「ど根性らくだ」奇跡の2000マイル ぷにゃぷにゃさんの映画レビュー(感想・評価)
ど根性らくだ
どんなに他人から無謀と言われようが、単独オーストラリア砂漠踏破がしたいロビン。ただの無茶なおねえちゃんかと思いきや、情報収集や事前準備はしっかりしている。が、それにしても頑固だ。人のアドバイスに従うこともあるが、自分でできると判断したら、絶対曲げない。これくらい強くないと、こんな辛いことやろうと考えないでしょうね。それに、彼女のバックボーンもだんだん見えてくると、少しだけ共感できる。止めてくれるな、行かねばならぬ、行かねばならぬのだー。
道中、下着姿や裸で歩くロビン。人間は人目がないと、真っ裸でいても平気なんだね。ラクダも犬も、なーんも気にしないしー。埃だらけで、乾燥してカピカピの顔をさらす、ミア・ワシコウスカの女優魂に脱帽。
アダム・ドライバーがカメラマン役で登場。都会人で良識的、でも野心家でもあり、ロビンと対極にいる存在である。ロビンに振り回されながらも、彼女を心配し、サポートする、気のいいお兄ちゃんである。
アボリジニの考え方や、聖地の捉え方を少し知ることができた。もっと掘り下げてもいいくらい。言葉が通じなくても、しゃべり続けるアボリジニのおじさんがかわいい。伝えたい、わかりたいと思えば、気持ちは通じるんだなぁ。
オーストラリアに家畜のラクダと野生のラクダがいるとは、初めて知った。ラクダの鳴き声…あまり長時間聞きたくない…。壊れたラッパみたい。でも、こどものラクダはかわいい。この映画を観て、ラクダはやはり横顔に限る、と痛感した。正面顔は、どこかこわい。
ロビンの飼い犬ディギディがけなげ。こんな暑いところをひたすら歩いてさー。あげく、毒物を拾い食い(?)してしまうとは。さ、寂しい。ロビンがコンパスを探して歩きまわり、もと来た方向がわからなくなった時も、素晴らしい活躍をしたのに。犬は頼りになる。そして、愛おしい。ロビンがディギディを恋しがって泣いた時は、私も泣けたよ。えーん。
BS松竹東急の放送を録画で鑑賞。
ぷにゃぷにゃさん
「 TAR 」へのコメントを頂き有難うございます。
犯罪は言語道断ですが、一度マスコミやネットで取り上げられた情報は、当事者の意に反していたとしても、誰もが簡単に知る事が出来る、恐ろしい時代になりましたね。
役立つ事の方が圧倒的に多いですが。
ぷにゃぷにゃさん
実は … 2,000マイルを旅する女性の映画ってどうなんだろう … と思いつつ見始めたのですが、とても実直な作風で、( 主演のミア・ワシコウスカもロケ隊も動物達も、撮影かなり大変だったのでは 🤔 )、ラスト迄気が逸れる事なく観ていました。
ラクダ達の表情も楽しめました 🌞🐪