて過激につづられる、1人の男の余生。
【賛否両論チェック】
賛:容赦なく迫りくる“老い”に翻弄される主人公が、浅ましくも切なく描かれる。映画製作の壮絶な一面も垣間見える。
否:とにかく過激なラブシーンが続くので、苦手な人には本当に不向き。
肉体的にも精神的にも、容赦なく迫りくる“老い”を前にして、それでもなお“男”であり“映画監督”であろうとする主人公の姿が、浅ましくもあり、またどこか切なくも映ります。また、そうした主人公と、イマドキの学生達とのやり取りを通して、映画製作という現場の大変さを垣間見ることも出来るので、そういう意味では一般的には新鮮に映ると思います。
ただその反面、思わず
「・・・必要?」
と感じてしまうようなラブシーンも多く、しかもかなり過激なので、苦手な人には本当に向かないと思います。
良くも悪くも、“映画”という世界観に一石を投じる作品であることは確かです。是非ご注目を。
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