ブリッジ・オブ・スパイのレビュー・感想・評価
全270件中、161~180件目を表示
裏では色々あるんだろうな…。
まさに人質交渉の舞台裏なんだろうけど、もっと陰謀渦巻く交渉があるんだろうな…。今も世界のどこかで。
嘘か誠か、捕虜交換された人が後々も幸せに生きていることがなによりかも…。
不屈の人
安心のスピルバーグ作品。エンタメに徹した作品から、シンドラーのリストや、リンカーンなど、実話を基にした作品など幅広く名作を作る監督の作品。今回は実話ベースの話だ。
すごく感動するのと共に、歴史の悲劇を知る上での価値も持っている。トムハンクスの演技にも魅了される。素晴らしい映画である。
冷戦下、アメリカで捕まったソ連のスパイの裁判と、その後のアメリカとソ連のスパイを交換したという話が基になっている。単に裁判と、スパイの交換かよ、と思うかもしれないが、これが一筋縄ではいかない面白い話になっている。
当時、スパイに対して世論は死刑を望むが、主人公はスパイの弁護士として、あの手この手で死刑を阻止しようとする。何故スパイにそこまでするのか。それは、アメリカの精神を守るための戦いでもあった。つまり、如何なる人間も平等に扱うのだということだ。
映画中では、CIAの男との会話で、何故スパイを弁護するのかという発言に対し、アイリッシュ系の自分と、ドイツ系の君が同じ米国人と言えるのは、こうしたアメリカの精神、ひいては憲法があるからであり、それを守る為に戦うのだと、主人公は言うのである。
とは言っても、主人公の気持ちを理解できず非難する人はいつの時代もいるわけで、家族にも危険が襲う。そうした中でも彼は戦い続けるのであった。ソ連のスパイもそれをみて、彼を不屈の人と評して、全面的な信頼を寄せるようになる。
一方、アメリカとしては、ソ連と公式に交換には応じられないので、代わりに弁護士の主人公に交換の交渉を秘密裏にお願いする。無茶苦茶な要望だが主人公は困難を知りながら挑むのである。
まさに、不屈の人という名にぴったりである。
オスカー候補。トム・ハンクスの演技、これはもう職人芸である。
TOHOシネマズ伊丹で映画「ブリッジ・オブ・スパイ」(Bridge of Spies)を見た。
今年初の映画館。
最後に映画館に行ったのは12月23日の「クリードチャンプを継ぐ男」、Movix堺。
出発前にwebで込み具合を確認した。
ほとんどの席がもうすでに売れている。
残席は前から4列目くらいしか残っていない。
上手い具合に4列目に横並びの4席が残っていた。
監督はスティーブン・スピルバーグ 。
キャストは知っている名前はトム・ハンクスだけだった。
ストーリーは、
FBIに逮捕されたソ連のスパイ、
ソ連当局に逮捕されたソ連上空を偵察飛行中だったアメリカ人パイロット、
東ドイツ当局に逮捕された東ベルリンに留学中の米国人学生、
この3人の交換釈放交渉でCIA、ソ連、東ドイツ、
弁護士であるトム・ハンクスの4者の思惑が交錯する。
トム・ハンクスの演技は、これはもう職人芸だと感じさせる。
映画「ブリッジ・オブ・スパイ」(Bridge of Spies)はオスカーで作品賞候補でもある。
上映時間は142分だが長さは感じさせない。
満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
オスカー作品賞候補は、
Bridge of Spies (2015)
The Big Short (2015)
The Revenant (2015)
Room (2015)
The Martian (2015)
Spotlight (2015)
Mad Max: Fury Road (2015)
Brooklyn (2015)
自分がすでに見たのは「Mad Max: Fury Road」と
「Bridge of Spies」だけである。
なので、賞の行方は予測できない。
「Mad Max」はないだろうと思う。
彼こそスパイ。
昨年はスパイ映画が続けて公開されたが今作は時期を外して年明け公開。
それが功を奏したかのような重厚感ある実話サスペンスに仕上がっている。
スピルバーグとコーエン兄弟にハンクスが揃ってつまらなかったらブン殴
りたくなるところだが、今作ではアベル役のM・ライランスがかなりいい。
しれっとした顔で沈黙を通す彼の信念が弁護を引き受けるドノヴァン(トム)
の仕事に対する信念と繋がり、二人がほぼ沈黙の友情を交わし合って別れる
ところにはうっすら感動が芽生える。人質交換の橋だったグリーニッケ橋が
不穏な空気の中で渡り合うことを意味しているのが実にスピルバーグらしい。
仕事人間の鑑達が国家の札として利用される。死刑を減刑させたのはのちの
人質交換を予測してのことだったというドノヴァンの先見眼と東ベルリンで
綱渡り的な交渉を続ける行動力にはよくその命が保てたものだと感心するが、
こんな一人間の尽力があってこそ他者の命は守られることを痛感する。本来
パワーズとアベルの1対1の人質交換をドノヴァンは2対1と譲らずに交渉する。
米国人学生プライヤーも、というところが彼の手堅い人間性を顕わしており、
これをまた成立させてしまうところが凄い。その間も家族には釣りだといい、
マーマレードまで買ってくるあの芸当と、TVで父親の功績を初めて知った
家族の呆然とした佇まいに安堵が流れる。彼こそ超一級のスパイじゃないか。
(アベルはあの割れるコインで足がついたらしい。車の後部座席には泣けたね)
その塀を越えた先にあるもの。
ハリウッドのスパイ映画と言うことでど派手なアクションシーンや度肝を抜く大爆発を期待して観に行かれた方も多かったと思いますが、そういった映画ではありません。
法律、人権、国益、交渉術、信念、自己犠牲などアメリカ人がどのように考えてきたかが垣間見えます。
1つだけ気になった点は、ソヴィエトのスパイに対してCIAによる拷問が行われていたかどうかについての描写は無く、逆にアメリカ人兵士に対してソヴィエトのKGBが拷問を行なっている描写は有るという点についてです。
これはあからまに公平性を欠いていたかなと思いますが、ハリウッドの大作映画には無数のしがらみがあるので、しょうがない事なのでしょうね。
しかし映画としての出来栄えはかなり良く、静かな映画ではありますが要所要所が熱っぽくて、引き込まれる作品です。
複雑
冷戦時代の実話が題材で、視覚的に見事に当時を再現していた。
冷戦・スパイと言えば最近観た「コードネーム・アンクル」があるが、あちらは
作り話と割り切った娯楽映画。こちらは非常にシリアス。
半世紀以上も前の話なのでどうしても時代背景の説明が必要なのと、
駆け引きを描いた物語だけに台詞が多い。
観終わった私が誰かに説明しろと言われてもちゃんと説明できる自信がない。
しかしそこはスピルバーグ。最後まで飽きさせず、見せ場もしっかりあった。
敏腕弁護士が主人公だが、単に頭が切れるとかいう優秀さだけでなく
公正さを誰よりも重んじる人物だったのが良かった。
事実の重み
知らなかった事実を映画によって知る。不可能と言われた事が可能になった奇跡のような出来事。
素晴らしい役者揃いで引き込まれます。
難しくはないですが、ときたま場面が激しく変わるのが、ちょっと気になったくらい。
米ソ冷戦時代、ドイツの東西分裂、ベルリンの壁が築かれた狂気の時代。
橋の上でスパイとパイロットの交換のシーン、アメリカとソ連と、互いの腹の中を探る駆け引き。緊張の中に人と人、国を超えた心の交流が胸を熱くします。
うーん、ストーリー展開にひねりがない
スパイを交換するという前情報だけで観に行きました。
結果、その通りの映画でした。
もうひとひねり、何らかの展開が欲しかったですね。
トムハンクス演じる弁護士が何故、最初は難色を示していた敵スパイの弁護に熱を入れだしたのか、被告スパイに感情移入していったのかをうまく描けていないようにも感じました。
駄作ではありませんが、傑作でもないというのが私の感想です。
スティーブンにトム!名作の予感しかしない!
ドキュメントの話。最近戦時中の救出劇の話流行ってますねぇ。
先が見えないドキドキ感が良いですねぇ。
50年代の景色や車にファッション世界に引き込まれました。
「不安か?」「役に立つのか?」
いろいろな強い想いを感じる言葉だった。
アメリカらしい、いい映画
冷戦下での米ソのギリギリの交渉を描いた映画と言えばケビン・コスナー主演の「13デイズ」という良い映画がありましたが、本作もこれに匹敵する素晴らしい出来でした。
アメリカの信じる大切な価値観:フェアである事、法の下の平等、そうした原則を守ろうとする男が、ソ連憎しで固まるアメリカ社会と戦って、最後は賞賛されるというオースドックスな作りがアメリカ映画の王道を行く感じですね。
飄々としたソ連のスパイがとっても魅力的で、二人の立場を超えた信頼も素敵でした。ベルリンの壁が作られつつあった時代、戦後の荒廃したドイツの描写も印象的でしたね。本当に見応えのあるドラマでした。
ここからは蛇足ですが、スピルバーグは、今のテロの時代こそ、力ではなくて普遍の価値観で戦うべきである事、立場を超えた人としての相互理解の大切さを訴えたかったんだろうと思います。今、イスラム国のスパイがアメリカで逮捕されたら、我々はどうするんだという問いかけのような気がしました。
全編スリリングな展開で面白かったです。 最近は実話を元にした映画か...
全編スリリングな展開で面白かったです。
最近は実話を元にした映画か続編映画が多いですね。
この映画も、続編で実話のピッグズ湾事件やりそうですね。
完璧!アッパレ!男前!
「ブリッジ・オブ・スパイズ」(原題では複数形&本編でも肝になってくる部分なので、あえて複数形で記載)
冷戦時代に本当にあったスパイ交換大作戦を、
監督:スティーブン・スピルバーグ
脚本:コーエン兄弟
主演:トム・ハンクス
ってゆう、ハリウッド最強布陣で映画化。
この題材&このメンツで面白くならない訳がないです。
会話の妙や、編集の巧みさは、まさに職人技。
「くぅ〜っ!」と唸りたくシーンの数々です。
みっちり描くところは、行間たっぷりに描きつつ、
省略するところはスカッとするくらいのジャンプカットをしてくれて、
鑑賞中ずーっと惹きつけられっぱなし。
片や、いくらでもハラハラドキドキなエンターテイメント大作にもできそうなのに、
大味な演出はなく、あくまでシンプルに淡々と描いていく男前さ!
導入部分のあれやこれやが、終盤でどどーっと効いてきて、もうお腹いっぱいってくらいアッパレな出来です。
どこまでが脚本力なのか、どこからが監督力なのかわかりませんが、
コーエン兄弟×スピルバーグってタッグが、想像以上の化学反応を起こしてます。
いまとなっては、観に行こうか酒飲もうか迷った自分が恥ずかしい!
米国アカデミー賞では、作品賞、助演男優賞(マーク・ライランス)、脚本賞(マット・チャーマン、ジョエル&イーサン・コーエン)、美術賞、録音賞、作曲賞でノミネート中。
この冬観るべき一作です。
スパイ容疑で逮捕した男は簡単に口を割らない祖国に忠誠を誓う鋼の精神...
スパイ容疑で逮捕した男は簡単に口を割らない祖国に忠誠を誓う鋼の精神を持つ兵士、
このスパイの描き方が上手くトム ハンクス演じる弁護士との間に信頼を高めていく過程が面白い。祖国に帰れても命の保証がないスパイを思いやる弁護士の眼差しと観客が同じ想いにさしてくれる演出が見事。
前半にアラン アルダが登場した場面は唸った。
高級映画
車窓からの景色インパクトあり。実話の話でスピルバーグが撮らなければならない映画だと発言からわかる通り歴史の狭間の中で人々に知られるべき物語だった。
監督が監督なので演出も良いし飽きない
高級な極上スパイ映画という感じ。
すこし物足りない
スピルバーグ、コーエン兄弟、トム・ハンクスという豪華な顔ぶれ。その割にはちょっと物足りなかったという印象だ。
特に前半、ストーリーが語られる部分。
なにか饒舌で、それでいて、グッとくるものがなかった。
ことし最初の映画で期待していたのだが、眠気に襲われてしまった。囚われの身になったのは3人いるわけだが、その説明が長い。
その部分で冷戦の時のアメリカ、ソ連、東ドイツの空気を出そうとしているのはわかるが、3つもあるとその説明がくどくなった。
さすがに、3人が解放されるシーンになるとドラマのクライマックス的で、重厚な演出だったが・・・。
それよりも解放されて、家に帰ってきたところのほうが、グッとくるものがあった。トム・ハンクスの家族を大事にしているリベラルさがよく出ていたように思う。
全270件中、161~180件目を表示