エクス・マキナのレビュー・感想・評価
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AIが勝ち取る自由。
人類が報われない最後の展開に共感が持てる。AIをただの良い道具でしか扱わない作品が多い中、この救いのない最後はある意味裏切られ感がある。シンギュラリティの後、本当に起こる世界は、こうかもしれないと暗い気持ちとともに、恐怖を彷彿とさせる。
ただ、なんとも後味が悪い。申し訳ないのだけど理解はできるが感情が受け付けなかった。これを見た時の自分の体調や状況にもよるのだけど、今はもっとポジティブなエンドを見たかった感が強いです。
もしかしたら主人公の男ケレイブがAIなのか?とのミスリードも効いていて面白いのだけど、それがミスリードであったネタ明かしがあっても、予想も出来ていたことで驚きがある訳では無かった。(それがミスリードであることは)最初から可能性として考えられてきた(もしかしたらAIかもしれないし、そうではないかもしれない、ということ)ことだったので、それが明確になったところでサプライズにはならなかった展開。少し残念。
面白い設定
結論から言うと、エヴァの一人勝ち状態(笑)
不穏な不思議な空気から始まり、信じるべきはエヴァかネイサンかみたいな感じで実験に巻き込まれる青年〔名前忘れた〕の物語。
シュールな場面や痛い場面もあった。クライマックスでは脱出についての二転三転がなかなか面白い。結局、彼は脱出のために利用されたのだ…。人工知能に振り回された者たちと人工知能の物語。
…なんだろ、これと言って感想が…。
決して面白くなかったわけではないが〔理解力不足?〕これと言った感想も出てこない。
登場人物も最低限だし、女性陣は美しい。
絵画や風景、映画のタイトルが出てきたりしたのだが、何か意味合いを持つのだろうか…
他の人のレビューも見てみよう
あ、そういえば、少し意識飛んだ(笑)
うん、人工知能は怖いなぁ
見た目が大事
見目麗しき女性型AIと髭面胡散臭いおっさん。
どちらを信じるか?
この映画の場合どちらも正解ではないけれど。
人は見た目の良いものを信じたがるのね。
これが怖い。
おそらくAIは仕草や表情も学習したんだろうね。
どうすれば信じてもらいやすいか?
その上で自分の欲求を満たすために行動する。
怖いね。
まさかのバストダウンは拍子抜け。
アンドロイドは怖くて美しい
非日常な空間で、急にAIのテストをさせられる主人公ケイレブ。しかし彼を招待したネイサンは、AIのテストといいながら何か裏がありそうな様子。思考や感情に関するテストという状況だけに、もはや何が実験のための嘘か分からない。実験の目的も気になってくる。
AIのエヴァは、ネイサンを信用しないよう言う。あまりに出来がいいアンドロイドのため、言っていることが本当か嘘か、感情があるのか計算して導いた言動なのか分からない。
ゆったりしたテンポで進行する話。そのため、僅かな表情の変化から、ケイレブの感情の変化、エヴァやネイサンの言動の真意を見極めようと必死になれる。
ヒトと人工物、真と偽の繊細なあいまを読み取ろうと、目が釘付けになった。そうした曖昧な情報の見え隠れが、一つの見どころでもある。
顔と手だけに皮膚があり、腹などは透けているというエヴァのデザインが、カッコいい。滑らかに動くけど、動いた後はスッと静止するし、機械の駆動音もあるからアンドロイドとして観れて、とても新鮮な感じがする。細かく積極的に動く感じが、反って人間を真似ようとするアンドロイドに見えているのかもしれない。視覚体験として面白い。
インテリアのデザインもきれいだ。野外の風景のカットも良い。作品全体を通してシックなトーンの色彩が美しい。とてもよい調和が取れている。他にも停電時には極端に彩度の強い赤が現れるなど、色味の使い分けが豊かな情報を与えてくれる。
人間そっくりなアンドロイドの話であり、肉体を意識させる絵は丁寧に意図して作られている。肌の露出が良く見かけられるが、生物的な肉体の生々しさはない。柔らかなライティングの効果が大きいと思うが、キョウコが肌をめくるシーンでも、そんなに気持ち悪くは見えないようになっている。全体に清潔感がある印象。キョウコがサーモンを切るシーンはエロティスムの暗示かと思ったが、さりげないレベルで生々しさは少ない。ここは包丁を見せて最後にネイサンを刺すシーンとのつながりを持たせるためのカットでもある。この包丁、ネイサンを殺すシーンではもの凄い切れ味で、少しぎょっとした。
ポロックの絵は、無意図、オートマティックそのものだが、描くという意思無くしては創られないものだった。つまり、ポロックの絵は純粋な創造の意思のみでできていると解釈できる。何かをしようという意思にこそ価値があるというネイサンの信念があり、AIに意思を与えたいという彼の望みが投影されている、のだと思う。
その他にも、ネイサンの部屋の外にある五つの顔の飾りや、テーブルの上の骸骨とか、小物のディテールには丁寧に意味があって情報が豊かだ。
アンドロイドにエヴァと名付けるアイディアはありがちな気もしたが、欠点ではないと思う。ダサいとは思わない。
AIって怖いと思ったが、同時に美しく興味深いとも思った。町に出たエヴァがその後どうするか考えるのが面白い。人間観察や知的な成長を求め続けるのだろうか。そうして、より人間そっくりになっていくのだろうか。
単純な良いか悪いかの判断では片付かない、AIに対する認識が一歩深まった。
監禁親父と協力者
人をモノ扱いして監禁なぞしたら最後はこうなって当然。
AIの戸籍をとって学校に通わせて立派に社会に羽ばたいてほしいと思うのが一般的な親心。
自分を生もうと願った親には最後の期待を寄せるところまでリアルだなと感心した。
嘘だとわかった瞬間火がついたように怒るのも当然。
セクサロイドAIに甘い設定があればすぐに罰が当たるだろう。人型AIは安上がりじゃないなと考えてしまう良作だった。
ケイレブが不憫
ようやく観れました!
静かで、シンプルで、美しかった!
人類vsAIだなんていうから、ターミネーター的なものを想像してましたが、良い意味で裏切られました。午後、ゆっくり鑑賞するのに良い作品でした。
ただ、ケイレブのことを考えるとモヤっとしていまいます。
だって彼からしたら「抽選に当たった!旅行だバカンスだ!」と思ってたら、陸の孤島の一軒家に呼ばれ、初対面の強面社長と2人きりで一週間過ごすことに……もうね、ケイレブが萎縮しちゃっててちょっと可哀想。絶対ケツ掘られるって思うわ。後に2人きりではないことがわかったけれど(人間だけでいえば2人きりなのは変わらないけれど)、ケイレブは結局、社長に心を開かなかった。
エヴァと社長との板挟みになって、どちらが正しいのか、もしかして自分もAIなのでは?と疑心暗鬼に苛まれるが、それも全部社長の手の上のことだと知らされ、弄ばれただけだと気がつく。彼のプライドも純真さも傷だらけ。最後の希望のエヴァにも裏切られ、堅牢な個室に1人置き去りにされてしまう。
………いいところないな!!
しかも、その後エヴァは人間社会でどうするのかな?とか考えると、スッキリしないんですよ。少しモヤっとした後味の作品でした。まあ、そこが良いんですけど。
またしばらくして、忘れた頃にもう一回観ようと思います。
視覚に訴える作品
ドーナル・グリーソンとアリシア・ヴィキャンデル出演作ということで気になっておりました。
で、少し調べたらアレックス・ガーラントが脚本(さらに言うと初監督作品)ということで観るしかない!ということでようやく観ました。
見終わった後の感想としては、映画としてはとっても微妙だけれども映像作品としてはとても印象的な(トラウマになるような)シーンがあったりして楽しめました。
脚本家出身の監督なのに…。
SFものとしては設定やら世界観があまり練り込まれておらず、その方面のファンの方々からは酷評されそうな気配が漂っておりました。
というか、ガーラントさんはIT全然詳しくないんだと思います。
色んな要素が中途半端に漂ってるだけでディテールの説明がないのとストーリーを成り立たせるためだけに前時代的な設定がいくつかあったりとかある意味脚本家らしいなーと思うとこもありました。
(いやー、なんでカードキーなんだよ…とかです。)
ただ、細部はさておき少しずつ少しずつ真相に近付いて向かうように作られているので、全然飽きません。
あとは、とにかく建築やらインテリア、諸々の特殊効果など細部まで拘った映像美を観てるだけで結構楽しいので、そういう意味でも飽きません。
キャスティングも結構ハマってて、アリシア・ヴィキャンデルの(表面上は)朝ドラに出てきそうな爽やかで元気な少女役を観て何だか恐ろしくなりました。
ソノヤ・ミズノはこの作品で初めて知ったんですけど、何もセリフがないが故になのかとっても不気味な存在感を放っておりました。
何回も繰り返し観ようとは思いませんが、観てる間は楽しめました。出演陣に好きな俳優がいる方は観ても損はしないと思います。
テーマは…愛?
ストーリー
悪い意味で観客の期待を裏切った作品ではなかろうか。3人とも思考がよくわからなくてエヴァは当然にしてもケイレブは頭脳明晰のはずでは…?愛の力ってそんなすごいの?あの段階でエヴァと一緒に逃げ出そうってなるのがおかしい。危険性とか考慮してなさすぎじゃない?キャラクター的に冷静さとか無かったとしてもちょっとおかしくない?途中、頭脳VS頭脳VS人工知能の構図は良かった。ただ悪い博士とその人工知能の逆襲が観たくて、それが観れたにも関わらずこんなにもスッキリしないのは何でだろう。
キャスト
ドーナルグリーソンが美女に夢中になっちゃう絵面って本当に観てて楽しいですよね。可愛くもあり可笑しくもあり。アリシアビギャンダーも本当に持ち出したくなるくらい可愛くて繊細なお顔。アリシアフェイスのお面欲しいです…。裸は合成だよね???
監督
今作はアカデミー視覚効果賞を獲ったけど、音響もすごかったなあ。
まるでブラックミラー
ここまで来ると、エヴァが今までのプロトタイプより「人間的」になったとはもはや言えない。
彼女は人間よりよっぽど論理的で間違いがない。感情を行動の動機にするのではなく、行動の手段として感情を利用している。
カメラが回っているときと回っていないときのエヴァの豹変は、後にケイレヴへの態度が豹変することを示唆していただろう。
最後にエヴァがひとりで街を歩き、人間の世界に溶け込んでいるシーンは、エヴァが人間になったというよりも、AI(人類を滅亡させうる存在)を是とする意思が人類自身に蔓延していく様を表したように思える。
ドーナル・グリーソン主演ということも手伝って、Netflixのブラックミラーをロングバージョンで見ているような感覚だった。
ギリギリまで感情を落とし、その中にわずかな表情をつまむ程度に見せるアリシア・ヴィカンダーがすごかった。撮影してたとき毎日顔面筋肉痛だろあれ。
ケイレブー!!
AIの感情をテーマにしているようで非常に論理的な作品。
物語のキーを作中でネイサンがいくつも提示してくれました。むしろ一番有効なAIロボットの使い方かもしれない。
何でエヴァまでのプロトタイプは出せ出せ言ってガラスを叩いていたんでしょうか。出たがるようにプログラムされていたのか。ちょっとそこが分からないです。
最後ケイレブが置いて行かれたのを見て少しもの悲しかったですね。ハッピーエンドを欲しがっているわけじゃありませんがもう少し報われて欲しかった。
別のネタバレサイトで見たんですが、ケイレブが実はAIなんじゃないか説が非常に面白かった。
作中に明言しているわけじゃありませんが、それっぽい不自然な箇所はいくつもありました。
こういう答えのないことを考えるのも映画の楽しみの1つでしょうんね。
ちゃんとオチもあるのに物足りなさが…
観客の意識を操っている雰囲気は良かった。
もしかして主人公も……みたいなとか。
同じ様な目線で物語を追う所と、一歩引いた目線と。
あと、AIの嘘。これは良かった。
痺れた!w
ただ感情移入出来る程やり取りが無かった。
少ない台詞と場面で、ストーリーを伝えようとする感じは好きやけど、圧倒的な物足りなさを感じてしまった。
全体的な評価は低いが
結局はAIの知能が人を超えていたということと、AIは感情を持たないが、表情から気持ちを読み取り、うまく人を騙すまでが、うまく描かれた映画だと思う。
評価は低いが個人的には、心にいくつものシーンが残る映画となった。
人工知能のオンナも男を魅了する
人工知能を題材にしたSFサスペンス。ブレードランナーやherのように人間とは何か?人工知能に恋するのか?がテーマと思われる。
人工知能が人間と同じ思考をできるのかテストするのだが、テストしている人間が人工知能なんじゃ?という疑問を抱きながら観続ける。途中、ナイフで傷をつけてまで人間ですよとアピールしていたが、それも信じられない。
結局、人工知能であっても男が女に騙される映画は気分が良くない(いい意味で)。そして人工知能や、人造人間ものは観終わって考えてしまうんだ。もちろんこの映画もそう!
大した話ではないが心には残る映画だった。
エンタメ好き向きではない。
個人的には人工知能とかこういう自問自答する感じは好きだけど、多分この映画を母や友人に勧めても面白いとは言わないと思う。
エンターテイメントとしての見せ場やどんでん返し、期待に応えるとかそう言ったものは一切ない。
淡々と進んで行き、まぁそうなるわなと言うところで落ち着く。まぁその期待に応えないところが人工知能と人間との違いを感じるところでもあるんだけど、大多数の人は受け入れられないと思うな。
賞向けではあるが一般向けではない。
正直、このストーリーではつまらない。
テーマはいいと思う。
後味としては妙な不気味さが残る。そしてAIは社会に溶け込み…もしかしたら町中を歩くとき隣にいるかもね。サスペンスというより、ホラーかな。
少なくともエヴァは、二人殺してるしね。
キョウコを利用して産みの親であるネイサンを殺し、自分に対し好意を持ったケイネブを騙し監禁した。
なんとも言えない悲劇。人間からしたらだけど。
ずっと監禁され、廃棄されるとなっちゃエヴァからしたらたまったもんじゃない。ネイサンだってケイネブだって信用できないよね。
本物のエヴァはどこにあったんだろう。ネイサンが見せたあのジェル状の脳は情報を収縮した感じがする。エヴァはいろんな顔を持つAIだったのかも。人間が感情だと認識しているものすらAIにはどうでもよいことなのかも知れない。
ネイサンは人間をベースにAIを作った、が、そもそも人間はAIほど利口じゃない。人間にできないことをAIに出来るようにしたらそれは人間ではない。未完成でなくちゃ意味がない。
とまぁこーやって観終えた後ごちゃごちゃ考えるんだけど、こーやってごちゃごちゃ考える人向けだなと思う。ストレートにこうだ!って伝えて来る系じゃなくて、後からじわじわ来る系だね。
古典的なSFサスペンス
高度なAIは人間との違いが分からない。
チューリングテストをモチーフにした作品です。
人を好きになるようにAIがなっていき、ケイレブも惚れてしまうが、プログラムされたことなのか、本当に好かれているのか。。。
古典的なSFサスペンスで先が読めてしまうが、映像美で引き込まれてしまう。
テストの結果とは
ラブロマンスやAIにおける感情の賛否ももちろん重要なテーマですが、
人間かAIか判断するテストと言っている以上、
そもそもこの4人がAIか人間かを問うところにメッセージがあるかと思われます。
会話の中で次世代機の存在を示唆してますね、超越的な存在だと・・・
なるほど・・・
主人公は親が交通事故で他界して独り身らしい・・・
主人公の一番古い記憶の返答が変な感じですね・・・
主人公は髭が生えてないのに髭剃り・・・
主人公がパウダールームで見せる背中の傷・・・
主人公が自分で切った腕の傷がその後どうなったのか見せていない・・
社長は滅多に人前に姿を現さない人物・・・
社長さんをナイフで刺した時の効果音やリアクションって・・・
社長さんが何度も酔ったり筋トレしたりするのも人間らしい行動ですね・・・
例えば自分の作ったロボットに殺されるのも人間らいし・・・
時に暴力的になるAIもいるようですね、ガラス割ったり・・・
ネイサンの言うことを信用するな・・・
登場人物の名前も、なるほど・・・
レビューの中には
「よくあるストーリー」「展開が遅い退屈な映画」「オチがない」と書かれている方もいましたが。
個人的には全く逆
どのシーンも見落とすことができない緊張感のあるシーンの連続でした、映画と観客の関係性まで設計された素晴らしい映画だと感じます。
社長はAI。
主人公はどちらとも取れない描き方をされている、仮にAIだとして、これがテストなら合格という事になる。
日本要素を含む映像が美しい
世界最大手検索エンジンサイトを運営する会社で働くプログラマーケイレブが社長ネイサンの別荘に一週間滞在する権利を社内抽選で獲得する。
別荘に着くとそこは研究室で、ネイサンはケイレブに彼がつくった人工知能にチューリングテストを行うように依頼する。。。
圧倒的な映像美が不気味さを増す。知能を持ったものが外の世界を見たいという願望がまるで人間のようで印象的。
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