二重生活のレビュー・感想・評価
全127件中、1~20件目を表示
ひとつひとつが退屈
原作未読です。
岸井ゆきのが出てる映画を観ていた流れで視聴しました。岸井ゆきの良かったです。
卒検のために無作為に選んだ人間を尾行することにした主人公は青山にいる長谷川博己を尾行する。早速女との不倫現場を目撃して、段々と安全圏から人の秘密を覗く事が楽しくなっていく。
尾行は好き。観てるこっち側も少しのスリルを分けてもらえるような、ウキウキがあった。良かった。
主人公が卒業研究にどっぷり浸かっていくのに対して、教授は癌の肺転移を受けて親孝行をしながら主人公の研究の完成を楽しみに、日々を静かに過ごす。
作品の大きな柱はこの2つだが、まず後半の教授の生活はくどかった。あそこまで丁寧に描く必要は無くて、リリーフランキーがたくさん見れる事以外は退屈だった。ラストが近いのに、今更謎解きの答え合わせを始める構成になってることが心底つまらなかった。
主人公の研究というメインストーリーは1時間くらいでルールが破綻して、ついでに生活も大きく変化する。つまらない。ルールの破綻で変化をつけるのは必要だが、主人公の過去をダラダラ説明するだけ。そして和解。退屈な一本道。ただお尻は嬉しかった。この過去もつまらなくて、長谷川博己が言うように陳腐でありきたりで胸以外何もない。
菅田将暉は家に引きこもっているのを表すためか、だんだん毛量が増えて髪の毛がコサック帽のようになっていく。挙句こっちは尾行の研究を面白いと思っていたのに、1ミリも興味を持たずに感情を爆発させる菅田将暉には、こんなやつが作るゲームが面白いわけないだろと愕然とした。度々かかってくる電話は1回くらい内容を開示した方がスリルと現実の差が生まれてた、かもしれない。チープかな。
度々差し込まれる監視カメラの映像は面白かったが、ノイジーな音があまりにも不愉快。無音で流して欲しかった。あれはどういうつもりでつけた音なのか小一時間問い詰めたい。
菅田将暉さえいなければもっと詰めれたしもっと役者を活かせた気がしてならない。ひとつひとつが物足りないのに、長く感じる。最後ダラダラと結語を話すのは結構だが、車内の撮影もカメラが左右に動いていることにすら意味を求めてしまうほど退屈な映画だった。もっと役者を信じて大事に使った方がいい。
秘密と相手への理解
「人はなぜ生きるのか」という論文の問いに対して、珠が出した最後の回答としては
「平凡で、穏やかで、裏切りも隠し事もウソもない。
ひたすら公平な愛だけで満たされている人生など、どこにもない。
人は苦しみからも逃れられない。
ほんの少し、その苦しみを軽くしてくれるもの。
きっと、それが秘密である。
理由のない尾行とは、他人の場所と立場に身を置くこと。
自分を他人と置き換えること。
すなわち、互いの人生、情熱、意志を知ること。」
これが
それは、人間が人間にとってかけがえのない存在となる、おそらく唯一の道ではないだろうか。〟」
と締められる。
実存とは何か。他人からの認識と事実は異なる。ただ一方で本人の認識がその事実と一致するとも限らない。複数の他人の意識と存在が、実存を作り上げる。ただ、一方でその現実が本人として受け止めたい事実かどうかは別。
一緒に同棲していた卓也は、事実と異なる認識で疑いを持ち、行為は実際はしていないホテルからでる珠をみて離れることを決意。
浮気がバレる石坂さんは球の尾行を奥さんの依頼と信じ、また最終的には違うことを知る。奥さんは自殺未遂をするが、最終的には仲の良さそうな関係の描写で終わる。
教授は珠の認識と違い、自分は孤独な生活をしており、最後に自分の母親がなくなることで本当に孤独になり、最後珠の論文を読んで自殺をする。教授の母親は事実とを知らないことにより、最後は幸せな最後を遂げる。
ソフィカルの言葉は「何ヵ月か前から、街なかで
見知らぬ他人の後をつけるのが習慣になった。
後をつけるのが面白かったからで、
相手に興味を持ったからではない」という言葉は相手への理解とは真反対の言葉を指してる。その行為は結末として全て不幸を作った。だからこそ、珠の最後の文章に繋がったのではないか
普通に暮らしているように見える人も、 実は悩みや葛藤や秘密があるものだ。 やがて、門脇麦の尾行の対象は教授(リリー・フランキー)に移っていく。 見終わってからも余韻のある作品だった。
動画配信で映画「二重生活」を見た。
劇場公開日 2016年6月25日
2015年製作/126分/R15+/日本
配給:スターサンズ
門脇麦
長谷川博己
リリー・フランキー
西田尚美
菅田将暉
烏丸せつこ
門脇麦は哲学科の大学院生。
イラストレーターの菅田将暉と同棲している。
論文の執筆に悩んでいた門脇麦は
教授(リリー・フランキー)から
人間を尾行して、その行動から哲学的思考をしてみたらどうだろうかと言う提案をされる。
近所に住む住人(長谷川博己)を偶々書店で見かけた門脇麦は彼を標的に尾行をはじめた。
普通に暮らしているように見える人も、
実は悩みや葛藤や秘密があるものだ。
やがて、門脇麦の尾行の対象は教授(リリー・フランキー)に移っていく。
見終わってからも余韻のある作品だった。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
みんな誰かのストーカー
演出と演技は良いです。雰囲気ほどストーリーは面白くないかな。
人と関わると多かれ少なかれみんな誰かのストーカーなんだと思う。だからSNSがこんなに流行るし、文学やら哲学やらが生まれるのかな、と。
問題は自覚があるかないか、自制できるかどうかで、その人の倫理価値が決まる事。
これをみてどう感じたかで自分の内面を少し知れるのかな(笑)
意味なき尾行
人はそれぞれに、大なり小なりの秘密を抱えている。秘密とは、当事者にとっては、他者に知られたら窮地に陥る場合もあるが、一方で、他者には決して知る事ができないという、優越感をも保持している。
それを、見ず知らずの第三者が、尾行して暴いているとしたら、個人情報保護の観点からすれば、ある意味,ストーカー行為とも言える。淡々と流れていく物静かな展開の中に、心が燻るような、苛立ちさえ感じた。
大学院の修士論文を書くために、担当教授からの指導で、ある特定の人物の尾行を通して、その人の行動を哲学的に分析することになった珠。その尾行対象としたのが、近隣のエリートサラリーマンで、幸せな家庭を絵に描いたような男。
しかし、そんな男の尾行を始めた珠だが、当初は、慣れない尾行に戸惑いもあったが、次第に他人の秘密を知ることに高揚感が高まっていく。その結果、男の不倫の秘密を知ることによって、男の幸せな生活だけでなく、周りや自分自身の生活までもが壊れ始める。
出演者がいい。主演の門脇麦は、モノトーンな演技ながら、尾行に魅せられ、対象者の言動を理解し、思いを重ね合わそうとする、生々しい女性を演じている。
尾行対象者となるのが長谷川博己は、窮地に陥り、なりふり構わない男を演じている。特に、居酒屋で酔いが回り、目が据わった表情は、実際に呑んでいるようだ。また、珠の恋人役は、菅田将暉。彼らしい優しさの中に、珠への不安を溜め込んでいく、等身大の若者を演じている。そして、リリー・フランキーも、珠の教授役として、ストーリーのキーマンとなっている。
人の幸せは、誰もが抱えれ秘密の上に成り立っているのかもしれない。それが、タイトルの意味するところであろう。
何が二重生活なのかと思ったら…
尾行とストーカーの違い。
そんな事を気付かせることではない。
しかし哲学というジャンルはなんとも奇想天外な発想を生み出すものだ。
この映画の肝になることを、実際の学問の現場に取り込むモラルの無さはあり得ない。
しかし映画だから、どうなるのだろう興味は湧く。
まさにドリフの「もしものコーナー」だ🤣🤣🤣
どんな犯罪に当たるのだろうと考えてるとストーリーはどんどん進んでしまう。
ご注意。
たまたま近所に不倫をしている人がいたから成立したようなもので、こんな事に出くわす事はまぁ無かろう。
だから少しは興味深く観られたかな。
大切なのは、目の前のにいる大切な人を絶対見失わないこと
大学で論文を書くことになり、そのテーマがある人物を尾行した結果を書くというもの。
段々と尾行した人物にのめり込んで行き、自分の感情をその人に重ね合わせて、深みにハマっていく。。
ていうか、探偵のプロでもない素人が尾行していたらバレますよね絶対。
バレた後のことを考えていなかった本人の考えの甘さ。
尾行された人は嫌な気しかしないですが、他人のプライベートを知られずに観察するのは身勝手ですが楽しそうで、沼にハマってしまう理由も分かる気がします。
ラストで、引っ越しの時に、棚の後ろに落ちていたデッサン画に込められた、愛しいと想う感情が画からひしひしと伝わってきて、尾行によって心が徐々にすれ違い、崩れてしまった愛の温度を感じる。
一番愛すべき目の前の人を見失ってしまうとは。。悲しきかな。
演技も良く、邦画らしい作品でした。
門脇麦さんに魅了される2時間
過去の恋愛が原因でトラウマを抱え、自分の中の空っぽさに悩んでいる珠(門脇麦)が尾行を通じて何かを見つけようとするお話。
門脇麦の演技が本当に良い意味でどこにでもいる少女のようで惹きこまれた。
珠が石坂を尾行していたように、教授も珠を尾行していたのかもしれないし、教授の奥さん役を演じていた人も教授を尾行することで何かを見つけていたのかもしれない。
教授の死は少し唐突だった気もするが、教授は前々からも自殺することを決めていたのかもしれない。
人は1人では生きられない。
だからこそ、他人のことを知りたいと思うし、好きになったり妬んだりしてしまう。
珠は人の秘密を知るという行為で、自分も他の人(卓也)に秘密を作ってしまう。
その人の全てを理解することなんてできないし、自分の全てを知ってもらうことも不可能であろう。
ハッピーエンディングという訳ではないが、鑑賞後に「観て良かったな」と思える作品。
これからの珠の人生に期待。
禁断の行為
選んだのはマンションの向かいに住む石坂史郎(長谷川)という男。出版会社に勤め編集部長として活躍している。豪邸で妻と幼い娘の3人で暮す平和な家族だったが、彼には浮気相手がいて、密会の現場にもことごとく尾行する珠(門脇)。やみつきになったかのように禁断の行為に取りつかれ、同棲相手の卓也(菅田)にも打ち明けられない。
ある日、レストランで尾行していたときに妻と娘が外で待ち構えていて、騒然となってしまい、その後妻は自殺未遂という事件にまで発展する。石坂は珠が妻に頼まれて尾行してたんじゃないかと追及する。尾行はとっくにバレていたのだ。尾行相手とは接触禁止というルールに反してしまうと焦る珠。一旦男女の関係になりかかった2人だったが、娘からのメールで間一髪のところで事なきをえた。
このままじゃ論文は完成できないと思った珠は今度のターゲットを篠原教授(リリー・フランキー)に絞る。平穏の中にも何かがあると感じたのだが、きわめて平和に論文を進めるのだ。ところが篠原は自分のことが書かれてると知り、妻は実は役者であり、母の余命の間だけ妻になりきってもらっていたのだった・・・
LANケーブルを巻いての自殺。冒頭とラストに登場するのだが、篠原教授の自殺原因はさっぱりわからないままだ。
鬱になる
頭おかしいやつばっかり
いくらでも普通のルートはあるのに、
大切にするやり方が分からないから
知らないうちに壊して、
壊れた理由が分からなくて、
それを教えてくれる人も周りに居なくて、
を繰り返すのかな、とか思えて。
自分の力不足で手に入れられないだけのものを
みんなは秘密というチートを抱えることで
手に入れたように見せてるだけだ、って
結論に至るの、哀れで不憫で痛々しい。
精神の歪みや闇を、
秘密という言葉で括ってると捉えたとしても。
それをなんだか腹立たしく思うのは、
同族嫌悪なのかな、なんても思えて。
映画としては完成してると思う、
好きな人はすごく好きなんだろうと思う。
でも私の好きな感じではなかった、で2.5。
フランス映画観た後みたいな重さ。
二重生活
秘密を持っていない人はいない。
こころを許しているはずの人に対しても人は嘘をつく。
その秘密を知ったときに新しい人間関係となる。
そんな虚像ばかりの人生で生きる意味はあるのか。
おそらく教授は論文のそうとう前から自殺を決めていた。母の死はきっかけにすぎない。
白石の論文で一つの答えに出会ったところで自殺を実行した。
もし教授と劇団の人が本当の夫婦になるのなら彼は自殺をやめていただろうか?
監視カメラは人間のすべてをうつすというメタファー?
劇団の劇で使われていたシェイクスピアの1節
To be or not to beもこの物語と関わりが強い。
門脇麦の演技が本当に良い。
理由なき尾行。
大学の教授に薦められて一人の人の行動を尾行して卒業論文として提出することに。
ターゲットは身近な人。見た目はごく普通の幸せな家族。でも。ご主人に秘密が…
これって犯罪の様な気もしますが。自分も一緒に尾行している気分になりバレたらどうなるのかハラハラしました。特にホテルの時の尾行は。
結局ターゲットの人にバレてしまい。結論からすると尾行するのはいい事はないと。
門脇麦の演技がいい。長谷川、リリーフランキー、そして菅田将暉が出ている。
どういうことだこれは?
全く理解が追いつかず
ただただ、難しい。もう少しわかるように説明が
ほしいくらい。
哲学って自分は苦手なんだとこの映画を見て
確信した。
なにからなにまで意味がわからず。頭が???
俳優陣は豪華すぎて。
もう少しわかる内容で
このメンバーでもう一度映画作ってほしい!
門脇麦ちゃん、若いけどものすごい演技の幅があるなって感じさせます。すごいなぁ〜。
没入感0
終始作り手のドヤ顔がチラついてしまった。特にラスト。
最初から最後までまったく話に入り込めなかった。「陳腐だな」というセリフが途中にあるけどまさしくそう。本当に意味のない尾行を実体験させられる。何を見せられているんだ私は。
いったい何がテーマだったんだろう。哲学だというのなら対象者Aをもっともっと平凡な人間にしてほしかった。見るのダルくなるくらいに。その方がまだ理解できた。
スッキリしない
いつもの如く原作未読。予告も何も観ず鑑賞。どうもいろいろスッキリしない。
バレバレの尾行、白昼堂々の浮気、都合よく目の前に秘密が次々と落ちてきて、覗き見るスリルはなく入り込めない。
所々に布石っぽいカットがあるけど、ほとんど意味がない。紙芝居のようなカメラワークもブチっと切れてしまってイマイチ。
原作は分からないけど、この映画で二重生活というタイトルもピンと来ない。
テンション感や、脚本のテイスト含めで納得できる良い作品だった。門脇...
テンション感や、脚本のテイスト含めで納得できる良い作品だった。門脇麦さん、さすがのお芝居でした。
最後の論文のセリフが非常に良かった。
全127件中、1~20件目を表示