二重生活のレビュー・感想・評価
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途中からずっとドキドキ、ハラハラ。最後には、人間のもつ淋しさと対峙...
途中からずっとドキドキ、ハラハラ。最後には、人間のもつ淋しさと対峙して考えさせられる。面白かったです。何回観ても考えさせられて発見がありそう。
好奇心
哲学の論文の為という言い訳のもと、ご近所さんに好奇心を抱き尾行する…大家と同等の覗き趣味だよね。
序盤はそこそこ楽しめたが、ツッコミ処満載で支離滅裂な上、先が読めるストーリーで冗長。
イライラ、モヤモヤ満載で何をみるのか、何を楽しむ映画なのか良くわからない。
これでどんな哲学の論文書いたかの方が気になる。
じめっとしたような。
そんな空気感で常に物語は展開されていきます。
それは梅雨のせいではなく、観たのが横浜・みなとみらいの海沿いだからという訳でもなく。
物語の前半は珠の尾行の様子が終始画面で展開されます。
尾行中の様子は手持ちカメラで撮られているため酔いそうになりますが、自分自身が尾行しているかのような気分に陥ります。
さらに登場人物はみな普通の一般人のはずなのに、全員不気味。
そのため、物語が大きく動き始める後半までは感情移入できないと観ていて正直かなりしんどいです。
作品のキーワードとも言える「尾行」と「秘密」。
物語が進むにつれ、
「秘密を抱えた人のが魅惑的に見える」
なんて言葉が言われる理由がわかったような気がします。こういうことだったのか、と。
個人的には、内容以上に各キャストの”人間の生々しさ””ギリギリ感”の表現を楽しむ作品だと思いました。
普通の中の狂気、一見の価値ありです。
(´- `).oO(門脇麦、今回も身体張ってたけどこういう役どころに落ち着くのかなあ。。。と。)
<2016.7.8追記>
「映画」も他人の人生を生きることができる点から言うと“尾行“と同義なのだなー、と思いました。
それが楽しくてやめられないことも。
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